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ごまがすれない

ごまをするのがうまい人というのは、目上の人に対してお世辞を言って、相手に気に入られるのがうまい人のことをいう。

そういう人のことをどこかで羨ましいと思っているからなのだろう、
「いっそ、ごまの香りがすればいいのに…。」
と、強く思っていたことがある。それほどに私は、お世辞みたいなものを言うのが苦手だ。

お世辞が下手な代わりに、良いように捉えようとする癖でなんとかカバーしている感覚がある。ただ、これはごまをする行為の完全な代替にはならない。ごまをすれない人の、ただの負け惜しみかもしれない。

思ってもないことを言うのがものすごく嫌で、仮にその場が嘘や冗談を言える空気だったとしてもその感覚は変わらず、勝手に1人でもやもやしてしまう。

ごまをすれない代わりに、黙るのだ。かわいい嘘もよくあるけれど、あんまり連発されるとやっぱり気分はよくない。

気にしない人は気にしないのだろう。ごまをすれないなら、すれないなりに色々試行錯誤したい。

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