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ちいさなお店
昔住んでいたところのすぐ近くで、気に入っていたお店があった。
お店は屋台のようなサイズ感だけれど、移動式ではない。帰り道によく通る場所にあり、仕事が早めに終わって、しょっぱいものが食べたい時にうってつけのお店だった。
おじちゃんとおばちゃんがきりもりしていて主に焼き鳥が売られていたが、たい焼きもあって、しょっぱいものだけじゃなくて甘いものもあるのがよかった。
ああいう、まちにぽつんと馴染んで営んでくれている小さなお店には惹かれるものがある。
ふと調べたら閉業してしまったようで、寂しい気持ちになった。
焼き鳥やたい焼きはスーパーでも買える。それでも、顔がみえて、ほんの少しの会話ができることでほっとするお店だった。
小さく営みつつも、長く愛される場所をつくることへの興味が、また芽生えたような気がした。
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