家族ラーメン

父はとてもラーメン好きだ。
こってりもあっさりもいける口で、予約を入れてバスを乗り継いで食べに行ったりするらしい。

この情報は母から入手した。休みの日に何をしてるか聞いたらこの答えが返ってきて、その本気具合がなんとも父らしくてちょっと笑ってしまった。

ちなみに母は、ラーメンの気分の時だけついて行くとのことだった。これはこれで、母らしい感じがする。

そういえば、家族でもよくラーメンを食べに行っていた。
「ラーメン玉津」という、神戸にあるお店がそのひとつだ。これは個人的な好みかもしれないけれど、店名が「玉津ラーメン」じゃなくて、「ラーメン玉津」なのもまた良い。

メニュー名には「玉津ラーメン」がある。
これはラーメン玉津メニューの中で最も具だくさんで、デラックスメニューの位置付けになっている。これもまた良い。

思うままに書いてみたものの、冷静になると、思い出が残るお店をひいき目に見てしまいがちな人の典型例かもしれない。

最後に食べてからもうずいぶんと時が経った今も、お店は存在してくれている。
ふとした瞬間に思い出しては、また食べにいきたくなって、半ば祈るようにお店の情報を調べるから知っている。

カウンター8席のみの、こじんまりとした店内。ここのラーメンはどんぶりの下に受け皿がついてくるタイプだ。どんぶりからはみ出るほどチャーシューが乗ったチャーシューラーメンは特に、その受け皿の必要性を感じさせる。

記憶では、現場仕事をしてそうなニッカポッカを着たおじさん客が1人か2人くらいで食べているシーンをよく見たような気がする。

8席中の4席を大人2名子2名で埋めるシーンは、よく考えたらちょっと変な光景だったかもしれない。

写真のラーメンは残念ながらラーメン玉津のものではない。別の場所で食べたものしかフォルダに入っていなかった。食べに行けた日に、差し替えるつもりでいる。

(2023.11.18 追伸  ついに写真を差し替えました。ラーメン、自家製餃子ともに最高に美味しかった。)