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よなよな晩白柚

お店で季節的な要素を取り入れたイベントを積極的にやっている。
お風呂屋さんのいいところのひとつだと思う。

去年の冬至の頃には、世界最大の柚子といわれる晩白柚(ばんぺいゆ)をお風呂へ浮かべた。熊本の八代市から送っていただいたものだ。まんまる大きい、思わず目を引くサイズ感。
お客さんからも好評だった。

イベント期間中は、お風呂だけでなくお店に入ってすぐ目に入る場所にも置いて、お客さんとの会話のタネとして使ったりもした。
もちろん、全部をお風呂に浮かべなかったのは、せっかくだから食べたいよねという気持ちがあったのも本音だ。

ある程度熟してから食べるのが美味しいらしい。そういうわけで、しばらく置いておくことにしてから2か月ほど経過した。

届いたばかりの頃と比べて表面のハリがなくなり、香りが強まった気がする。
香りはよいものの、さすがにヨボヨボで痛んでいないか心配になったので、ひとつ持ち帰って夜中になんとなく割ってみることにした。

半分に割ると、分厚い皮としっかりつまった実がみえて、外側の状態と違って果実は綺麗だったことに少し驚いた。よかった。プチプチとしたさわやかな果肉が口に広がる。甘みよりも酸味が強いさわやかさだ。

晩白柚の実をていねいに取っては、タッパーに詰めていく時間も無心になれて良い。
そのまま食べる分と、ゼリーにして食べる分、両方こしらえて冷蔵庫に眠らせた。

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