【レンジが違う】ミラーレスをNINJA Vに繋ぐとなんか色が違う問題【Legalize】
世界の皆さんこんにちは。
色々ありますが今日も私は元気です。
ATOMOS NINJA Vシリーズってありますよね。
高性能レコーディングモニターです。
これを買って、カメラに繋いで、Rec押せば、もうそれで大体OK!
でもなんか、、、
カメラ内部録画とNINJA録画でコントラストが違うんだよね。
これどういうこと? そういうものなの? どっちが正しいの?
なんて思ってる説明書を読まない諸兄はソコソコいると思います。
今回はその解説です。
長い割には中身が薄いし、相変わらず雑ですがいってみましょう。
これが皆さんの興味の入り口になって、さらに深く勉強してみよう。
なんて思ってもらえたら幸いです。
<いきなり結論>
カメラのHDMI出力をフルレンジにする
NINJA VのInput設定にあるLegalizeをONにする
もしくは
カメラのHDMI出力をリミテッドレンジにする
NINJA VのInput設定にあるLegalizeをOFFにする
以上です!
どういうこと?と思った方は
NINJA Vの取扱説明書の24Pを読もう!
ATOMOSのサイトからDLできるぞ!
https://www.atomos-japan.com/wp-content/uploads/2023/09/ninja-v_manual-jp_02_2022_01.pdf
以下、長々だらだらと解説です。
<雑な解説>
上記内容だけで理解できる人は
おそらくこの記事なんか必要ないと思うのですが
一応どういうことか、スーパーざっくり解説します。
映像(写真)をやってるとレンジって言葉をよく見かけると思いますが
簡単に言ってしまえば
『諧調を表現できる幅』
と思って良いです。
0〜255、16〜235とか言われても、はぁ?って感じだと思うので
まあそう言うもんだって思っててください。
それでも詳しく知りたい人は、検索してください。
↓例えばこういうの
んで映像(TV)の世界では古よりリミテッドレンジという諧調幅を使ってました。
そして写真(PC)の世界はフルレンジを使用してました。
時代は進み、元は写真機であるデジタル一眼で映像が撮れるようになったり
PCで制作が完結できるCGが増えてくると
フルレンジの映像が増えてきました。
そして今はフルレンジとリミテッドレンジが混在する世界になったのです。
んで、フルレンジ(カメラ)をリミテッドレンジ(レコーダー)に入れる
またはその逆で
リミテッドレンジをフルレンジに入れる
となると表現できる階調の幅に差異が発生するので
コントラストがなんかおかしい。
ということになってしまうのです。
どう?わかりました?
わかんないよね。
この辺の詳しいことは有名DITさんとか色んな方が
noteなどでイヤってほど解説してるので
ちゃんと学びたい人はそっちを見てください。
ここはあくまで興味や疑問からの入り口になってくれれば良いので。
間違っても中途半端なスクールやYouTuberとかで
わかった気にならないようにだけは気をつけて。
<雑な検証 その1>
まあ、文字で見ても多分わからないので
どういうことが起きるか実際に見てみましょう。
と、その前に、、、
【前提①】
Z8には収録レンジを変更する設定はありません。
常にフルレンジで収録しています。
なぜならZ8は写真機なので写真業界の住人だからなんですね。
この辺りはメーカー、機種ごとに違うのでそれぞれ確認してみてください。
しかし、HDMI出力に関してはレンジを設定できます。
【前提②】
ATOMOS NINJA Vでリーガライズ(Legalize)をONにする。
と言うことは
リーガルにする。って意味。
と言うことは、入ってきた信号をリーガル化させる。
と言う意味。
そこから推測できるのは
NINJA Vはリミテッドレンジ(リーガルレンジ)で
収録していると言うこと。になります。
なぜならNINJA Vは「映像収録機」なので
映像業界の住人なんですね。
と言うことで、
Z8で収録したものがこちら↓
で、これをNINJA Vにて収録していきます。
それがこちら!
こうやってみると、よくわからないのですが
詳細に比べたい人は画像引っこ抜いて
フォトショップとかでレイヤー重ねて比べてください。
スコープと合わせて見ると意味がだんだんわかってきます。
これで一目瞭然ですね。
画像0と画像1は全く同じです。
それ以外はやはり変わっちゃってます。
いや、だったら画像4も同じにならないとおかしいだろ?
と思うかもしれません。
いや、それは正しい。その通りです。
ではなぜその通りにらないか?
・・・・わからん。
誰かわかる人いる?
おそらくだけど、Z8の内部変換値がちょっと違うのかもなー。
なんて思ってみたりします。
もしかしたらリミテッドレンジにも何種類かあるのかも?
などと色々と予想を立てて勉強してみましょう!(←お前もな!)
ちなみにコンバーターを挟んで変換したい!
となると結構お高い機材が必要になったりします。
<考察 1>
さてここで上の前提1と2に書いた通り
Z8とNINJAはレンジが違う世界の住人なわけで
そうなるとどちらかの世界にどちらかが合わせる必要が出てきます。
結果が良かった画像1を見ると全く同じに見えますが
だからって映像自体のレンジが変わったわけではない。
と言う点に注意しましょう。
あくまで
リミテッドレンジの中でフルレンジと同じ見え方に変換している
だけでNINJA Vで収録したものは全てリミテッドレンジです。
そしてZ8で収録したものは全てフルレンジです。
<雑な検証 その2>
ここまできたら
じゃあ、映像業界の住人であるビデオカメラはどうなの?
とお思いでしょう。
なのでそちらも検証してみます。
次の登場するカメラはこちら。
SONY PXW-X70さんです。
いわゆる小型デジってやつですね。
こちらはZ8とは違って
収録はリミテッドレンジのみです。
出力もリミテッドレンジのみです。
そう、純粋培養完全映像業界の住人。
リミテッドレンジの世界しか知らない人なのです。
これでNINJA Vで収録してみましょう。
まずはX70の内部収録がこちら。
続きましてNINJAで収録したものです。
これも気になる人が画像を引っこ抜いて
フォトショとかでレイヤー重ねて見比べて見るとわかりやすいです。
そう、この場合はリミテッドレンジ同士なので変換は不要。
なので画像6が正しいことになります。
うーんわかりやすい。
<最後に>
とまあ、検証は以上になります。
この話、ちゃんと書こうとしたらものすごい量になってしまうので
すごいザックリと嘘にならない範囲で簡単にまとめてあります。
撮影する上でこう言うものがあるよ。と知っておいてもらえれば
VEさんやDITさんと最低限の話はできるかとは思います。
また何か違和感があった時なども
知ってると知らないでは解決の糸口の見つけやすさも雲泥の差があります。
へー、そう言うのがあるのねー。
と知りつつも
それに捉われることなく楽しい撮影ライフをお過ごしください。
ってことでこの話はおしまい!
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