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虎に翼 感想

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元パラリーガルの視点から書きました。 皆さんと相容れない点、多々あると思いますが、ご容赦を。 参考になるなら、うれしいです。
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2024年8月の記事一覧

【虎に翼 感想】 8/30 ポジションを失う怖さと選択権をもつ喜び

のどかの現在地 のどかは “末っ子” のポジションを奪われていた。 小さい頃から大人に対…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/29 大切な一歩

情報通の桂場は気がかりだった。寅子たちが竹もとに集まっていると聞いては行かない選択肢はな…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/28 それぞれの道の作り方

益岡少年は小橋だったし、小橋は益岡少年だった。 小橋の話は、益岡少年の質問に直接答えるも…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/27 伝えなかった大人の責任

「チチンプイプイ」 たしかに、誰とでも溝を埋められる寅子は、魔法使いのようなものだ。 寅…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/26 家族のあらたな一面

昭和31年春 寅子と優未は無事、星家に引っ越してきた。 のどかは明律大学へ入学し、寅子の…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/23 寅子と航一の “結婚期日” 開廷

”結婚期日” 開廷 東京家庭裁判所 竹もと支部 大法廷において、寅子と航一の “結婚期日”…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/22 寅子と航一の合意結婚

事実婚の合意 寅子と航一は、入籍するのをやめた。それは決して “結婚をやめた” とイコールではない。 互いに遺言書を残して、それを婚姻届のような扱いにする。 つまり “事実婚” を選択したのだ。 愛情の搾取。 寅子は、婦人弁護士としての地位を確立するために、優三さんの提案(告白)に乗じて結婚し、名字を変え、弁護士、裁判官としてのキャリアを重ねてきた。 その負い目を、結婚して10年経った新潟の地で、他人の結婚を機に認識させられていたのだ。その負い目はこれからもずっと続く。

3行日記~虎に翼 8/21

『虎に翼』についての意見はSNS上でたくさん出ている。中には口の悪いものも…… それを弁護士…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/21 それぞれが内心に持つもの

寅子が声を荒げた理由は、自分に何の相談もなかったことが大きい。 優未が気を回して航一に相…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/20 法律は人間が作るもの

法律は結局、人間が作るものだ。その時どきで議論を尽くし、最善のものを作り上げてきたのだと…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/19 夫婦別姓と同性婚、寅子と優未の名字問題

轟と時雄の同性婚問題 昭和30年7月 寅子は律儀だ。 航一との結婚話をよねに報告しなけれ…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 第20週 まとめ

今週は、1週間分まとめてお伝えします。 昭和30年、春 寅子は、新潟地家裁三条支部から東…

おっちぃ
1か月前
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【虎に翼 感想】 8/9 雨あがりの道

その手があったか…… 昨日の佐田宅での宴会といい、今日の寅子のズッコケといい、芸達者な…

おっちぃ
2か月前
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【虎に翼 感想】 8/8 優三のもう一つの遺言

稲は酒豪だった。手酌ペースが速くて寅子も顔負けである。そんな寅子は優未の前だからかゆっくりめだ。花江も飲める口だが、食事中は控えている。3人とも思うままに飲んじゃってたら、海賊の宴になるところだった。 稲は一人寂しく暮らしていた頃は、どれだけ飲んだくれていたのだろうかと考えてしまったが、今日は楽しい酒で本当によかった。 童謡『砂山』。やはり歌詞に「海」がつく曲が好きなようである。 花江も稲と顔を合わせるのは10年ぶりくらいか。戦争で両親を亡くしている花江には、唯一の身内