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読書録

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#柄谷行人

「スコレー世代」の綴る文章 『片仮名の力』

今は昔、『構造と力』なんぞより未だに力を持ち続ける『近代文学の起源』を著した柄谷行人は、世紀末にその『終わり』について語ることになる。ゆとりないし「スコレー」世代のぼくたちにとって、文学とはすでに、ポスト村上春樹なのであり、以後、それこそリゾーム的に生成した「小説家」は星の瞬く数あれど、「文学者」たる人物として思い浮かぶ人はなく。「文学」が社会equal国家に果たしてきた役割は既にとうに終わってい

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