笑いに潜むバカと馬鹿の壁。


今日もいろんな人が出るようで

話題満載のラフアンドミュージック。


笑いに対する世代違いでの違和感。

前から感じてたんですけどね。


年寄り、中年は相手をバカにするのを

平気で笑いにするんですよ。


それは「日常」だったから。

バカにしながらそれを笑いあう

習慣のなかで育ってきたもんだから

ワタクスもそうですけどね笑


多感な時期に獲得した意識が

年老いても変えずに残ってしまう。


年取ってもやっぱりバカにしたり

失敗したりする人や、バカなことを

している人をみて笑うのが好きなんです。


ダチョウ倶楽部や、出川哲朗らを

笑ってバカにする対象として認識。

馬鹿ではなく、バカなんですけどね。

たぶん、こういう意識の延長で。


爆笑問題の漫才もネタの基本は

話題の人を馬鹿にしたような印象を

与えてしまうからでしょう。

バカにしてる風刺ネタなんですが。


会場にいた若い人はあまり笑わない。

妙な緊張感や空気感があって

笑う方も緊張してしまうキャラに

爆笑問題自体がなってしまってる。


そもそもネタにする話題の内容も

あまり客層の世代が、すんなりと

興味を抱けないものをもってくる。


ちょっと難しいことや下世話なこと

言ってみれば、世間を騒がせている人に

興味があるのは、中年以上が好きなネタ。


若い人は自分が知らないことを

さも上から言われるのを嫌う。


興味を抱いていないものや

自分が無知な内容から避ける。


そこで興味がダウンしつつ

ネタで人を馬鹿にする笑い。

そう受け取ってしまうから。


彼らはそれで笑ってはくれないし

笑ってはいけないと仕込まれて

育ってきた世代なんです。


かつて蔑んでいたような出川を

若い世代が違った認識で

頑張りや努力、優しさなど。


そういうソフトな面をポジティブに

評価されていったのにも理由がある。


いまの若い人は、多感な時期に

昔の当たり前のルールが変えられて

育ってしまった世代ですよね。


つまり中年世代までの当たり前が

当たり前じゃなくなったルールで

育ってきたから、いろんな認識で

ズレが出てくるんですよ。


ズレを良かれと思って修正したのは

オトナたちです。まぁヒステリックな

マジメニンゲンたちが原因ですけど。


マジメじゃなかったオトナも

たくさんいる。いやほとんどだ。

でも世間もめんどくさいけど

歩調を合わせざるをえない。


徐々に色が変わっても

自分たちでは違いに気づけず

ついには染まってしまった。


順位もつけない、人を馬鹿にしない

多様性を認め合う、あだ名で呼ばない。

傷つけない、痛みを伴わない行為。


言い出したらキリがないほど

直せるところを直そうとしてきた。

それが逆に良くないことだってある。


子や親の取り巻く環境から

毒を奪って弱毒化しつつ

直接我が子たちが触れないように

親や教師が配慮したなかで育つ。


社会全体で配慮するというのでなく

個人、家族、学校などの小さい単位で

各自が個々の責任でルールを守り

ミッション遂行するような感じ。


だから苦いコナ薬をガマンして

一気にクチに入れて水で流し込む

そんな感じで毎日を過ごしている。


自分をゆったりと構えさせる余裕を

誰からも与えてもらってない印象も。

笑っていいのかも周囲の顔を伺い

確認しながら笑う、みたいなね笑


失敗することが恥ずかしくて惨めで

だからこそ失敗しないほうに向かい

回避しながら万能のツールを活用する。


中年以上はバカだなぁと笑う。

若年以下はそれを嫌う意識を

植え付けられたような感じで


スゴイとかカッコいいとかを

褒める文化を伸ばしてきた。

だから誰かをサゲスむのを嫌い

良いところを褒める意識が高い。


それはそれでいいけれどね。

親世代と子世代で

ギャップが生まれる。


親世代は子にはふざけた態度を

安易に見せられなくなって迷う。

結果、子どもらの褒める文化に

シフトしていくんだろう。


笑いが死ぬぞと中年以上は

染み付いた感覚に反する風潮に

警鐘を鳴らす。


だが単純ではない世の中で

若年世代にバカの良さを

伝えられないジレンマに陥る。


若年世代の、彼らのなかで

笑うというのが順位づけでは

かなり下にランクされていく。


竜ちゃん(故人)がイジられる

その姿を見て笑っているのは、

ホントに馬鹿にしているのではない。


バカなことをしているなぁ笑という

ニュアンスなんですよ。


それをオトナや周囲が解析しすぎて

これはダメだから見ちゃダメ

やっちゃダメだと、いけません令を出す。


だからバカなことしてる人を

笑うのではなく、なんでそんなこと

するんですか?考えられない!

って感情をつくられてしまった。


ますます笑いが難しくなる。

笑いはどんどんキレを無くす。

褒めるだけで、笑うことが

少なくなっていくんだろう。


笑いは少なくても楽しいことや

スゴイことを褒め合うことが

主流になっていくのは、これからも

止められないのかもしれない。

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