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日本社会は直千競馬だ。


日本の社会は直千競馬を

走らされてるようなものだ。


今年は「ウマ娘」が流行したらしいが

あの手のゲームは手を出しません(笑)


そもそも馬のビジュアルありき。

ワタクシは馬が美しく走るのしか

認めたくないので(笑)


その時点でやらないし

ハマる要素もゼロ。


ご存じの方もいるでしょうけど

全国各地に競馬場があります。


新潟にある競馬場には

馬がゲートを出て一斉に

直線だけを走る名物コースがある。


ダートという砂のレースと

緑が映える芝のレースがある。


その中で直千や千直と呼ばれるのが

芝の1000メートルのレースだ。


直千競馬のレースは傾向が

ハッキリしていることでも有名。


馬が走って芝が荒れている内側は

走りづらくてスピードが削がれる。


他の距離は競馬場のコースを

周回するレースなので

自然と最短コースを取る。


コーナーをロスなく

うまくまわっていき

内側に近いところを

走ることになる。


しかし、一直線のレースだと

ゴールラインまでは

同じ1000メートル。


ゴールラインまでは

内側でも外側でも

基本、同じ距離になる。


他のレースを含めて

内側は馬が何度も走るので

芝は当然、荒れてくる。


外側は他のレースでも

ほとんど走っていない。


だから芝の状態が良いままで

スピードに乗って走りやすい。


雨が降っても雪が降っても

余程でないかぎりは開催する競馬。

天候でも馬場状態が変わる。


それも加味しながら予想するのが

競馬の醍醐味のひとつだが

ここに直千競馬は枠順の妙が

プラスされるのである。


フェアであってフェアでない条件で

馬の特性や騎手の判断で

どう走らせるかを予想するのも

面白いんですよね(しみじみ)


発走する馬の頭数によって

最大で18頭で内側から1番ゲート

大外が18番ゲートになる。


そう、この直線競馬のレースは

必然的に良い馬場を走る

ポジションを取りやすくなる

外枠が絶対的に有利になる。


だいたい1着となって

勝つ馬は外側から数えて

5頭前後の馬であることが多い。


つまり、人間でいうと

勝ち組がこの外枠発走の馬。


既に有利なポジションを得ている。

走りやすく、計算しやすくなる。


血統が良いばかりではない。

走りやすい位置にずっと居れる。


真ん中から内の枠に入ると

どうしても馬場の悪いところを

走らされてしまう。


特に直千のある新潟は芝の性質上

馬場状態があまり長持ちしない。

だからこそ大外のキレイな芝が貴重。


早めにスタートからダッシュしても

スピードに乗った状態だと馬は

1ハロン=200メートルを

10秒前後で走るのだから。

人類の2倍速い計算だ。


内からスタートして外の

馬場の良いほうに切れこんでいくには

よほどのスピードやダッシュ力の

違いがなければ、進路を取れない。


ぶつかるリスクが高くなるし

他の馬の進路をふさいでしまうと

降着する場合もある。


または、その騎手に制裁が

科せられることもあるので

なるべくスムーズに走らせることに

騎手も互いに、腐心しなければならない。


ダッシュが決まってもパワーを

使い果たしてゴールまでに

失速する馬も多いのだ。


つまりある程度のスタートが

きれたら内より外が有利になる。


ちゃんと計算どおり

騎手に従いロスなく走り、

チカラを温存しておくことも

できるのだから。


ここまでを、馬を人間として

それこそ「ウマ娘」のように

想像してみるとわかるはず。


イメージすると抽象的だが

人間の有利不利、勝ち負け。

理不尽、努力、あきらめ

ご都合主義などいろいろと

見えてくるはずです(笑)


人間の場合、この枠順は

決まったら覆らないことが多い。


まるで抽選などないかのように。

競馬のレースは詳しいやり方は

知らないが抽選で決まる(らしいw)


内枠から発走すると不利で

外枠から発走すると走りやすい

外側の芝の進路を取りやすい。


日本の社会と直千競馬は

なにかとリンクしている。


つまり外枠に入った時点で

有利になるレースなんです。


人それぞれ人生を重ねると

思うことも多いはずです。


みんなが外枠を欲しがる。

外に群がる、行きたがる。


ただ人生もレースも面白いもので

みんなの群れから離れて1頭だけ

一番内側を走る馬もいる。


あえて一番内側のラチ沿い

つまりガードレールのような柵が

設置された最内を、一生懸命に

走る馬が大穴を開けることもある。


外枠ばかりが人生ではないが

内を走る馬にも、チャンスがある。

ただ走らせ方がわからないまま

年を取ってしまった馬が多くいる。


僕らは位置について

横一列でスタートを切った

はずである。


しかし覆らない現実と

未来の見えない真っ暗な道を

ゴールすら見えない

終わりの無い道をを懸命に走る。


もう少し人を走りやすくする

打開できる策をみんなで

知恵を出し合うべきではないか。


その意欲を支え合う政治や

社会であってほしいと

願うばかりですね。





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