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おてんとさまがみてる。


雪、寒波の影響。

自然には勝てない。

改めて思いますね。


雪が降るのを人間が止めようと

するのもおこがましい。

どこかの国は、かつて雨雲を

消そうとしたらしいし。

歴史ある先人たちの系譜が台無しだ。


しかし、自分たちに支障が出るから

イヤだなぁというのは、

自然相手には通用しない言い訳。


自然との共生という課題の前で

私たちはなんとか自分たちの条件を

自然にのみこませようと食い下がる。


これぐらい、いいよね?

許してくれるよね?

いつしか自分本位にシフトしていく。


むかしの日本人は自然をあがめ、

逆らえないと実感していたんだろう。


おそらく当時も便利な武器や道具を

手に入れても、自然のもたらす恵みと

相反するかのような脅威に

やっぱり敵わないと感じたことだろう。


人間は時代によって当時の最先端で

いろんなものを開発し、対抗するものを

手に入れてきたはずだ。


自然を崩しながら

人間の欲を通しつつも、

暮らしやすさを追い求め続けた。


守るべき自然と自分たちの欲を

天秤にかけてしまう。

そこから仲違いしてしまったのかな。


夏は暑く、冬は寒い。

雨で流し、風で飛ばす。

容赦しないのだ。


人間のほうはというと、

夏は涼しく、冬はあったかく。

雨は濡れるし、風はよけたい。

真逆を装いたがる。


自然は強い。強敵だと

私たちは改めて気づかされる。

すいません、もうしません。

とは言えない私たち。


舌を出しながら、

見てないところで

誤魔化そうとするし、

めんどくさがる。


おてんとさまがみてる、とは

心の中の、自分の良心。


人間自身の自分への戒めとして、

先人たちから伝えられた言葉だと思う。


また、ふりだしに戻される。

否応なしに戻されてしまう。

大きな修正力には、逆らえない。


人間の心は成長しないんだなと

おてんとさまは気づいている。


私たちがわがままをしなければ、

許してもらえるのだろうか。


いや、幾度となくそうやって

許しを乞う姿を見てきたのだろう。


ほとぼりが冷めれば、また私たちが

わがままになることも見抜いている。


また同じこと、するんだろ?

途中で辞められないんだろ?

じゃあ、止めてやろう。

どうせまた繰り返すんだから。


おてんとさまは、やっぱりみている。


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