金持ちケンカせず。


金持ちケンカせず、という。

金持ちとは一時的にお金を

持っている人も指すなら

お金を持っている人は

やはり財布のヒモが硬くなる。


必要な物を揃えつつ

先のことも考えやすくなり

冷静に組み立てするようになる。


若いうちや経済的に困窮する人は

どうだろうか。

まだまだ自分の描く世界は

欲しいものにあふれてる。


意外と財布の中身は出し入れ

しやすい状態にあるんですよね。


まだ必要なものも

揃えきっていないなら

その購買意欲を考えた場合

お金を持たない人のほうが

積極性は高いはずです。


買いたい、使いたいのに

でも、お金は無い。


逆にお金はあるけど

身の回りに揃ってしまえば

あえて無駄遣いしてまで

買いたいものは無くなる。


お金持ちたちは、カネを持つと

次の境地へ向かうのである。


貯蓄しようとするのは

今後のためにも余裕を持ち

安定をはかりたいから。


経済としてはお金がある人に

積極的に使ってもらいたいが

なかなか使ってくれない現実。


お金のない人は使いたくても

使うものがない。


だとすれば経済を回すとしたら

いまと違う流れをつくらないと

回っていかないのではないか。


ビジネスのアイデアも偏りすぎ。

お金の出させ方、というとアレだが

デジタルに加速しすぎ。


ちょっと便利に不自由なく

支払いできるようにすれば

使うだろうと安易に考えすぎてる。


デジタルのお金も

アナログの紙幣のお金たちも

同じ金額のお金なのに。


ポイントや特典つけりゃ

いいってもんではないんです。

その程度では惹きつけられない。


アナログで、紙幣でお金を

実感する世代がこころよく

出したくなるような使い道がない。


そしてアナログな人たちは

デジタルに対して億劫なまま。


使えば便利なのはわかってるが

そこまでして使いたくないから。

彼らのお金はほとんど動かない。


紙幣などで手もとにお金を置き

なるべくお金を実感しながら

使いたい世代を動かせていない。


日本の国のお金を擬人化すれば

まだまだからだ全体を使って

走っていない状態なんですよ。


ヒザから下だけ動かして

スネに異常に負荷かけて

走ってるみたいなね。


腕も振らない。

いや、振る袖がない。

挙句、スネかじりもする。

ある意味これも仕方がない。


最近は夢中にさせて

継続的に使わせて

離れられないようにさせる。


人の弱い部分を突いて

商売っ気のイヤな強さが

各分野で目立つ気もする。


うまくやろうとする意図を

隠さなくなってきてますしね。

それだけ必死だともいえるが。


そのイヤな意図もわかるから

警戒感が強まり、逆に

財布のヒモを硬くもする。


お金持ちや年寄りに対しても

買わせよう、使わせようと必死。

でもその程度じゃ、なびかない。


逆効果がはたらいてしまうしくみ。

わかっていながら、動かせない。


その稼ぎ方、間違ってる部分も

ありますよ。そこのチャレンジ

見ないふりしてませんか?企業は。


そんななかで若い世代を中心に

自分たちの世代はどうせ負担ばかりで

明るくないと悟りきっているから

自分が欲しいものに、欲しいだけ使う。


その刹那的な快楽とともに

飽きたら使い捨てるかのように

売り払ってしまう節操のなさ。


循環させるのと、ちょっと質が違う。

全然エコじゃないでしょこれ。


自分のことは自分で、その意識が

強くなりすぎたきらいもありますね。


誰かを助けるのは

自分や家族などすべての安定が

保障されている場合に

少しだけ善意が頭をかすめる。


善意(zeni)=銭(ぜに)

ホントは善意で回すお金。


リスクゼロで初めて善意では

日本という国が成り立たなくなる。


もちろん寄付の意識も低いが

それ以上に社会のためにという

意識を捨てざるをえないしくみ。


抗えない流れを社会全体で

つくり上げてきてしまったから。


回転する速度にムリヤリ

合わせないと生きていけず

さらに年々、速くなりすぎた。

それが根本的な原因だろう。


おそらく社会のためになるなら

使いたい、出したいんだよと

そう思うアナログ世代は多い。


しかしそのアイデアに乏しくて。

それならと自分や家族の

生活のために、健康維持や

医療費や終末費用のために。


年寄りを優遇しながら

年寄りにカネを出させないと

回らなくなってしまう。


でも国は守ってくれないからと

お金を貯め込み、使わなくなる。

愚策ですよね、ほんと。


そして若い人は将来の負担に

あきらめの感情が強く

自分で守る者と、享楽的になる者へ。

こちらの分断も強まっていく。


何もかもうまくいかないときも

私たちにできることはないのかな?


ひたすら淘汰され待ちで人口が

いまの半分、6000万人くらいに

ならないと落ち着かないのかも。


この国土の規模に1億2000万人。

他国と比べても多すぎるし

人の数ほど、機能もしていない。


人の密度が高く、積極性が乏しく

従順で上が決めるまで動けない。


やっぱり間違ってるよね?

合わなくなったルールを守り続け

そのなかで窮屈な思いをしても

ガマンしながらうまくやろうとする。


必死に手足を動かし続けてる。

私たちは頑張っていると叫ぶ。


狭い虫かごで、もがく。

飛びたくて、跳びたくて

たまらないのに。







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