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もし70歳で死ぬのなら?


以前にも書いたことあるが

「七十歳死亡法案、可決」

という小説を最近また読んでみた。


2012年に出たらしいが10年経過。

ワタクスが見つけたのはもう少し

後だった気がするけど。


あまりにも自分がうっすらと

考えていたことと近かったので

タイトルだけ見た文庫本

衝動買いしたのを覚えてる。


文字通り、70歳で死ぬなら

人間はどう考え、どう動くか。


90年代から2000年代の

社会や人の動きや感情なども

リアルタイムで経験している

その世代は、思い巡らせて

感じることがあるかもしれない。


人は自分の利益の思うままに

行動してしまうからこそ

現在の利益や優位性を

捨てられない。


いざ、期待していたものが

瓦解してしまうと知ったとき

人はどう変わるか。


社会が変わるときは

ある程度強引に

舵を切るくらいでないと

変わらないことが多い。


それもわかっているけど

人は自分の利益を守り譲らず

潜在的に変えたくない思いを

強く意識してしまう。


あれから10年が経ち

コロナもあってより守りの

意識を強くさせていった。


この小説のような時代を生き

受け身全開で動けない人が

より増えている印象もある。


日本人は籠城を続ける。

兵糧攻めも忍び寄るのを

知りながら守りに守る。


やはり強すぎるくらいの刺激や

負荷をかけないと

人は変わるキッカケさえ

自分からは持てない

惰性的で閉鎖的な社会を

築いてしまったんだなと。


なんのマワシモンでもないけど

改めて読むとじんわりきますね。


生きること、譲ること。

許すこと、省みること。


私たちが間違っていないと

思い込んでることが

気づかないうちに間違った

方向に進んでいる。


それも気づいていながら

逡巡しているあいだに

四半世紀過ぎてしまった。


もうそろそろ違う動かし方を

非常識を、あえてやるくらい

大胆に決断すべきときではないか。


残された時間はあまりに少ない。

人もこの社会もまだ変わりうる。

ワタクスはそう信じてやまない。




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