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戦略を練って手堅く殴るのが理想

RPGについて有名な言葉があります。
それは「レベルを上げて物理で殴れば良い」と云うものです。
少し前に發賣された或る(クソゲー)RPGを象徴する言葉なのですが、世に数あるRPGの多くが少なくともこれに該當する部分がどこかにあるのではと思います。
そこで完成度の高いゲームでは主に戰斗の駆け引きを面白くする為に色々な要素を盛り込むものでございますが、私はどうもそう云うのが苦手な人なのです。

RPGとはアクションゲーム等が苦手でも頭さえ働かせれば誰でも樂しめるのが大きな魅力でありますが、それは單純過ぎず且つ複雑過ぎずと云うさじ加減が非常に難しいところでもあると思います。
ましてや私の如く一素人の作っているツクールの作品ではその点を特に留意する必要があるのではなかろうかと存じます。

そこで思い出されるのが斯くの如く「レベルを上げて物理で殴れば良い」と云う格言なのでございますが、謂わばレベルさえ上げてしまえば戰略性など皆無になると云うのは作る側としても非常に樂なのであります。

多かれ少なかれRPGと云うのはレベルを上げると云う命題からは逃れられない宿命だと考えております。
しかし、RPGの醍醐味とは謎解きと作戰立案にあると思っております。
それも専門知識等が無くても誰でも理解出來るものが望ましいかと存じます。

昔は操作する人は一人でも友達数人と一緒に一つのテレビを囲んでみんなで色々考え乍らゲームを進めたものです。
たとえゲームを持っていない人でも、それはプレイヤーと一緒に樂しめるものでした。
「これ、こうなんじゃない?」とか「こうやって攻めれば勝てそうじゃない?」と云うのをみんなで考えるのはとても樂しいものです。
仲間内では「本當の勇者は攻略本など持たぬ者だ」と云うのが常識でした。
同じ冒險に出かけた他の友達と學校でその進捗状況を報告し合うのも樂しみの一つでした。
そこで攻略本に頼って進めているのが解ると「そうかそうか、つまり君はそんな奴なんだな…」と云う國語の授業でお馴染みの、かのヘルマンヘッセ氏の名言が出て來るのでございました。

ところで昔お世話になったRPGに『ファイナルファンタジー5』なる非常に有名なゲームがあるのですが、私はこの作品がとても好きです。
このゲームは戰斗の巾が非常に廣く奥の深いものでございまして、發賣から30年以上經とうかと云う現在に於いても新たな戰術が編み出される位に凄いのです。
その大きな特徴の一つに「どの強敵にも明確な弱点や抜け道の様な攻略法が存在する」と云うのがあります。
それさえ知っていればレベルが低く弱い主人公でも勝ててしまうのです。

柔よく剛を制すと申しましょうか、これこそがRPGの斗いなのではなかろうかと存じます。
斯く言う私はラスボスを貯めに貯めた金の力(ぜになげ)だけで倒すと云う作戰を用いた事がありますが、人それぞれに攻め方の違いがあるのがまた面白いところでございます。

或る意味では將棋の様なものでございまして「敵はこう云う事をしてくる」「こうすると必ずこう出て来る」と云うのを讀むのが一つのコツでございますが、私が曲がりなりにも作っているゲームで求めるのがまさしくこれであります。

即ち、表題の如く「戦略を練って手堅く殴る」と云う一語に尽きます。
ボスをはじめとする強敵の攻略情報を何でもない町人の一言一言に密かに仕込むと云うところから始まり、實戰でそれを考慮して攻める。それが理想です。

変温動物は寒さに弱い

一応、時代劇のゲームなので戰斗時のメッセージも横文字を出さぬ様に氣を遣っております。
爬虫類、兩生類、或いは冬眠する熊等は寒さに弱く冷気の攻撃が有効で、こうした属性攻撃はよく見かける攻略パターンであります。

これだから男は…

惡徳商人の抱えている乱暴な人足が女の子に惡さをすると云った情報を元にそれを逆用したのがこの攻め方。
普通に斗うと相手の力が強くて大ダメージを受けるところですが、こうなると敵は著しく弱軆化します。

色々危ない敵ですが…

赤軍の如く集團で襲い掛かってくる厄介な敵ですが、これも事前調査で猟師の仲間を加えておけば投網を使って動きを止められます。
これぞまさしく過激派の逮捕の如く一網打尽であります。

動物系はこれで決まり

獣類には撒き餌をするのが一番です。
効果覿面で一方的に駆除出來ます。

何かが間違っている「やまんば」

旅人を襲って食べてしまう「やまんば」も惡食である点を考えればこうして弱らせる事が出來ます。
そういえば昔は近所の繁華街にもこう云う人が居たものですが、今は見かけませんね…。

所謂「ファンタジー」ではないので派手な魔法とかが存在しない世界です。
主人公達はこうして今日も泥臭く斗うのであります。

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