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初めての仲間はオッサンだった

その昔ファミコンで、かの『ドラクエ3』を初めて遊んだ際に「仲間にするなら戦士、僧侶、魔法使い」との金科玉条があったので、律義にその通りにしたところ、全員男性だと勇者を除いて全てオッサン(内一人は老人)になると云う現實を目の當たりにして、已む無く魔法使いのみ(ついでに後で加入する商人も)女性にしたと云う思い出があります。
(ちなみに「勇者・戦士・武闘家・僧侶」のパーティーで臨んだ兄も同じ事を考えており、やはり僧侶を女性にしておりました…)

私達は硬派なので女性は紅一点こそ美しいと云う昔乍らの考え方なのです。
お世話になった『ゴレンジャー』もそうでしたし。
イマドキの人みたいに自分だけ男性で残り全部を女性にするなどと云う事は仲間内では邪道とされておりました。

さて、そんな思い出のある身の上ですが、初めての仲間と云うのは決まって「男戦士」でした。
つまり、旅立ちを迎えた勇者の記念すべき最初の仲間はオッサンキャラクターなのです。
次作の『ドラクエ4』でも物語の第1章でやはりオッサンの戦士が登場するのですから、これはもうRPGの様式美の様なものだと思っております。


…で、この圖式は私の作品にも當てはまり、遂に單身敵地に乗り込んだ主人公に初めての仲間が出來るのであります。
前置きが長くなりましたが、先日の續きを行うのでありました。

↑前回の記事

石工の部落へ到着

前回、山賊達の根城となっているノコギリ山の山中で石工達が暮らす部落を發見、そこに立ち寄る事に致しました。
しかしこの部落、お店も宿屋も何にも無い貧しい集落だったのです。
動画が載せられないのが残念でなりませんが流れているBGMも寒村を思わせるものです。

お腹を空かせた子供を發見

丁度主人公には前々回に大多喜の町で賈ったおにぎりがあったので施してやる事に致します。

RPGの主人公は村人に優しくするものです

これも「やたら群發する困っている村人に親切にすると必ずお礼がある」と云うRPG不文律があるのです。
さあ、お腹が空いているところに食べ物をあげたのですから、アイテムなり情報なりを……

喰うもん喰ったらサヨウナラ…

……………………。
世の中そう甘くはないのです。
補給の利かない敵地では貴重な食糧アイテムが1つ減ってしまうだけで何も起こりません。

…ま、無償の正義から顔面の欠片を與える某ヒーローにでもなったつもりで次行きましょう。
部落の中で情報収集です。

有力な情報を入手

どうやらこの山の深部には石切場が在って、そこが敵の本拠地らしいです。

何やら意味深長な發言…

先の情報から石切場が關係している様ですが、この部落の人達は石工と云う訳で、敵の山賊とはもしや……

氣になる証言も…

「安藤様」と云うのは山賊を征伐する為に大多喜藩から派遣された役人の事ですが、以前この部落を訪れていた様です。
はて、貧しい石工達と何やら關係があるのでしょうか…?
敵を倒して「ハイそれまでヨ」と云う單純な話は無いのです。
このゲーム、何かと情報を整理して推理する事が必要な場面が多々あります。
今回は「最初の面」なので謎解きも比較的易しくしているつもりですが、果たして…?

房州石の盛衰

實は現實の鋸山では昭和年間迄石切場が稼働しておりました。
安価な外材に押されて次第に需要は低下していき、自然保護の観点からも採石を中止し石切場が閉鎖された歴史があるのですが、そう云うものをキチンと調べておくとこう云う筋書きを作る際に役立ちます。

貧しかろうが何だろうが有る物は取る!

有益な情報はこの位なのであとは役に立ちそうな物をシッケイして部落を後にしましょう。
RPGとは「人の家の物を盗むゲーム」ですから…。
但し、このゲームの原則に従って「見ていないところで盗む」のです。

物を盗るのも一工夫必要です。

留守宅からもありがたく頂戴しておきます

この村で入手出來るアイテムは「命綱」と「枕草紙」の2つ。

前者は所謂「リレミト」の効果でダンジョン脱出の際に使う物です。

後者は「枕草子」ではない事に注意。コレは所謂エロ本です。
押入れの布團の中から見つかるのがリアルなのです。
これは換金用のアイテムで町に持って行くと高く賣れます。
オマケに何冊か集めて好事家の所へ持って行くと豪華な褒美が貰える、謂わばドラクエに於ける「小さなメダル」の様な特徴があります。
「エロ本が小さなメダルかよ!どう云う神經してるの?」ってよく言われますが、そう云うゲームなのです。

史實でもこう云う品物は「枕草紙」の他「笑い繪」「枕繪」或いは「春画」等と呼ばれておりましたが幕府から風紀を乱す物として厳しく發禁されておりました。しかし、いつの時代でも有る物は有るのです。


さて、石工の部落も用事が濟んだので先を急ぎます。
山賊の包囲を突破して山道を進んで行くとお寺が見えてきました。

先へ進む道は小僧さんがしっかりブロック

とりあえずここから先へ進めないのでお堂の中に入ってみます。

村の組頭を發見

この人は役人達に同行して山賊退治に出掛けた村の組頭(名主の補佐をする人の事)です。
どうやら山賊にやられてこのお寺に撤退した様です。
役人達を指揮していた「安藤様」は山賊に捕らえられてしまった様です。

ありきたりな展開ですが…

主人公に助力を求めてきます。
お断りする事も出來ますが、そうすると寺の外で道を塞いでいる小僧さんがどいてくれないので、ここは素直に従っておきます。

斯くしてこの組頭のオッサンが仲間に加わるのでありました。
早速、能力を見てみましょう。

メニュー画面にて

※キャラクターに入力するお名前ですが、良いのが思い浮かばなかったので結局こうなりました。
中學の時に考えたキャラクターの原案がこうだったのです。それに物語の舞台が千葉縣ですからね、何分にも惡しからず………。

こちらは装備品

主人公よりレベルが低くても体力が大きく勝っています。
装備品も主人公に比べると見劣りするのですが、これでほゞ主人公と同等の性能があります。

つまり、このキャラクターは男戦士宜しく典型的なパワータイプだったのです。…そこはやはり初めての仲間ですから………。

勿論、町に戻って装備品を賈い揃えてやればかなり強化されますが、これでも特に支障が無さそうなので、このまゝ進めます。

寺へ逃げた役人からも聞き込みをば…

この先、山賊達の攻撃はより激しくなっていく様です。
心して行きましょう。

信心が大事です

ついでに本尊を拝んでおきます。
さっき貧乏人の家から色々持ち出しましたがバチが當たりませんよーに!

和尚さんはセーブポイント

ここまで進んだのでしっかりとセーブしておきます。

また何やら意味深長な…

セーブしたら和尚さんから氣になる一言…。
はてさて、どうなります事やら……。今回はこゝ迄と致します。

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