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#25-13 新若人におくることば⑤「生駒的プレゼンの心得」

こんにちは、採用担当レイです。
最近、子を寝かしつけている際に暗い廊下を指さして「なにかいるね」「なにか出てきたね」と何度も言われます。一体何が見えているのでしょうか…。心霊系が苦手なので地味に恐怖です…。

さて、早いもので3月になりました。弊社も本日よりマイナビにてエントリーを開始しました!たくさんのご応募をお待ちしております!

久しぶりにコーナー新・若人におくることば」をお送りします。当社の代表取締役会長である生駒が、社内報に定期的に寄せていたコラム「新・若人におくることば リラックス」を再編集して構成したものです。それでは第5回、始まります!


2017年ごろから熱中小学校で授業をすることが増え、これまでに11回の授業をしてきました。早稲田大学の寄付講座での講義や私の母校・和歌山県立新宮高校の授業なども経験。5月には会津の高校で授業をする計画もあります。

ちなみに私の授業のテーマは以下のようなものです。

「私的インターネット創世記」
「好き好きコミュニケーションで行こう!」
「実家じまい顛末記」

また広告代理店在籍時には、企画部という部署に属していて年に20回ほどクライアントへのプレゼンテーションを行っていました。まさにプレゼン漬けの日々をおくりました。

この辺で一度自分なりの「プレゼンの心得」についてまとめておこうと思い「新・若人におくることば」の題材にしてみました。少しでもみなさんのプレゼンや講演・配信の参考になれば幸いです。


準備編

・資料は2日前には仕上げておく
若い頃は、徹夜をして企画書を作っていて、プレゼン当日はヘロヘロになっているということがよくありました。ある日一念発起して、徹夜はもうやらないと決めました。すると、それまでギリギリでやっていたことが嘘のように、余裕を持って企画書を作ることができ、当日も最高の体調でプレゼンに臨めるようになりました。それ以来プレゼン資料は2日前には完成させて、前日は最終調整するだけというのを理想としています。

・リハーサルはほどほどに
私はあまり念入りにリハーサルをしません。本番の熱量が下がってしまう気がするからです。事前にプレゼン内容を声に出すことはほとんどなく、心の中だけでプレゼンの流れをトレースしてゆきます。また、自分のしゃべることを原稿にすることはあっても、それを本番で見ることはまずありません。生き生きとした話ができないからです。

・機材チェックは周到に
事前に主催者とやり取りして、こちら側の持ち込み機材や動画の有無などを伝えておくことが重要です。リアルと配信のハイブリッドで音が出ないなど、動画関係はトラブルになる場合があるからです。 また、私はハンドマイクはできるだけ使いたくないので、ピンマイクの要望を出すようにしています。

パワポ編

・パワポの文字はできるだけ少なく
ひとつのパワポに文字はできるだけ少なくシンプルにします。お役所や学会などで見かける文字や図形だらけのあれは全くお話になりません。聞いている人が話とパワポを結びつけようとしている間にそのテーマが終わってしまいます。

当日編

・基本は立って話す
授業や講演など立って話すことができる場合は、主催者が席を用意してくれていても、可能な限り立って話します。全身を使って話せるので、私自身のノリが違ってきます。聞く人にもそれが伝わるのか、話者への注目度が上がる気がします。オンラインの収録でも立ってプレゼンすることを基本に考えています。

・パソコン操作はフィンガークリッカー
立って話すための重要なアイテムにフィンガークリッカーがあります。指にはめてパワポの送りを制御する機材です。コクヨの黒曜石という製品が有名ですが、私はamazonで買った2000円ほどのものを使用しています(すぐなくすので安物の方がいいのです)。これを使うと話に合わせて勝手にスライドが同期してゆくようなプレゼンができます。スティーブ・ジョブスやTEDのプレゼンのイメージです。いまやこれなしにはプレゼンできないくらい私にとっては必須のツールとなっています。

・プレゼンの時間配分は完璧に
プレゼンの時間は完璧にコントロールします。時間が余るならまだしも、足りなくなって最後バタバタするのはいただけません。私は、同じ講義やプレゼンをする場合は、自己紹介に何分、本編に何分、ワークショップに何分というように、過去の時間を記録してあり、毎回それを見ながら時間を組み立てて臨みます。それでも多少の時間の前後は出てしまうので、調整のためのネタなども必要になります。

聴衆を飽きさせない工夫

・つかみが大事
多くの講演やプレゼンは、最初に自己紹介や会社紹介があり、冒頭からつまらない場合が多くあります。本編だけではなく、ここにも聴衆を引き込む工夫をすべきです。私の場合は、最初にクイズを出すなどして、みんなで考えてもらいます。そして特定の人を指名して答えてもらいます。これによって、自分も指名されるかもしれないということで、気持ちが前のめりになってもらえるという狙いです。

・もっとも重要なことは「分かる」こと
人は「分かる」ことが大好きです。「分かる」だけでポジティブな気持ちになってくれます。逆に「分からない」は最悪です。聴衆を不快にすらしてしまいます。つまり話の中身より分かることが重要ということです。仕事上のプレゼンではそういう訳にいかない場合もありますが、講演や授業では分かることに注力して、難しいことはそぎ落とすことが大事だと考えています。

・「台本」を共有する
プレゼンの冒頭にその日のプログラム(例えばテーマ、自己紹介、各パートの主題など)を説明します。聴衆と「台本」のプロットをあらかじめ共有しておこうという意図です。先が見えていれば、多少退屈してもちゃんとついてきてくれます。そして今何の話をしているのかを常に聴衆と共有しながら話すことが重要です。そのためにはパートタイトルを常に表示するなど、パワポの作りに工夫が必要です。

最後に

・プレゼンの目的を明確化する
基本的に用意したプレゼンや授業の内容を全て理解してもらうことは不可能です。授業や講演によっては、理解してもらうことより楽しんでもらうことの方が大切な場合もあります。伝えたいことを全てしっかりと伝えるというのは、必ずしも正しくはありません。ちゃんと知識として理解してもらったり、行動につなげてもらうことは、最小限でいいと思います。それすら難しいのが現実です。状況に合わせてプレゼンの目的を考えて、構成や話し方を考えていきましょう。

余談
最近感動した講演や授業の話です。明治大学教授・齋藤孝さん、ジャパネットたかた創業者・高田明さん、わかるとできる創業者・硲弘一(さこひろかず)さんの3人。いずれも講演でパワポは使いません。超一流の話者は、パワポなど使わないのだと実感しました。自分の身体と言葉で勝負するのです。


本日もお読みいただきありがとうございました。

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