ターミネーター2 (映画 1991)
公開当時映画館で見たときも、その迫力とストーリーに感動した。が、30年を経ての鑑賞には、また違う感慨深さがあった。
個人的にはラブストーリー的な要素もあったパート1が好きだが、今作ではそこを踏まえて強くなったサラ・コナーが非常に魅力的に描かれている。前作ではターミネーターから逃げ回り、カイルに守ってもらっていた彼女。今作では勇敢に敵に立ち向かい、身体を張って息子を守る力強い存在にバージョンアップしているのだ。演者リンダ・ハミルトンの鍛え抜かれたナイスバディが、そのキャラクターの逞しさを強く印象づけている。
息子のジョンがT-800に「人間を殺してはいけない」と諭す、未来のリーダーらしい振る舞いを見せるシーンには、こちらまでウルウルしてしまった。ジョン役のエドワード・ファーロングの美しいこと! 実生活では上手に成長できなかったようで甚だ残念ではあるが、この映画での彼はまさに「時分の花」。その姿を今も見られるという事だけは、ありがたいと思うしかない。
そして、アーノルド・シュワルツェネッガー。無表情の機械人間なのに、何故か温かみを感じさせるのは脚本の力と彼の存在感あってこそだろう。「ターミネーターになってくれてありがとう」と心底思う。
最後の5分は見る度に毎回泣いてしまうのだが、今回ももれなく号泣。最後だけでなく、途中のシーンでも所々ウルウルきたが、それは公開当時と今の自分の立場が全然違うせいもあるのだろう。息子をもつ母なら、この映画は息子に見せたいし、できれば親子で見て欲しいと思う。
【補足】ガンズ・アンド・ローゼズの歌うテーマソング「ユー・クッド・ビー・マイン」が、これまたメチャメチャcool! MVも大好きだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?