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マルジェラに学ぶアイデアのヒント(好きなものから学ぶVo.1)

“好きこそものの上手なれ”

誰しも好きなものが一つや二つあるだろう。

僕も好きな食べ物、好きな服、音楽、場所、、、挙げ出したらキリがない。

もちろん文章を読んだり書いたりすることも好きなものの一つ。

普段多くの情報やコンテンツ、文章を消費していると、需要と本当に自分が表現したいことが一致していないものを見かけることが多く感じる。

トレードオフ的な考えで需要と自分を天秤にかけて、結果が早く欲しいために自分を抑圧しているのかもしれない。

もちろん結果を出すことは重要だし、時間は有限である以上期限を決めて行動に移すことはとても大事なことだ。

けれど続けることを念頭に置いた時に、果たして我慢して発信を続けることにどれくらい意味があるのだろう?

発信を手段と考えるのか、人生の一部と考えるのかでやり方は180度違う。

僕は自分が好きなものを磨いていった先に結果がついてくることを理想に思うタイプなので、ベースは自分。

しかし、自分だけだと1人よがりの発信になってしまうのも事実だよね。そうした中で模索した結果が、自分の好きなものと需要がありそうなものを結びつけてストーリーを作ること。

アップルやGoogleみたいに市場を生み出して需要を作り出すのは僕にとってはスケールが大きすぎて難しいと感じたので、まずは既存のものを起点に独自の解釈を挟み込んで新しいものを作り出すことをテーマにしてみたよ。

そしたら自分が好きなものの中に参考になるものが見つかったんだよね。

それが、ファッションブランドのメゾンマルジェラというブランド。

ご存じない人も居るかもしれないので、画像で紹介しておくね。

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↑がブランドのロゴ。

知らなかったら引っこ抜いてしまうようなシンプルさ笑


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ロゴにタグを付けるとこんな感じ。番号別で商品をわかりやすくカテゴライズしている。


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マルジェラと言えばタビシューズ。日本の足袋から着想を得ている。


ここからは僕の考察を交えて、このブランドと日々の活動がどう結びつくのかを書いていこうかと。

日々の気づきから思考に結びつけて、アイデアにするまでの一つのやり方として読んでもらえたら御の字かな。


1.完成品から背景を読み取る

テレビや本、経験談などあらゆる所にアイデアは落ちている。いわばアイデアはどれだけ自分と関係づけられるかと言い換えてもいいと思う。

商品や作品、コンテンツが生まれる際には何かしらのきっかけやストーリーが眠っていることが多い。検索で出てくる記事やブログを見ても、このきっかけやストーリーなどの背景が多く言及されているはずだ。

ただ、ここで深堀を辞めてしまったら多くの人と同じようなアイデアや感想を抱いて終わってしまう。

例えていうなら、本の要約を読んだり聞いた話だけで本の内容を語るようなものかな。

「金持ち父さん貧乏父さんって知ってる?」

「知ってるよ!労働収入と権利収入の話でしょ〜」

みたいな。

話を元に戻すと、もう一段階深堀するために比較的やりやすいのが時代背景を考えること

このマルジェラというブランドはシュールレアリスム(以下、シュール)という思想の影響を受けている。雑に言ってしまえばシュールは無意識の探究

日本だと「現実離れした奇抜で幻想的なもの」として別の意味に置き換えられているかな。

コラージュ→あらかじめ意図されたものではなく、既存の印刷物や写真を組み合わせることで、その偶然性によって生み出される驚きや詩的イメージが重要になること

コラージュなんかもシュールの概念から生み出されている。この技法も意識の介入を排除して、無意識を表出させようという試み

意識とか無意識とか僕が自分軸の学習として進めている言語学とかなり関係ありそうなアイデアがたくさん出てくるけど、大事なのはここから。

そもそもシュールの思想が生まれたのは戦時前後(第一次世界大戦〜)。その時代は自由に主張するのが難しかったり、言論統制が行われていたことがある程度想像できる。政府に認められるような主張だけが交錯し、本音とは違った意見や誘導的な意見が目立つようになったんじゃないかな。

今で言うところのマインドコントロールに近い。(外部の情報を遮断して、繰り返し同じ主張を聞かせたり、同様の作業をさせたりする)

こういった時代背景もあって、わかる人にはわかるといった理解できる人を選ぶようなものや主張の仕方が誕生してきたと僕は考えている。

先に画像で紹介した四つの糸のロゴはまさにシュールを表しているもの。無意識に切ってしまうようなデザインだし、意識してみないとマルジェラとはわからない。

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よく見ると、このカレンダータグの四隅も四つの糸で縫いつけられている。ここから僕はブランドロゴはあくまでサブでメインはやっぱり服のデザイン。つまり、主役はこの服を着るあなたですよという解釈をしたんだよね。

着る人を邪魔せずにブランドの主張もしっかりできる方法として考え抜かれているなって。

これだけではブランドから学びを抽出しただけなので、更に使えそうな構造を見つけ出さなければもったいない。

2. 読み取った背景の類似点を探し自分との関係性をつくる

もっと視野を広げると、シュールの時代と僕たちの時代には共通点が見つかる。

僕らの考え方は基本的に時代という大きな流れに沿って生まれるものだなって。

SNSやオンラインの普及で場所に囚われない働き方が環境(時代)が整ったからこそ新しい働き方や生き方の概念が生まれているだろう。

旅行が好きだからPC一つで仕事を完結させたいなどは一つの具体例。

シュールの時代とは逆だが、より細分化された主張や考え方が乱立しており共通点や共感がある人同士がコミュニティとして活動する。

これはシュールの時代で言うところのわかる人にはわかるの概念にあたる。

シュール時代のような言論統制はないが、いわゆる「空気」という見えない圧力が現代では働いているのは事実。

・インフルエンサーが言っているから

・みんなが選択しているから

・あの頃はこうだった

こういった“常識”や”既成概念”といったものに対抗する手段としてのコミュニティ化だと感じるんだよね。

マルジェラを立ち上げたマルタン自身も、

自分の主張がある人は自由を求める

と言っているが、2つの時代に共通して言えるのは脱構築、再定義がテーマであるのではないか?

3. 抽出したものをアレンジ

さて、共通点を見出した所でどうやって今の時代に活かしていくか?

歴史も学ぶだけではただの過去だけど、活かせれば経験。

歴史は繰り返すって言葉、どんだけ含蓄があるんだよって改めて思う。

シュール時代に生まれた技法の一つにコラージュがある。前で紹介したが端的に言うと、既存のものを組み合わせることで、新しいものを生み出す方法。

マルジェラは、タビシューズ(日本の足袋から着想)や古着をプリント柄として使い新しい新作にプリントした。

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ちなみに足袋はこういう感じ。

Twitterなどでビジネス発信をしている人は、よく0→1を突破するなんて言っているけど、主張自体は的を得ていると思う。

問題なのはやり方。

守破離や型といった言葉を使って情報の横流しのような教材やアフィリエイトさせるだけのようなものが多すぎる。

確かに既存のものは使ってはいるけど、、、

新しいものを生み出しているわけではなく、パッケージを変えただけで中身一緒みたいな。

そうではなく例えば、

☑️言語学の知識を使って、アニメを考察する

☑️ライティングの技術と生物学を組み合わせて仮説や考えを発信

☑️自分の過去や経験をマーケティングの視点で分析してみたら

思いつくものを並べてみたが、組み合わせは好きに選んでいいと僕は考える。

大事なのは既存のものに自分なりのスパイス(考え方や主張)を組み込むこと

国と同じように自分の発信を長い時間に渡り続けていくのであれば、自分軸や世界観を深めていくことは避けては通れない道なのかなって。

結果論かもしれないけど、マルジェラがルイヴィトンやエルメス、グッチなどといった伝統的なブランドと同じ土俵に立たずにユニークさを出せたのもこういった戦略があったからではないかな。

情報発信においても、既存にある問題解決型や知識提供型の発信で活動するのも良いとは思うが、僕みたいな後発組はマルジェラのように既存+独自の解釈やストーリーを載せて発信するのも選択肢の一つではないかと感じている。



ここまで読んでいただきありがとうございます!

こういった自分の好きなものと需要がありそうなテーマを繋げて不定期に書いていこうかなと思ってます。



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