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雑記4 顔は男の履歴書
腹が減ると機嫌が悪くなるタイプだ。
労働後、一刻も早く腹を満たしたいので帰り道にあるラーメン屋さんに行く事に。
「野獣の様に乱暴に吸ってやる・・・」と入店。既に何を頼むかも決まっていた。空腹野獣の決断力。
が、一台しかない券売機の前で中年カップルがイチャコラしながら何を注文するか迷っている。
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待てども待てども奴らは迷い続けている。
そんなに種類も無いのに。
徐々にイライラしてきた。頭の中では「分銅鎖」みたいな武器を振り回す妄想が始まった。
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女「アタス、コレ(こってり家系)にしようかしら?」
男「んん~ダメダメ~おデブさんになっちゃうゾ~(笑)」
女「もう~(笑)(ポカポカポカ)」
みたいなやり取りが目の前で。
醜い…
まず貴様らの生き肝から喰らってやろうか。
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頭の中の分銅鎖も離陸できそうなスピードで回る。
その後、奴らはやっと発券し席へ向かった。ココロ穏やかに分銅鎖スピードダウン。
ようやく札を券売機にネジ込もうとするが入らない。
頭に「?」が浮かぶ。
数秒後、小銭と札が「ニュッ」と出て来た。奴らの釣銭だ。
奴らに「おい!」とか「お釣り!」と叫ぶも届かず。
アタマの中で分銅鎖が再び回りだした。
分銅鎖の残像にLEDで「56す」の文字が浮かぶ。
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更に数回叫ぶと、やっと気付いて取りに来たが「油断も隙も無ぇな」みたいな目でジロッと俺を見て去って行った。
ソコは「ありがとう」とか「すいません」で良いんじゃねぇか?なぁ。
2人ともヤスリでこの世から削り去ってやろうか。
もし俺が後藤達俊や志賀勝並みの顔面力を持っていたらこんな思いはしなくて良かったのかもしれない…
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そんな事を思いながら己を落ち着かせつつ席に着き麺を吸ったが、全く喰った気がしない。
帰宅後強い酒を飲み、何とか己の機嫌を取って1日を終えた。俺何も悪く無いのになぁ…
「抑止力」としての顔面力かぁ…
完
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