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旅日記「大阪 ②」MJは生きていた

(2022 9月)

羽曳野市の道の駅で朝を迎え、身支度をして堺市へダラダラ向かう。

「どら、堺駅で駅ソバでも吸うてやるか…」と午前9時ごろ到着したが、駅ソバ無し!

ギィ…


気持ちを切り替え、 堺市の目的地「シマノ自転車博物館」へ。

自転車のパーツやらでお馴染みのシマノ社。

堺市の世界的大企業さ。



俺も自転車の者、行かねばならん。


自転車の原型的なモノ〜近代の自転車までの進化の過程がすごく面白かった。素晴らしい。

ドライジーネ


色んな冒険(世界一長い新婚旅行のタンデム車両とか)で使われた実車等々が展示されていて「おぉ…」とか思う。

最高時速154km
長ハネムーンのタンデム(2人乗り)


F型モールトンと、仏国のルネ・エルスの実車が観れて嬉しかった。

モールトン(F型)
ルネ・エルス


三菱十字號


少し昂った状態で博物館を後にし、水牛の様なテンションで堺市のスナック街へ。

近所にある世界遺産の仁徳天皇陵等の古墳群は無視だ。


昔の事より今の事。そう言う事さね。
ちゃんと言うと、古墳よりゲスい街。俺ぁこんな男よ。



…程よいゲスさだった。

ホクホクと堺市を後にし京橋へ向かうことに。

京橋、狂った街。

二、三年ぶりの京橋。通行人のおじさん達が道に唾やタンをカジュアルに吐く薄汚い街。


飲める、打てる、買える、と三拍子揃っとる(多分)街さ…ゾクゾクするわい…大好き!

まず朝メシを食おうと、「京橋うどん」さんで「肉しょうがうどん、おにぎり(500円)。

うまい


店のすぐそこで、ベロッベロに酔って(午前中なのに)いて、足腰が立たないおじさん同士のケンカが繰り広げられていた。

呂律が回らないながら、語気の強さだけは伝わるが何を言っているか全然分からない大声の言い争いがアレしとる。

草刈機vs原付みたいなサウンド。

ソレを聞きながらうどんを吸う。旨い…

腹ごなしにしばらくウロチョロすると、路上でおじさんが寝ていたりして大変ビビる。

「おじさん(とても赤黒い)が落ちてた」みたいな言い方の方が正しいかしら。


昼イチ


尿意を催したので近くのパチ屋のトイレを借りる。

放尿していると、隣の便器に砂肝みたいな顔色のおじさんがやってきた。


おじ、便器に正対すると、左手を壁に着き、「壁ドン」というか、マイケル・ジャクソンの「スムース・クリミナル」的な姿勢で放尿。

すると、尿を放ちながら割と綺麗な発音で「…they are …」みたいな声を漏らした。

…they are…


吹き出しそうになり、ベロを噛んで耐えたが、耐えた分が己の尿の勢いに代わったように感じた。

数時間後、朝食ったうどん屋の横のラーメン屋(旨い)でラーメンを吸ったが、呂律の回らないケンカがまだ続いており、人間力の違いを思い知らされた。


大阪、凄っごい楽しい。おじさんの層が厚い。

旅は続くわよ。

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