旅日記「岩手経由秋田 ④」特殊団子汁season2
(2023 5月)
田老から久慈市へクルマを走らせる。
大好きな「あまちゃん」の舞台の街だ。訪問するのは2度目。4年ぶり。
令和5年の今年は「あまちゃん」放送10周年。
そしてBSで再放送が始まり、少し盛り上がっているのだ。
俺も愛好家の端くれ、行かねばなるまいて。
あまちゃんのサントラを流しながら久慈へ近づいていく。ご機嫌だ!
東北に入って分かったけど、あちこちに「無料の高速?」みたいなものが有って、街から街の移動に凄く便利だった。
その無料高速?を降りて久慈市に。
いやぁ久方ぶりの久慈!嬉しい!とりあえず道の駅久慈にクルマを停める。凄い混んでたが上手い事停めれた。
道の駅散策。相変わらず「のん(能年玲奈)」ガチ推し。素晴らしい!
道の駅の食堂では、あまちゃんに出てきた食べ物「まめぶ汁」を提供している。
前回行った時、混雑しすぎて諦めたまめぶ汁。今回はキメたい。
食堂に目をやると当然のように満席…まぁ昼時だもの…
空く時間帯まで街を散策する事に。
いそいそ自転車を下ろして、とりあえず久慈駅に!北鉄(きたてつ)!
あまちゃんの好きな登場人物、杉本哲太と荒川良々の写真を観てニヤける。また来たぜ…大吉っつあん!
駅ソバも有るが、今は無視(前回食った)だ。
あまちゃん10周年記念ラッピング電車は今日はもう見れないみたい。よく調べなかったのが悪いが、余りショックでは無い。
そして限定何食かの「ウニ丼」は早朝に即売り切れるのでハナっから当てにはしていない。
まめぶ…俺はまめぶを喰らうのだ…!鉄の意志!
夕方近くまでフラフラすりゃ空くだろうと、徘徊を始める。
「あまちゃんハウス(資料館的な施設)」でぇ、コッテリぃ楽しんでぇ、お土産買ったりぃ…ウフフ…
そんでぇ、ロケ地のぉ「喫茶モカ」でぇタマァゴサンド食べよう…ウフフウフフ…楽しいなぁ…ウフフフ…
が!駅前に在った「あまちゃんハウス」が無ぇ!ハウスが!ハウスが無ぇ!
落ち着きなく爪を噛みながら検索すると「閉館」との事…
激しく目を泳がせ街をウロつく…滅茶苦茶行きたかった…馬鹿野郎…
なぁに、俺にはまだ「モカ」がある!
そこでぇ、タマァゴサン…閉まっとる!!!ウワァァァァ!!!
神も仏も無いのか…
下唇を噛み締め再び検索すると、あまハウスの展示物は新しく出来た駅横の施設へ移転…というネタを得る。
馬鹿野郎…早く言えよ…無駄に悲しませやがって…
施設に入るとソレらはソコに在ったが、明らかに展示物も熱量もあまハウスの時より減っており、満たされなかった。
そらそうよな、10年前のドラマやもんなぁ…
とか思ってボンヤリ眺めていると同じ愛好家の方がパラパラ居た。語り合いたいがやめておこう…
14時過ぎ、道の駅に戻り食堂を確認する。多少空いたが…
入り口のボードに取り敢えず名前書いて待ってみる…まめぶ…汁…俺に…
〜40分経過したが、全く動きがない!
この間に検索したらば「小袖海女センター」でもまめぶ汁は提供しとるようだ…
道の駅からクルマで15分程の小袖海岸の所。ココもロケ地で、前回も行ったところだ。
ようし、ココに賭けてみようと、クルマを走らせ海女センター。
ココも久しぶりで嬉しいが、今はまめぶ汁優先だ。
血走った目で建物の3階を目指す!まめぶ!食わせろ!俺に!
三階に着き食堂に目をやると「コロナのアレで今年店休む」の張り紙!
ヒザから崩れ落ち絶望する…神も!仏も!アレか!畜生!ど畜生!
土気色の顔色で展示物を見ながら降っていく…まめぶ…食べたかった…
絶望しながら1階に降りると、売店で「うにごはん(500えん)」を販売していたので即購入。
ウニ丼では無いけど嬉しい!すごい美味い!
恐ろしい速さで平らげて、灯台とか、監視小屋とかサラッと観て道の駅に戻ることに。
一度見とるので楽しむにも限界があるわね…
16時半過ぎ再び道の駅到着。食堂を見ると多少空いとる。ラストチャンスをアレしよう…
名簿に名前を書いてしばらく待ってると、店員さんが出てきて、「ココ(俺の事)で締め切るね…」と。
ギリ間に合った!神と!仏が!嬉しい!好きだぜ!あんた達!ゴッドも!ブッダも!
そんな経緯でようやく食べれた、まめぶ汁。
ドラマでも「甘いか塩っぱいか分からない」とか「いまいちピンと来ない」とか散々な言われ方をした食べ物だ!
やっと知ることが出来る!
数秒眺めた後、一斉に襲いかかる。
あら、美味しい。ザックリ乱暴に言うと「けんちん汁に特殊団子が入った物」だ。
胡桃と黒砂糖でほんのり甘い団子、まめぶ。
この子が問題児でもあり主役の食べ物だ。なぜ入れたんだろうか。
ドラマで言うように、本当にピンとこない食べ物で、それが凄く嬉しくてニヤニヤしながら平らげた。
「別々に食べた方がいいのに…」と思うのはまめぶ汁経験が浅いからか…いつかわかる日が来るのかしら。
その後、温泉に入って駐車場で身体を冷ましていると猫に囲まれたので非常に和んだ。ココロが荒んだ男ですから…
猫と戯れた後、お肌スベスベ男は秋田方面にクルマを走らせ1日を終えた。
旅は続く。
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