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エレドラ 設定資料集 〜実在する植物・菌類編〜

 エレドラの世界にも存在する、現実世界に実在する植物、菌類です。もちろん、これ以外にもたくさん存在するはずです。
 当初は現実世界もエレドラの世界もごっちゃ混ぜだったのですが、現実と空想の区別がつかなくなるので分けました。
 異世界ファンタジー作品に登場させたい場合の参考にどうぞ。

 ※頻繁にアップデートするのでご注意下さい。

 ジャガイモが登場する西洋風異世界ファンタジー作品に対し「中世ヨーロッパにジャガイモはまだ存在しない!」というツッコミがあるそうですが、これに対する反論を一つ。
 『指輪物語』でお馴染みのトールキンの作品にもジャガイモ(ポテト)は登場するそうですが、トールキンの作品のジャガイモは「ジャガイモに似た架空の芋類を『ジャガイモ』と翻訳してそう呼んでいる」という設定らしいです。
 なので、この作品も「そういう設定」なんだと思ってもらえれば嬉しいです。架空の名前にしたら、わかりづらいですもんね。


ハーブ

 主にエアレシアで薬草、料理、香料、保存料として用いられる植物です。草や花だけではなく、樹皮や果実なども含まれるそうです。
 ちなみに「ハーブ」と発音するのはイギリス英語だそうで、アメリカ英語では「アーブ」と発音するらしいです。

薬草やくそう薬用やくよう植物

 ハーブのうち、薬効が強く薬用に用いられる植物です。

■ラベンダー

 ハーブとして用いられる花です。香油などが作られており、その香りはリラックス効果があるとされています。
 現実の原産地は地中海沿岸からアフリカ北部にかけての地域らしいです。

■カモミール

 ハーブとして用いられる花です。ハーブティーにして飲むことが多く、風邪、頭痛、下痢などに効果があるとされています。
 現実の原産地は北ヨーロッパおよび西アジアあたりらしいです。「ジャーマン・カモミール」や「ローマン・カモミール」などの種類があり、特に「カモミール」というと「ジャーマン・カモミール」を指すそうです。

■タイム

 ハーブとして用いられる植物です。強い防腐作用、抗菌作用があるとされ、古くから薬や料理に使われてきました。
 現実の原産地は南ヨーロッパらしいです。

■ミント

 ハーブとして用いられる植物です。爽快感のある香りが特徴で、現実の現代でもよく使われます。ただし、繁殖力が強いため、雑草扱いされることもあるそうです。
 現実の原産地はヨーロッパらしいです。

■ローズマリー

 ハーブとして用いられる植物です。肉料理(特に羊肉)の臭い消しに効果があるとされますが、香りが強いため料理に使用する際は注意が必要らしいです。
 筆者の父によれば、ローズマリーは欧米の墓地に植えられることが多いそうです。欧米は土葬なので、遺体の腐臭を消すためだそうです。
 現実の原産地は地中海沿岸地方らしいです。

■オレガノ

 ハーブ、あるいは観賞用になる植物です。古代の時代から薬用、調味料、香辛料として使われてきました。香辛料としては肉や魚の臭い消しに使われます。花はドライフラワーやポプリに加工されることが多いようです。
 現実の原産地は地中海沿岸地方らしいです。

薔薇バラ

 観賞用や食用にされる花です。香油こうゆなども作られます。葉やくきとげを持ちますが、その美しさや香りから人々に愛されています。愛と美の女神と関連付けられています。果実は「ローズヒップ」と呼ばれ、ハーブティーとして飲まれるそうです。
 現実の中世ヨーロッパでは、その美しさや香りが「人々を惑わす」としてキリスト教会によってタブーとされ、ヨーロッパの人々に再び愛されるようになったのはルネサンス期以降だったらしいです。それ以降、カトリック教会は聖母マリアを「奇しきバラの花ローザ・ミスティカ」と呼ぶようになったらしいです。

百合ユリ

 観賞用、食用、薬用にされる花です。球根きゅうこんを持つ(食用になる)が、これは猫には有害らしいので与えてはいけません。
 現実の中世ヨーロッパでタブー視されたバラとは異なり、特に白いユリ(マドンナ・リリー)は聖母マリアの象徴として愛されていたらしいです。

スミレ

 観賞用、香水用にされる花です。
 現実のヨーロッパでは「ニオイスミレ」と呼ばれる種類が有名らしいです。

キク

 観賞用にされる花です。エアレシアでもヤマトでもメジャーな花です。
 現実の原産地は中国だそうで、日本には奈良時代末か平安時代初め頃に、ヨーロッパには十八世紀末に入ってきたらしいです。

■カーネーション

 観賞用にされる花です。母の日に贈る花として知られます。
 現実の原産地は地中海沿岸から西アジアにかけての地域らしいです。

■チューリップ

 鑑賞用にされる花です。球根を持ちます。香りはあまり良くないそうですが、現実の日本の女の子には人気な花です。
 現実の原産地はトルコらしいです。

■ミモザ

 観賞用にされる花です。
 現実の原産地は南アメリカらしいです。

■ツツジ

 鑑賞用にされる花です。漢字で書くと「躑躅」と難しいです。蜜には毒が含まれるので、注意が必要です。

穀物

イネ

 世界三大穀物の一つです。収穫物は「こめ」と呼ばれ、精製を行って水分を加えて加熱調理して食べます。エスラやネスティカで暮らすヒトの主食となっています。
 現実の原産地は東アジアらしいです。

小麦コムギ

 イネの仲間である穀物です。世界三大穀物の一つです。小麦粉にされ、パン、菓子などの材料になります。
 現実の原産地はユーラシア大陸のコーカサス地方からメソポタミア地方にかけての地域らしいです。

大麦オオムギ

 イネの仲間である穀物です。食用や飼料用になります。小麦の栽培が困難な土地でも栽培でき、これを材料に使った食品・飲料(麦飯や粥、ビールなど)も作られます。
 現実の原産地は中央アジアらしいです。

■ライ麦、黒麦クロムギ

 イネの仲間である穀物です。食用や飼料用になります。小麦の栽培が困難な土地でも栽培でき、これを材料に使ったパンも作られます。
 現実の原産地はユーラシア大陸のコーカサス地方から小アジアにかけての地域らしいです。

■オート麦、オーツ麦、燕麦エンバク

 イネの仲間である穀物です。食用や飼料用になります。小麦と比べるとタンパク質、食物繊維、ミネラルなどの栄養素が豊富なため、健康食品として認知されています。猫が好んで食べる「猫草」の正体の多くはこれだそうです。
 現実の原産地は地中海沿岸から肥沃な三日月地帯、中央アジアにかけての地域らしいです。

■トウモロコシ

 イネの仲間である穀物です。世界三大穀物の一つです。食用や飼料用になります。茹でたり、焼いたり、蒸したり、スープにしたりして食べます。
 現実では「コーン」はアメリカ英語で、イギリスでは「メイズ」と呼ぶらしいです。
 現実の原産地は中南米らしいです。

食用になる果実(花含む)

林檎リンゴ

 バラの仲間である赤い果実です(赤くない品種もあります)。エアレシアで広く栽培されています。栄養価が高く、生食せいしょくされるほか、加工してリンゴ酒、ジャム、ジュース、菓子の材料としても使われます。
 現実の原産地はアジア西部らしいです。

ウメ

 バラの仲間である果実あるいは花です。果実は食用、花は観賞用になります。
 現実の原産地は中国らしいです。

モモ

 バラの仲間である果実あるいは花です。果実は食用、花は観賞用になります。
 現実の原産地は中国らしいです。

サクラ

 バラの仲間である樹木あるいは花です。花は「桜色」と表現される白色、淡紅色、濃紅色をしており、観賞用になります。ヤマトで馴染みのある花です。果実は「サクランボ(チェリー)」と呼ばれ、食用になります。

アンズ

 バラの仲間である果実です。生食されるほか、加工してジャムや果実酒などに使われます。
 現実の原産地は中国らしいです。

イチゴ

 バラの仲間である赤い果実です(赤くない品種もあります)。生食されるほか、加工してジャムやジュース、菓子の材料などに使われます。

木苺キイチゴ

 バラの仲間である赤い果実です。生食されるほか、ケーキの飾りになったり、加工してジャムや缶詰にされたり、香料として用いられたりします。

■ブルーベリー

 ツツジの仲間である青紫色の果実です。生食される他、加工してジャムや果実酒、ジュース、菓子の材料などに使われます。
 現実の原産地は北アメリカらしいです。

葡萄ブドウ

 ワインの材料に使われる果実です。赤ブドウ、白ブドウなどがあります。特に香りが高いものは「マスカット」と呼ばれます(「麝香じゃこう」という意味を持つ「マスク」という言葉が由来らしいです)。生食しても美味しいです。
 現実の原産地は中近東らしいです。

蜜柑ミカン

 柑橘かんきつ類の一種である果実です。ヤマトで広く流通しています。皮を剥いて食べる必要がありますが、ナイフなどを使用せずとも、手で簡単に剝けます。
 現実の原産地はインドだそうですが、欧米では日本の薩摩地方から伝わったことから「サツマ」と呼ばれているらしいです。

■オレンジ

 柑橘類の一種である果実です。皮を剥いて生食したり、絞って果汁(ジュース)にしたり、香料や付け合せとして加工したりします。皮は「オレンジピール」と呼ばれ、果実ほど美味しくはありませんが、食べることもできます。
 現実の原産地は中国、インド、ミャンマーらしいです。

檸檬レモン

 柑橘類の一種である果実です。強い酸味が特徴です。果汁はジュース、レモネードなどの飲み物を作るのに使われます。果実は紅茶の香り付けに使われたり、炭酸飲料やカクテルのグラスに挿して飾ったりします。壊血病に効果があるとされ、揚げ物との相性が良いです。
 現実の日本では唐揚げにレモン汁をかけることがありますね(かける派かけない派の争いがあるそうですが)。
 現実の原産地はヒマラヤ山麓らしいです。

団栗ドングリ

 ブナの仲間である果実の俗称です。果実の一部または全体が「殻斗かくと」に包まれているのが特徴です。森に住む多くの野生動物が餌としています。

クリ

 ブナの仲間である果実です。イガのある殻斗に包まれています。エアレシアでは冬至祭によく食べられます。

■アーモンド

 バラの仲間である木および種子(ナッツ)です。ウメに似た実をつけますが、食用になはらず、種子がナッツとして食用になります。
 現実の原産地はアジア西南部らしいです。

胡桃クルミ

 木材になる樹木、あるいは種子(ナッツ)です。食用にされるのは一部の種類だそうです。
 現実の原産地はイラン、中国、日本、北米などらしいです。

野菜

茄子ナス

 植物および果実です。果実の色は黒紫色が多いです。未熟な実を食用にし、生食には向いていないらしいです。
 現実の原産地はインドだそうで、熱帯植物のためヨーロッパではあまり普及していなかったらしいです。アメリカ英語では「エッグプラント」、イギリス英語では「オーバジーン」と呼ぶらしいです。

■トマト

 ナスの仲間である赤い果実です(赤くない品種もあります)。
 現実の原産地は南アメリカらしいです。

唐辛子トウガラシ、ピーマン

 ナスの仲間である果実です。辛い品種と甘い品種があります。特にピーマンの果肉は、種子以外はほとんど空洞なのが特徴です。
 現実の原産地はメキシコらしいです。

胡瓜キュウリ

 ウリの仲間である果実です。熟した実は美味しくないため、未熟な実を食用にするそうです。水分を多く含みます。生食されるほか、酢漬けにしたり、サンドイッチの具にしたりします。
 現実のイギリスのアフタヌーンティーで食べられる軽食の一つにキュウリのサンドイッチがありますが、アフタヌーンティーが発達した当時はキュウリは高い野菜だったらしく、キュウリを食事に出すことはステータスだったそうです。
 現実の原産地はインドらしいです。

南瓜カボチャ

 ウリの仲間である果菜です。栄養価が高く、死者の日や冬至祭の飾りにも使われます。カボチャ全体を「スクワッシュ」、そのうち装飾に使われるオレンジ色のものを「パンプキン」と呼ぶそうです。
 現実の原産地は南北アメリカらしいです。

人参ニンジン

 セリの仲間である根菜です。加熱調理すると甘くなります。
 現実の原産地は中央アジアらしいです。

■ジャガイモ

 ナスの仲間である芋類です。保存がきき、豊富な栄養素を含みます。
 現実の原産地は南アメリカらしいです。

ネギ

 主に東エスラで食用として栽培される多年草です。大別すると主に白い部分を食用にする種類と、緑色の部分を食べる種類があります。
 現実の原産地は東アジアらしいです。

タマネギ

 ネギの仲間である多年草です。食用になる、肥大した鱗茎りんけい(地下茎)を持つのが特徴です。生食すると辛いですが、加熱調理すると甘くなります。
 現実の原産地は中央アジアとされるそうですが、中世ヨーロッパでは最も馴染みのある野菜の一つだったらしいです。

大蒜ニンニク

 ネギの仲間である多年草です。強烈な香りと風味を持ち、香辛料として使われます。強壮きょうそう作用と殺菌作用があるとされています。
 ヴァンパイアが苦手なものであり、魔除けとしても重宝されています。

樹木

山椒サンショウ

 東エスラの山地の雑木林に生える、若葉や果皮が香辛料として使われる樹木です。ミカンの仲間ですが、柑橘類ではありません。
 葉はアゲハチョウの幼虫の餌になります。

錫蘭肉桂セイロンニッケイ

 クスノキの仲間である樹木です。その内樹皮は香辛料のシナモンを作るために使われます。
 現実の原産地はスリランカらしいです。

■チーク

 シソの仲間である、木材になる樹木です。水に強いのが特徴で、船や家具などによく使われるそうです。

多肉植物

■アロエ

 多肉植物の一種です。そのゲル状の部分は健康促進効果、美肌効果があるとされ、エステなどにも使われます。

キノコ

■ツクリタケ(ホワイト・マッシュルーム)

 食用キノコの代表格です。色は白色や褐色があります。
 現実では人工栽培されるようになったのは、十七世紀のヨーロッパかららしいです。

■マジック・マッシュルーム

 幻覚作用のある毒キノコの俗称です。

夜光茸ヤコウタケ

 夜、緑色(蛍光色)に光るキノコです。食べると水っぽくて不味いらしく、食用には適さないそうです。
 現実のヨーロッパには自生しないらしいです。

 以下、次の記事です。


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