「ザ・スタンド」スティーヴン・キング
キングは有名だろう。
「ミザリー」は映画にもなったし、アカデミー主演女優賞をホラーでとるなんて珍しい、となった作品。
ちなみにこのコメントを言っていたのは水野晴郎、昔は各曜日のロードショーで映画評論家のコメントあったよね?あれなんでなくなったんだろ。
日曜洋画劇場は淀川長治、木曜も水曜も映画放送があってそれぞれ評論家がいた。
淀川さん、自分が面白くないと思っている映画の時はその映画について語らないのが面白かった。
キラーコップとかいうB級映画の時は、自身がアメリカでニセ警官に会った話を言って終わってたよ(笑)
「グリーンマイル」も有名、トム・ハンクス主演で映画化された。
読者が先を勝手に読まないように、と分冊形式で販売されたことが話題となったが、そんな形式関係なく物語として秀逸だった。
他にも良作多数あるが、今回はこの「ザ・スタンド」を紹介しようと思う。
文庫で全5巻ある!!
罹患率・致死率が非常に高いインフルエンザウイルスが蔓延し、世界はほぼ崩壊する。
その過程と崩壊後の世界の物語だ。
複数人の主人公達、人が死に絶えていく世界で生きていく様子が描かれる。
そんな中、一部メンバーは超常的な力をもった老女のメッセージを受け取り、彼女のいる場所を目指す。
こちらは「光」だ。
また一部メンバーは超常的な力をもった男性の元に集結する。
こちらは「闇」だ。
ただの世界崩壊ものではなく、キングらしい超常的な力の描写と、光と闇の争いが描かれる。
どの登場人物も心の葛藤などの描写が細かく、それぞれに感情移入していくので、闇落ちを嘆いたり、それぞれが出会って恋に落ちたり仲間になったりという展開にわくわくした。
読者という、いわば俯瞰ですべてを見渡せる神の視点だと、光と闇のメンバーがすれ違うところとか、運命をいじってやりたい気持ちに駆られる。
こういう崩壊後の世界物は大好きだ。
ゾンビ映画・ドラマが好きなのだが、それも崩壊後の世界が舞台だからなんだと思う。
崩壊した世界、わずかに動くインフラを整理しながら法と秩序をなんとか再現して日々を暮らそうとする人々、崩壊後の世界を自由に跳ね回り道徳にもとる行動をする人たち。
人間の善と悪のせめぎあい、知恵と工夫でのサバイバル、こういった舞台には基本ゴールが無い、だからずっと見ていられる。
本作も一応結末はあるのだが、どこか中途半端感がある。
出来うる限り、この世界の続きをずっと見ていたい。
ミスターキング!!書くネタが切れたらでいいので、続編を書いてくれ!!
あっでも本当にネタ切れの時でいいです。。他作品も好きなので。。
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