「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲
すごい凶暴な犬種がいるらしい。
噛みつくと離さない、気性の荒い犬。
小型犬はよく吠えるし、大型犬は物静か。
工場の生産ラインでは、どんなに注意していても不良品が一定の割合で発生する、と思う。
根拠は無いが、たぶんそう。
これを人間に置き換えるとこの本で書かれているような”言ってはいけない”ことになるのだろう。
もともと攻撃的な人種、もともと攻撃的な人、生まれつき愚鈍な人々。
どうやっても矯正することが出来ない、生まれつき欠落した人間の存在。
これらは決して公共の電波で語ることが許されない事柄。
本作は倫理や道徳・常識など、至極あいまいな人々の思考を排除し、科学的な根拠に基づいた”真実”を目の当たりにさせる、そんな本だった。
内容としては、
人種・遺伝による生まれつきの能力の違い、男女の生物的な差とそれによる社会的な立場の違いなど、平等・公平を謳う世界では公に話題にしてはいけないとしていることを教えてくれる。
それも、きちんと科学者たちの検証結果に基づいて。
詳しく話すことは難しいので、ぜひ読んでこの衝撃を体験して欲しい。
1つ思ったのが、この本は世間がタブーとしていることを赤裸々に述べることによるショッキングさ、それだけで勝負しているわけではないと思う。
不都合な真実を見て見ぬふりすることなく、きちんと理解して、そのうえで世界をどう構築していくことでより良くしていくことができるのか?という命題と向き合っているのだと思う。
どれだけ人々が見て見ぬふりをしようが、変わらぬ真実はそこにある。
太陽が東からのぼるようにね。
ごまかさずに向き合うことで、このややこしくどんづまりな世界を変革させられるのでは??
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