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「人狼城の恐怖」二階堂黎人

分厚い、そして4冊ある。
「ドイツ編」「フランス編」「探偵編」「解決編」の4部作だ。

ものすごく分厚い本なので、持ち運ぶのが大変だった。
それが4冊、ドイツ編が終わりそうな時は、ドイツ編とフランス編の2冊を持ち歩く、ちょっとした荷物笑

読んだのは学生時代。
地元の図書館で借りて読んだ。
自分の読書スピードに自信を持っていたので、2冊ずつ借りたのだ。

大学生のころ、経済学部経済学科の自分が一番好きな授業は、経済とは関係ない一般教養だった。
「宗教学」「中世歴史」「地学」「生物学」「心理学」など、楽しく受講して学ぶということの楽しさを知った。

授業は楽しかったのだが本を読むことも好きで、今思うと器用なことだが、授業を楽しく受けながら本も読んでいたのだ。
「心理学」の授業が本当に楽しくて、でっかいノベルスを読みながらも、必死にノートを取っていた。
教授とも何度か目が合い、教授が教えてくれる心理学の研究内容を興味深く聞いていた。
そしてたまに本を読む。
これが、教科書以外の専門書を持ち込んで熱心に勉強している学生だと教授の目には映ったらしい笑。
その為、心理学のテストの時、教授がわざわざ自分を見つけて、「この答えでもいいけど、もっとこう書いたらいいよ」とか「ここはネズミの話をしたよね?あれを書いたらいいよ」とか答えを教えてくれた。
懐かしい思い出。

話がそれたが、学術書と間違えるぐらいの分厚い本だったのだ。

本作は二階堂黎人の、名探偵二階堂蘭子シリーズ。
二階堂黎人も二階堂蘭子の兄弟で、ワトソン役という役柄で出てくる。
二階堂蘭子は美人で、若干高飛車なキャラクター。
シリーズものだが本作だけ読んでも問題なし。

フランスとドイツの国境沿いに人狼城はある。
1つはフランス側、谷川を挟んで、もう1つドイツ側に城がある。
フランス編では、フランスの人狼城にいる人々が虐殺される様子が描かれ、ドイツ編では、同様にドイツの人狼城にいる人々が殺されまくる。
しかも同時刻に。
数々の謎をちりばめられながら。。
そして探偵編で、二階堂蘭子が登場。
ドランゴンボールで、ベジータとナッパが地球の戦士たちを散々蹂躙した後に、やってくる救世主、孫悟空と似たものがある。
最後に解決編、あっと驚く真相がぁってやつだ。

正直に言おう。
犯人は誰だか覚えていない、動機も覚えていない。
登場人物もレギュラー陣の二階堂蘭子と黎人しか覚えていない。
ただトリックは覚えている。
他部分の描写が弱いのか、それともトリックの衝撃がすべてを吹き飛ばしたのか。
よく覚えていないが、一読する価値のある大トリックだ。

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