「酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす」酒村ゆっけ、
「酒村ゆっけ」じゃなくて「酒村ゆっけ、」なんだね。
「、」がつくんだ、知らんかった。
前回は作者のエッセイを紹介した。
今回は小説。
酒のみYouTuber、酒の飲みっぷりと旺盛な食欲、なんで太らないんだろうと不思議だった。
エッセイは基本的にはYouTubeの内容を”文字起こし”したんだろうって感じ、真新しさはそんなにないが、時と場所を選ばず雰囲気を味わえるのでよく読む。
どこか外食したいな、って思った時にテンションを上げるために読んだりもする。
エッセイを読んだ時に、文章が読みやすくてすごいなって思った。
なんと今回は小説か!!
エッセイと比べて小説は難易度がバカ上がる認識だ。
なぜそう思うかと言うと、自分でも小説を書こうと思ったことがあったからだ、お恥ずかしい。
小説は本当に難しい。
まず、自分の経験したのではないことを書くのが難しい。
ゆっけちゃんもあとがきで書いているが、ゼロからなにかを生み出すというのは非常に大変、まさに産みの苦しみというやつだ。
そして、話を思いついたとしても文章にするのが、これまた難しい。
昔、小学校の宿題で「お話を書いてみましょう」ってのがあった。
少年が船で旅行していると、首長竜と遭遇するという話を書いた。
親父に読んでもらったところ、感想が「”僕は”が多すぎだな。」とのこと。
まず、登場人物誰のものでもない視点で文を書くのが難しい。
下手すれば「〇〇はこういった。」「△△はこう思った。」を頻発してしまいそう。
上手に誰の行動かを表すことが出来ない。
かといって一人称で文を書くのも容易ではない。
前述した通り「僕は。。。」「私は。。。」を頻発してしまう。
一人称視点で情景描写をどうすればいいかもよくわからん。
小説は難しい。
小説の形式で書けているだけですごい。
ちょっと尊敬してしまう。
内容は、短編集なのでいろいろな趣向の作品が載っていた。
非常にライトな「平山夢明」って感じで、ちょっと怖い、ちょっと不思議な作品集だった。
意外な結末なんかも用意されており、上手だなぁって思った。
表題作の人魚の話、酒が飲みたくなる、っていうか絶対に磯丸水産で思いついたやろ。。って感じ笑
「くまのくぅーちゃん」本短編集の作風、それ自体が伏線になっていた。
これを意識してやっているなら、テクニシャンやで。
「深夜のOL牛丼」、そうなんだよねぇ。
牛丼には謎のパワーがあるんだよ。
YouTube見てるから思うが、これは吉野家だな。
「あの頃のクリームソーダ」
クリームソーダって水色のもない?
あれは一体なにを意味して水色なんだろう?
と、順不同で感想を書かせてもらった。
YouTubeも面白いし、エッセイも書けて、小説も書けて、すごいな。
これは才能!!という言葉で切り捨てるのではなく、努力の結果だと解釈して自分が頑張る糧にしようと思う。
・・・酒が飲めるのは体質だけどね。
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