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「教場2」長岡弘樹

教場のシリーズ2作目、「教場2」を先ほど読み終わった。
noteでは長岡作品は「傍聞き」と「教場」の2作品を紹介したことがあるので、今回は3作目。
何気に長岡弘樹にはまりはじめているのか?

本作は楽天の電子書籍サービス、楽天Koboでずいぶん前に購入していたもので、積ん読解消の為につい最近手を付けた。
実は楽天が有料版の電子書籍の販売をやめてしまったので、もう楽天上で本シリーズをそろえることができないのが、ちょっと嫌。
あと、期間限定ポイントで本を買うという、お得なことが出来ないのも悲しいのだ。

あらすじ。
「教場2」は前回の「教場」と同様に、警察学校の話。
で、前回は警察学校の生徒たちが、お前ら警察官を目指しているのにそんなんでいいの?って感じで事件を巻き起こしていたが、本作も同様で、同じような警察官にふさわしくないやつらが出てくる。
警察学校内で発生する、事件の真相を義眼の教官がするどい観察眼で見抜き、問題のある生徒に引導を渡していく。
前作はこの特殊な構図、卒業させることが主ではなく、ふるいにかけることが主であるという考え方と、風間のキャラクターを印象づける作品だったが、本作ではちょっとテイストが変わっていた。

前述した通り、お前警察官だろうが!!と言いたくなるやつらも出てくるのだが、風間教官がどこかふるいにかけるという1点だけではなく、警察官として人として事件に接したり、仕事をする上での心得みたいなのを暗に示す様子が描かれるようになっている。

前作が冷徹な印象に比べ、今回は生徒たちにとって光のある物語になっていると思った。
教育という要素が増えているので、風間がその分魅力的になったと思う。

思えば、前作を読んだだけの状態でキムタク主演のドラマを見た時、「テレビ用に救いを表現したんだなぁ」と思ってたんだけど、そうじゃなかったんだね。。申し訳ない。

この風間教官のシリーズは次々と出ているので、またどれか読みたいと思う。
いつか長編も読みたいな。

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