見出し画像

「動物のお医者さん」佐々木倫子

漫画の紹介。
少女漫画。
完結済みで、自分が持っているのは文庫版。

少女漫画なんて読んだことないけど、興味があるという男性におすすめ。
少女少女していない作品です。

この作品も以前から話に出している「BSマンガ夜話」という番組で紹介されており、それがきっかけで読んだ。
その漫画でも触れられていたのだが、少女漫画は基本的には女性目線の恋が描かれることが多い。
そしてこの本が出た時代、少女漫画の中では非常に婉曲ではあるが”セックス”がよく描かれるようになったのだという。
そんな時期に、恋愛や性を描かないで非常にニュートラルな人間関係、動物関係?をコミカルに描いていたので、ちょっとだけ画期的な作品だったのだそうだ。
たしかに、、いやらしさなどはまったく感じられず、人と一緒にいるが決して依存することの無い、現実だと少し寂しそうな距離感の登場人物たちがさわやかに感じて、非常にたのしく読めたのだ。

あらすじ。
高校生のハムテル(あだ名)は、友人の二階堂とともに、おそらく北海道大学の校内を近道として利用していた。
そこで獣医学部から逃げ出した、子犬と出会う。
探しに来た教授に、飼い主になれと半ば強制的に子犬を押し付けられてしまう。
この子犬はシベリアンハスキー。
当時はあまり一般的でなく、なんとこのマンガがヒットしたことで、シベリアンハスキーブームが来たとのこと。
ペットのブームってなんか嫌だけど、飼いたくなる気持ちもちょっとわかる。
この子犬、後に命名”チョビ”が本当に可愛いんだ。
ちょっと気持ちがわかる。

このハムテルこれがきっかけかわからないが、この大学の獣医学部に二階堂と一緒に進学する。
そっからはじまる獣医学部の学生たちと非常に癖のある教授たち、そしてみんなのペットたちがくりひろげる日常、コミカルで前述したようにさわやかな青春が描かれる物語だ。

動物たちが可愛いし、恋愛がないからドロドロしてないし、少女漫画の名作の1つだと思う。

読んだらわかるのだが、ヒヨちゃんみたいな強い男になりたいぜ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?