見出し画像

「グイン・サーガ」栗本薫

長編もの、大長編ものの作者が亡くなる。
我々はどうしたらいいんだろう。
作者が作り出す世界の行く末はどうなるのか、頼むから誰か教えて欲しい。
作家の皆さん、完結するまで本当に体を大事にして欲しいです。

最近では漫画「ベルセルク」の三浦建太郎が亡くなった。
昨今ではもっとも素晴らしいファンタジーのひとつだと思っていたので、凄い衝撃だった。
似た作品が無い、こんなダークファンタジーはどこにもない。。どうしようもないが、悲しいね。

ダークファンタジーと書いたが、ヒロイックファンタジーでもあると思っている。
ガッツというマッチョな主人公がいい。
昨今、がきんちょ向けのファンタジーでは細身で大剣振り回す主人公が流行っているみたい、そんなガリガリに誰が付いていく?
主人公は強くマッチョで大剣振り回すのがかっこいいのだ。

そんな強い男が活躍する、そして大長編、未完成のまま作者がお亡くなりになってしまった作品、それが本シリーズ「グイン・サーガ」シリーズだ。

隣国モンゴールに攻め込まれ、占領されてしまった聖王国パロ。
王も王女も殺されたが、双子の王子と姫が古代から伝わる転送装置で飛ばされる。
なんの運命か、設定していた同盟国ではなく、人跡未踏の魔の森に。。
そこで出会った謎の男、豹頭の大男グイン。
彼は囚人のイシュトヴァーンを仲間にして、双子を安全な地へ連れていく冒険にでる、という話から始まる。
作者は100巻のファンタジーと言っていたが、100巻は優に超える長さ。
ものすごく壮大なファンタジーなのだ。
とても長いから色んな人物たちが、敵として出会ったり、味方として手を組んだり、出会えば状況が一変するのにすれ違うだけだったり、と運命に翻弄される、まさしく大河小説なのだ。

最初のころ、ところどころ未来の話が出てきて、その表記ではケイロニアの豹頭王グイン、ゴーラの僣王イシュトヴァーンなど、皆が中原と呼ばれる世界の中心になることが予想され、心が沸き立つ。

とても長いのだが、グイン達が魔の森から抜けるまでが、1~5巻で描かれており、これだけでも是非読んで欲しい。
グインの能力、マッチョから繰り出される剣術だけでなく、そのカリスマ性と大群を翻弄する戦術だ。
知勇兼ね備えた男なのだ。

ムキムキマッチョ、頭も良く頼りになる言動、守ると約束したら守る。
無人島に一緒に漂流したら必ず引っ張ってくれそうな強い男。
グインはまさにそんな男、憧れるぜ!!

。。。筋トレからはじめる!!






この記事が参加している募集

#読書感想文

189,685件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?