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「ソロモンの偽証」2015年 日本

映画の紹介。
宮部みゆき原作小説の映画化だ。

ソロモンの偽証とは宮部みゆきの造語なんだろうか?
ネットの考察では、ソロモンという偉大な王様が嘘をつく、ということから誰も疑うことが許されない権力者、もしくは嘘をつくと思われない人格者が嘘をつくという意味ではないかと。
前後編と長い映画を見終わったあと、なんとなくわかったようなわからないような。。
でも面白かった。

宮部みゆきの作品は分厚い大作が多い。
そしてそのいくつかは映像化されているのだが、まったくもってそれらが素晴らしい作品だとは思わなかった。
宮部みゆきの作品は良作すぎて、映像化すると見劣りしちゃうのかも。
この作品は小説読んだことないのだけど、宮部みゆきの映画としてはすごい完成度だと思った。

前後編と長いのだが、まったくもって退屈することなく一気に見ることが出来た。

あらすじ。
中学生がクリスマスイブに学校の屋上から転落死する。
そして事件から数日たったあと、学校一の不良が彼を殺したのだ、という告発状が届く。
事件とこの告発によって、疑心暗鬼に捕らわれる大人・子供、マスコミに警察・学校側、多感な中学生たちが翻弄される。
事態はどんどんと悪い方向に向かっているように見える。
その中で主人公となる女子中学生が、学校内で模擬裁判を開くことを提案する。
そして、この不良少年を被告とし、裁判をすることで真実に迫ろうというのだ。

何度か書いたが、裁判ものにはずれはない。
真実をもとめて二つの主張がぶつかるというのは、どうしてもドラマチックなのだ。
そこにさらに、不安定な中学生をぶつけることで、もうすごいことになっている。
宮部みゆきはやはりすごい。

ここからは愚痴というか、いつも感じる映画が先か小説が先か問題。
この作品も、映画を先にみてしまってよかったのか、でも小説を先に読んだら映画の楽しみが減ってしまったのか。。
どっちを先に読んだり見たりしても記憶を消せる道具、ドラえもんだしてくんねぇかな。


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