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「天才柳沢教授の生活」山下和美

漫画の紹介
まだ続いていると思うが、自分は24巻までしか読めていない。
24巻で一段落しており、次までだいぶ期間があったので完結したと勘違いしてしまったのだ。
続きは、今度機会があったら読もうと思う。

以前、「すべてがFになる」という小説の紹介で天才について語った。
思考が常人よりも優れすぎている為、傍から見たら不思議な言動をする人たち。
そんな人たちとは接したこともなく、そういう人もいるのかなぁと半信半疑で読んでいた。

ところが本作でも、主人公の柳沢教授が天才故に不思議な言動をするところが面白く、天才って本当にいるんだなぁと思った。
作者の父親が大学教授らしく、モデルにしているということもあり、ますます本当なんだなぁと驚愕だった。

最初のころはギャグ漫画だった。

日本語のおかしな使い方に疑問を持ち、必ず夜9時には寝て、道路交通法を遵守し、道は直角にカクっと曲がる、本を買いすぎる柳沢教授と彼に関係する人々の困惑を描くコメディだった。

それが途中からテイストが変わる。

子供と接すると心が洗われる、という言葉があるが、教授の真理探求の姿勢と、人は善くあろうと生きるものだという信念に接することで様々な人々が自分を見つめ直す、というストーリーになっていく。

基本1話完結で、どこか心に響く作品たち。
そしてたまに教授でもどうしようもない話が出てきて人生の不条理を見せつけられることもある。
趣き深い短編集だ。

教授は経済学の教授。
自分は経済学はぜにもうけがどうのこうのの学問だと思っていた。
ところが柳沢教授は経済学は人間そのものの学問だと言う。
人間がどう生きる、どう生きたいか、が深く関わっている興味深い学問だ、と。
人に無限の可能性と不思議を感じたから経済学を志したと。

大学時代、教授や講師の人たち交友関係を築くことはできなかった。
あの頃、教授のような人に出会いたかった。
そして大人になった今、教授のような芯のある人間になっていたかった。

でも教授にこんなことを言ったらこう言われるはず。。
「今からでも出会える、そしてそうあなたがなれる可能性は必ずあるはずです。」と。

今からでも成長しようと思う。

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