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書けるようになるコツ「書こうとするな、伝えろ」

大学生の時、近所の映画館で「5本見ると1本無料」なるキャンペーンをやっていて、よくレディースデイの水曜日に映画を見に行っていました。
その時に見て感動した作品の一つが「英国王のスピーチ」。

吃音障害のあったイギリス国王と、彼を支えた言語学者のものがたり。

私も話すのが苦手ですし、家族に吃音がある人がいたこともあり、号泣しながら鑑賞した記憶があります。
声に何かトラブルがあるのって、癒やされるべきものがあるサインなんですよね・・

物語の冒頭で、博士が爆音の音楽を流した状態で、国王にある文章を読ませるシーンがあるのですが、国王は実にスラスラと話してみせます。音楽がうるさくて話す時の不安がどこかに行ってしまったのでしょう。

文章が苦手な人が書けるようになるのも、この仕組みと近い気がしてます。

「私が書くのが苦手で・・」という人も、もし電車が遅延して待ち合わせに遅刻しそうになったとしたらどうでしょう。普通だったら「ごめん、10分遅れます」など、相手の人にLINEを打つのではないでしょうか。

「こんなこと書いたらどう思われるかな」とか「ちゃんと書けてるかな・・」という不安よりも「これを伝えなければいけない!」が強い状況になった時、人は自然と書けるのだと思います。

学校での作文の授業や、社会に出てからのビジネス文書の中で、私たちはしばしば先生や上司が喜ぶものを書くように求められます。
そうしたルールがある世界でうまく書けた人でも、いざSNS など自由に書いていい状況になると、どう書いたらいいのかわからなくなってしまうことはしばしば。

でもnoteでバズってる文章を見ていても、きれいで正しい文章より「これを伝えたい!」のエネルギーに溢れている文章の方が、例え文脈が多少おかしかったとしても読む人の心を打つようです。何より筆が乗っているときって、本人もとても楽しいんですよね。

私のところにくる「文章が苦手で・・」とおっしゃる方は、みなさん本当に文章がお上手です。それなのに書くことへの何かがその方をがんじがらめにして、書けなくしている。

気球は重りを一つずつ地上に落として空に浮上するように、生きていく中で身につけてしまった文章への苦手意識を少しずつ外すことが書けるようになるプロセスであり、その苦手意識を外す方法を一言でいうと「書こうとするな、伝えろ」なのだと思います。

そうは言っても最初は「私が伝えたいことってなんだろう?」とよくわからないと思いますので、自分の講座では3回かけて自分が本当に伝えたかったことを思い出すように意図した仕組みになっています。中には2回目でそれが降りてくる方も。

私のことをご存知の方はイメージしやすいと思うのですが、私はお口が達者な方ではありません。それでも対話やコーチングで、誰かと本当の想いを共有する喜びをいろいろな場面で教えていただきました。
ならば私も、書くことでつながる喜びをお伝えしたいと始めたのがことのは文章講座です。

文章の書き方なんぞ、正直本当はどうでも良いのです。でも書き方を知ることで自由に書けるようになる事実も、何度も目の当たりにしてきました。

いきなり講座に行くのはちょっと・・という方には、入門編も毎月実施しています。

ご参加くださった方の感想はこちらこちらから読めます。





最近参加のお申し込みがピタッと止まってしまい、落ち込んでいました。
でも1期に参加してくださった方から「本当に素晴らしい講座だったから、ぜひ続けてほしい!」と励ましていただき、うりゃあと久しぶりに本気の集客記事を書いてみました。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
明日も適当にしっかりで参りましょう〜〜



最後までお読みくださり、ありがとうございます。書き続けます。