【単巻5冊読書感想⑩】『短い夜の出来事 奇妙で愉快なショートショート』『殺人出産』『バールの正しい使い方』『シャチのラビー ママになる―日本初!水族館生まれ3世誕生まで』『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』
さて。
単巻5冊は久しぶりの投稿になります。
ちょっと、ラノベのシリーズを読んでたんで……。
こちらも5シリーズ溜まったらまた上げますね。
ん?
あぁ、キャプションですか?
今のところ、ポップ&キャッチーなのが一番スキが多いという傾向は出てるんですが。
noteの画面とも親和性高いんでしょうねー。
まぁ、色々試したいし……というのは言い訳で。
このキャプションを作っていた半年前のわたしの思考。
「10くらいまでいけば、夏頃かなー。ということは、実録怪談をたくさん読むだろうなー。ホラーとかオカルトっぽくて文字に干渉しにくい画像。文字……はハリポタの蛇語でいこ。まーこんなんもんで」
まだ、四月ですが笑
でも、このキャプションの完成度なんか高いし……。
というわけで、そのまま使ってみました。
前回に引き続いて、また前談が長い。すみません。
というところで。
【1冊目】『短い夜の出来事 奇妙で愉快なショートショート』
江坂遊さんのショートショート二作目。
というか、こっちが出版先なのかな?
壁抜けクリームにでたこれ! とテンション上がりながら、隙間時間に丁寧に読みました。
この前感想を書いた『短い夜の出来事』の方が質は上だったけど、こっちもちゃんと面白い。
星新一さんが有名すぎて逆に日本に定着しなかったショートショートだけど、手に取ってみると読書の楽しみが広がりました。
いーですね、ショートショート。これからも楽しんでいきたいと思います。
【2冊目】奇想天外なリアリティ『殺人出産』
※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません
思ってたより数倍、奇想天外で面白かった。
「殺人出産、ってつまりは堕胎かー」と思って読み始めたら、十人子どもを出産したら、一人殺せるという社会制度をそのまま表すタイトルだった。
そんな、出産とかセクシャルに関する、絶対に今の社会から断絶している奇想天外な社会を描いた短編集です。
表題作も印象に残ったけど、「トリプル」とかも凄みがあった。
複数人と恋愛するポリアモリーをテーマにしてるんだけど、そのトリプルの性的行為がまさに想定外。
普通の3Pじゃないんすよ、これが。
よくそんなの思いつくわー!! ネタバレになるから書かんけど!!
余談ですが。
タカナの文字列を覚えられないマンなんで、「ポリアモリー」を覚えられず、毎回「モノポリー 恋愛」で検索してます笑
モノポリーはなんか……そういうボードゲームがあるらしい。
タイトルと表紙に惹かれて前々から、読メの読みたい本に登録はしていたんですが、なかなかのあたりでした(ほくほく)
芥川賞『コンビニ人間』の作家さんなんですね。今度、『コンビニ人間』も読んでみたいと思います。
【3冊目】シニカル小学生がゆく『バールの正しい使い方』
※このタイトルはKindle Unlimited対象タイトルではありません
バールはあまり関係ない。
シニカルな優等生を演じてる系の小学生が、どーしても気になることを推測し、大人の不条理と世間の荒波に流されまくっていくお話……。
一年に二回は引越し転校を繰り返す「僕」が直面する学校の色々が短編形式で語られていく。
このパート、つまり物語の大半は面白かったんだけどなー。
でも、最後のなんていうの? 仕込まれたトリックがイマイチ。
ちょっと描写足りてなくて「?」だし。
シニカル少年が好きになって、次はどんなことに出会うのかなって楽しみにしてたのに、それが否定されたような読後感のラスト。
面白いと思ってどんどん読んでたのに、釈然としないものが残りました‥……。
【4冊目】KUに絵本があるんですよね……『シャチのラビー ママになる―日本初!水族館生まれ3世誕生まで』
絵本です。
シャチの飼育から、繁殖までを子どもにもわかりやすく描いた一冊ですね。
絵本なので、特に感想というほどのものもないんですが。
Kindle unlimitedにしっかりとした絵本があるんだなというのが一番の感想です。
わたしの願望としては。
そんなにお金かけられない、けど「子連れで図書館とか遠いし利用の仕方も知らないし無理!」っていう子育て世代の一つの選択肢になるくらいになってほしいんですよね。
Kindle Unlimitedが。
ちょっと「絵本」で検索してみたらこんなシリーズがKUにありましたよ!?
えええええええ………。
マジ探してみたらなんでもあるな、KU。
あと、学習漫画とかまであんまり知らないけど、ちょいちょいKUになってるでしょ、あの手のタイトル。
マジでこれ育児にも使えんじゃないの?
今度、「KUこれ読め記事」の第二弾を作ろうと思っているから、そこに入ーれよっと。
さて。
また感想じゃなくなりましたね。
だいぶんフリースタイルで書かせていただいております笑
【5冊目】未来を切り拓く技術になるか!?『ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー』
ゲノム編集と遺伝子組み換えはどう違うのか……。
そういう初歩からゲノム編集をわかりやすく解説できる良書。
ちょっと古いタイトルですけど、アメリカまで第一人者に取材に行ったりとか。
TV番組を土台に加筆しているので、やっぱりNHK取材班のタイトルは濃くてわかりやすいガチ度高いですよねー。
さて、そんなゲノム編集。
やっぱり賛否両論がありますよね。
わたしは賛成派なんですよね。
というか、するしかないんですわ。
日本の社会的にもですけど、特に農作物はそもそもやらないと食料作れなくなる。
日本の社会的には。
国際的に価値のあるものとして、資源がないこの国は、そういう知的財産を積み重ねて、国際社会での地位を上げなきゃいけない。
あの特許も、その特許も日本にある。だからお金が集まるし、産業的に蔑ろにはできない。っていう状況を作らなきゃいけない。
資本社会を続ける以上、そうしないといけない。
まぁ、資本主義以外の社会制度を作り上げて、資本主義社会から足抜けできれば別だけど。
そんなの無理でしょ、電気なしで生活できなし、そうなれば石油か天然ガスは買わなきゃいけない。となると、国際的な資本主義の取引からは足抜けできないんで。
持続可能なエネルギーが実現すればあるいは……。
でも、まぁ、「人口が少ない」が強みになる社会をつくって、先行モデルになることで国際的地位をあげる。
ってのは必要だと思うんですよねぇ。。。。
誰か偉くて賢い人たち頑張って。
というわたしは至極日本的な姿勢でいます笑
で、農作物的には、もう人工的に苗種を作るってのをしないと成り立たないんですよね。
暑さ寒さ、水の過多みたいな、環境に適応する方向性の改良はいいんだけど。
病原菌・害虫に対する改良は、菌や虫が一足飛びに進化するんですよ。
例えば、ある品種Aがあったとします。これを食害する害虫がいて、こいつに強くなる品種改良種を作ることになりました。
B→Cを経て、Dという品種ができ、これを製品化したとします。
Aを植えていた場所に、Dを植える。
すると、Aを食って生きていた害虫はDを食えなくて死にます。でも、Dを食えた特殊な性質があったものは生き残り、子孫を残します。すると、Dを食える特性を害虫たちは獲得してしまいます。
害虫は、A→Dに対応するだけでいいんですねぇ。
この現象、不思議の国のアリスにちなんだ名前がついていた気がしますが忘れました。
だから、作物を改良するスピードがどんどん加速度的に上がってきてしまう……とかなんとか。
さらに問題は、この最前線で品種改良ができる科学力を持つ国あるいは企業に、お金と力が集中する方向にしかいかないってことで。
このレースから脱落したら、まだ最前線を維持しているところから買うしかなくなるんですねぇ。
あるいは、この最前線をどこも維持できなくなって破綻したら……みたいな危機もあるわけで。
そういう背景を考えれば。
農作物に関しては、リスクも承知でやらなきゃ、国としてはヤバいのでは。とまで思うんですよ。
とはいえ、最低限の防衛策はやらなきゃ、近代の公害みたいな被害はもう出しちゃいけんですし。
そこらへんはとても難しいのですが。
というあたりの、植物についての知識は前からあったのですが。
生命医療にはあんまり興味がなくてですね。
このタイトルを読むまで、考えたことがなかったのですが。
「ヒトの遺伝子をいじる」というとやっぱりマイナスのイメージが先行します。
でも、エイズやガン、難病の治療法になるかもしれない。と、知りました。
そうなると、やっぱり、倫理的かつ安全的な基準を設けつつも、どんどん研究の活発化、そして医療技術の発展を期待したくなりますね。
と、まぁ、考えさせられることの多いタイトルでした。
それでは最後に。
皆様の読書ライフの充実を祈って。
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