フリーランスの僕が福岡移住を決意した理由。
みなさま、こんにちは。
東京から福岡に移住しました酒井です。
職業、フリーでデザイナーと言いつつ、気が向いたことは何でもやっています。
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そんな僕ですが、東京から福岡に移住しました。
大きな理由は、
東京くらしに対して「もう、ちょっといいかな」と思い始めた。
と、いうもの。
東京くらしに対して「もう、ちょっといいかな」と思い始めた。
これは、本当に文字通りで、何となく東京でのくらしに違和感を感じていた部分が、ずっとあったのかもしれません。
自分はもともと、高校生まで「ド」がつくほど田舎暮らし。
一番近くのバス停には一日2本しかバスが止まらないくらいの田舎で育ちました。
高校になって自転車で往復20km弱の道のりを乗り越え、なんとか少しだけ街の高校に進学したのですが、そこで出会った友達から初めて「自分の服は親に買ってもらわずに、自分で選んだ方がイケてる」みたいなことも学びました。
僕は本当に「芋」のような人間だったので、街から高校に通っている同級生たちが洗練して見えたんですよ。
彼らと友達になれること自体がステータスだったというか。
そこで進路を選ぶ時期に「東京に出る」という選択肢があることを教えてもらったのですね。
いや、むしろ「東京」に出ないとだめだ。的なことを言われて奮起した高校生時代の自分。
その後、東京の私立大学を受験し合格。
それからは嬉しいこと、惨めなこと、驚くこと、危ないこと、色々とありましたが…まさか東京に15年以上いるとは自分でも思わなかった。
しかも、田舎の芋のような僕が、今デザイナーと名乗っている…。
という状態に、ある時、ふと疑問を持ってしまったわけです。
僕の進路って、本当に自分で決めたことだったんだろうか…。と。
実は高校時代、僕に東京を勧めてくれた友人とはその後もずっと繋がりはありました。
彼はいわゆるやり手で、会社を起こしてどんどんと事業を成功させていきました。
正直すごいなぁ。という気持ちは今でもある。あるのですが、ある日、彼と会った時にどうも違和感を感じたのです。
彼にとって、東京は合っていて、彼の物差しで東京を楽しもうとしていた自分の存在に。
僕がフリーランスという生き方を選んで、もう今年で8年になりますが、一回もフリーランスを辞めたいと思ったことがない。
その時からずっと感じているのは、「自分で決めたことだから、自分で責任を全て持てる」という自由の心地よさなんですね。
僕にフリーランスの経験を積ませてくれた東京という場所に感謝あります。
妻とも東京で出会いましたし、娘も東京生まれです。
ただ、東京が自分で心から望んだ場所か…というとそうではない。
それに気づいた時に、どうしても、もう一度自分が住みたい場所を見つめなおしたくなったんですね
福岡という「都会な田舎」の存在に気づく。
とはいえ、東京は離れるとしても、関東から離れるつもりは最初は毛頭なかったんですよ。
駅前が静かで緑が少し豊かな…いわゆる郊外に住みたかったんです。
実際に、僕は今でも東京のお客様と繋がっていますし、月一回はお客様の会社に訪問しているくらいです。
ただ、うちの妻が郊外という場所を許さなかったんですね。
というのも、妻は会社から家までの通勤時間は30分以内でないと発狂するという人でして…。
これを叶えようとするとどうしても都会の近くに住む必要がある。
僕はこの条件を出された時、脳裏には「一生東京」という文字が浮かび、実は頭に二回も十円ハゲができました苦笑
そんな僕を見兼ねてか、彼女が持ってきた唯一の妥協案。
それが「福岡に移住」だったんですね。
正直、縁もゆかりもない福岡。
さっぱりわからない土地に行くのは、僕だって気が引けます。
ただ、一度下見に行こう。となって家族と一緒に福岡に行って本当に目から鱗がばーーーっと落ちまくったんですね。
空港から中心街〜郊外まで15分以内。
山も海も近く、自然がめちゃくちゃ豊か。
飯と酒がうますぎて、さらに安くて、胸焼けしない。
あれ...これってもしかして本当に我が家にとってベストアンサーなんじゃないか。と早々に思うようになっていました。
あ、あと家賃も東京に比べたら、安いですからね。
先ほどチラッと書きましたが、実は福岡に引っ越しても、僕のメインのお客様は東京。まだ福岡での仕事は今の所めどが立っていません。
そんな状態でも、
家から空港までやたらと近い
福岡〜東京で往復15000円以内(LCC)
という、飛行機代を福岡の家賃に足しても、東京の家賃よりも安く抑えられるという事実を見つけた時に、移住を決めてしまいました。
結果的にこれが本当に大成功だったと今は思っています。
福岡に来てから、しっかりと自分の人生を考えるだけの余裕ができた。
東京にいる時は、良くも悪くもお客様との距離が近い状態でした。
「誰かに呼ばれたら、断らない。」
ということを東京にいる時は、一種の掟のように感じながら働いていた僕。
これって多分、「思考停止」させていただけだと思うんですよ。
そっちの方が良いに決まっている。と自分に暗示をかけていた部分もあります。
じゃ、福岡に来てどうなったのか。というと、お客様との物理的な距離が離れたこともあって、必要な情報共有は月一回の打ち合わせで濃く行うという形に変わりました。
それで、関係が悪化しているか…というとそうでもないんですよね。
お客様の一番の目標はあくまで「売上」を上げることであって、飲み会ではなかったということです。
もちろん、東京にお邪魔した時には一緒に食事に帯同させてもらうことはありますが、毎週のように飲み会があった時期に比べたら段違いに減りました。
東京に住んでいた時よりも、東京のお客様の仕事をより濃く、より大事に、より全力でしようと考えるようになったんですよね。
その分、福岡にいる時は、落ち着いて自分の気持ちに向きあう時間が増えました。
今、自分が本当にやりたいことは何か。会いたい人は誰か。
このnoteを書いているのだって福岡に来たからできることかもしれません。
毎日が知らないことだらけだからこそ、面白い。
何より福岡に来たばかりの自分です。
こちらの普通の生活が、僕にとって普通じゃない。
スーパーでの買い物だって、今まで見たことない美味しそうなものがたくさん並んでますし…
なんなら、家の目の前の室見川では潮干狩りができるから、そこでとってきた貝を食べることだってできる。
さらに綺麗なビーチがある海まで家から、自転車で10分。
そこにはなんとヤドカリが普通に歩いているという、リゾートっぷり。
福岡=ラーメンのイメージだったが、実はうどんがうますぎる。
などなど…
本当に毎日が「えー!!」みたいなことの連続で生きていることが冒険そのものなんですよね。
こういうおだやかな刺激のある人生って本当に楽しいんです。
何より今回の移住は家族で決めたこと。誰かが決めたことじゃない。
それが本当に頭がスッキリして暮らしていける理由かもしれません。
ここまで読んでくださったあなたの暮らしが納得感が少ないものであれば、「引っ越す」という選択肢は大いにありだと思いますよ。
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