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御話

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お話を考えるのが好きです。 不定期であげると思います。
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2022年1月の記事一覧

アリ、時々キリギリス 雨の街編 −参−

前回まで。

 あのセッションがまるで夢だったかのように、それからまた数日は変わり映えのない日々が続いていた。
そんなある日のこと、いつものように仕事を終えたカクリは、テトと合流して飲むことになっていた。
「どこの店で飲もうか。」
「この前演奏した店もいいが、あれ以来、あの店じゃあ注目されちまってどうにも行きづらいんだよな。」
「さすが、プロの音楽家は違うね。」
 カクリは皮肉たっぷりにそういった

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