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御話

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お話を考えるのが好きです。 不定期であげると思います。
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2021年12月の記事一覧

重い、移ろい

 日付も回り、人通りが少なくなった道を一人の男が歩いてきた。ふらふらと歩くその姿からも相当に酔っていることは見てとれた。
「ふええい、飲んだ飲んだ、と。」
 男は誰に話しかけるでもなく、大きな独り言でそう言った。
「何とか終電には間に合ったけど、もう誰も歩いてねえじゃねえか。」
 カバンを振り回しながら帰るその姿は、わんぱく小学生の下校姿にも見えた。
「ん……あれなんだ。」
 決して明るい道ではな

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