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伝説のつるぎ 大熊健司
2021年12月15日 00:31
日付も回り、人通りが少なくなった道を一人の男が歩いてきた。ふらふらと歩くその姿からも相当に酔っていることは見てとれた。「ふええい、飲んだ飲んだ、と。」 男は誰に話しかけるでもなく、大きな独り言でそう言った。「何とか終電には間に合ったけど、もう誰も歩いてねえじゃねえか。」 カバンを振り回しながら帰るその姿は、わんぱく小学生の下校姿にも見えた。「ん……あれなんだ。」 決して明るい道ではな