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愛の告白をファーストフード店でするか?マーケティングとはそういうこと

ここ数日、マーケティングを学び直している。自分が今までやってきたこと、作ってきたもの、売ってきたサービスや作ってきた企画、いろんなものを見直すタイミングが来たと思ったからだ。


僕は基本的に何かを学ぶときは身体を動かしながら覚えるタイプだから、ノートを開いて誰かの話を聞いたり、机の上でメモを取ったりして学習することは少ない。だからこそたま〜に来る「学びたい!」という気持ちは大切にしたいと思っている。


改め勉強してみて思ったことなのだけれど。僕のやっていることは結構感覚的に見えて実は「マーケティングの基本」をしっかり押さえている。用語は曖昧にしか覚えていないのだけれど、要所要所では基礎に忠実にやっている。


一見回りくどいことをやっているように見えることがマーケティング


例えば僕は自分のサービスをブログ上で売らない。「連絡してね」と言うこともあるけれど、基本的には公式LINEへ登録を促して、そこで何かしらの案内をし、繋がった人がお客さんになってくれることが多い。


なんでこんなに回りくどいやり方をするかというと、それがマーケティングだからだ。ブログという「誰でも見られる媒体」で自分を深く売り込むのは難しい。どれだけ言葉を紡いだところで「自分には関係ない話だ」と思われるのがオチだからだ。



ファーストフード店で愛の告白は伝わらない


この状況は例えるならマクドナルドで愛の告白をするようなものだ。ナゲットをつまみながら真剣な顔をして「付き合ってくれ」と言っても、なんか伝わりにくいだろう。


本人がどれだけ本気でもその気持ちは伝わらない。なぜか?そこがファーストフード店だからだ。


そこでどんな言葉を伝えようと遠くで「ピロリン♪ピロリン♪」というポテトが揚がった音が響いていれば、ムードもへったくれもない。どれだけ彼女とハンバーガーが好きでもそこは告白をするべき場所ではない。



なぜバカ高い料金を払って結婚式を挙げるのか?


僕と奥さんは海が綺麗に見える丘の上の式場で結婚式を挙げた。芸能人がお忍びで泊まりにくるスウィートがあるような場所だ。


レストランでは「ミ・キュイにしたサーモンの…」のような名前の料理がずらっと並ぶような。なんやねんそれは。


とにかく僕たち夫婦が「絶対に日常使いはしないような」素敵すぎる場所でセレモニーをした。


式当日もこのくらい晴れた 本当によかった


なぜか?セレモニーだからだ。結婚式は一生に一回の儀式(であってほしい)で、愛の誓いを立てるにはそこがふさわしいからだ。お金だってかかる。それでも多くの人が結婚式場で式を挙げるのは、愛の誓いは居酒屋で立てるもんじゃないからだ。


(ここではあくまで「式を挙げたい人の論理」を話しているので、式を挙げない人もたくさんいることに関しては触れません)


伝えたいことは伝わる場所で、ムードは大事


つまり何が言いたいか。「伝えるためには伝える順序がある」「伝わるためには伝わるムードがある」ということで、サービスを売りたい人にとっての「初デートはここにいったらいいよ」「初対面で手を繋いだらダメだよ」といういわば『デート指南書』がマーケティングという学問なのだ。


「マーケティングを学んでも売れるようにならない」というのは、「モテる!女の子が好きなデートコース100選!」という雑誌を読んで、「これで俺もモテまくって彼女をゲットするぜ…ンフンフ」と言っている状態に近い。


そのデートコースはあくまで「あなたの魅力を伝えるために効果的なスポットを紹介してくれている」だけであって、「そのデートコースを回ればどんな女の子もイチコロ」という意味ではない。部分ではあるけれど全体ではないのだ。


「マーケティングが使える状態」とは


商売人の話に戻そう。伝えたい人がいて、売りたいものがあって、はじめてマーケティングが使えるようになってくる。


「メルマガか?公式LINEか?」という悩んでいる人の相談を聞くことがあるが、これは「これを売りたい、これを伝えたい!」という強い思いがないとそもそも決めようがないことなのだ。


「トンカチを持っていれば全てが釘に見える」という言葉があるが、まさしくその通りで。「なんのためにトンカチを持っているのか」という問いにズバッと答えられる状態を作っておかなければ、打つべき釘を探すことはできないのである。


つまり何が言いたいか。マーケティングとは「伝えるためのムード」を作ってくれるものであり、伝えたいことがある人がマーケティングを使うとより伝わりやすくなり、結果としてサービスが売れやすくなることもあるだろう。


ただし、それはあくまで「売りたいものが既にある人がどうやって売るのか」という前提の上での話であり、売りものも伝えたいメッセージもボヤッとしているときはいくら学んでも仕方がないことなのだ。



追伸 もし僕があなたに問うなら


「あなたはどうしたいのですか」と徹底底に聞くと思う。


あなたが伝えたいメッセージはなんなのか。

そのサービスをあなたが売る理由は。

あなたのサービスを買った人はどうなるのか。

そう言い切れる理由は。

そもそもなんでビジネスをはじめたんですか。

ビジネスを作るために使える時間は?

今本当に「売ること」について考えるタイミングですか?

売れたとして、その後はどうしますか?

お客さんはどんな気持ちであなたに問い合わせてきますか?

あなたのサービスを買った後は買う前とどんな変化がありますか?

僕の提供しているサービスは、そういう『売るために必要な土台』を徹底的に対話で浮き彫りにしていくことで、まずは「売りたいという想い」をそだてていくところからはじめます。

そしてこの土台には3ヶ月〜半年以上かけていいと思ってます。土台を煮詰めれば煮詰めるほど後で「なんか勝手に売れちゃった」という状況が起こりやすくなるからです。

結局土台が大事なんですね。「好き」という気持ちがないと、デートもへったくれもないからですね。


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