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フリー7年目ライフコーチの僕がコーチングを身につけた方法②何をどう真似したのか

さっきの記事の続きを書きます。僕はフリーでライフコーチングをやって生計を立てている個人事業主でして、今年でこんな生活も7年目です。どうやって僕がコーチングを身につけたのかって話でした。

僕は自分がクライアントとして受けたライフコーチングに感動して、みようみまねで人にコーチングをやってみる、というところからコーチングを学びました。だから真似してやってみよう!と言いたかったのですが、いきなりそんなことを言われても「何をどう真似すればいいのかわかんねえよ、相変わらずお前はわけわかんないこと言ってんな」と思われている気がしたので、今回は僕が何をどう考えて、どう真似して自分のコーチング技術を身につけていったかについて話します。

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まず前提として、コーチングを身につけるためには「自分がコーチとして実践する」以外にないと思います。

コーチングというコミュニケーションは普通のおしゃべりとはちょっと違いますから、いくら理論で「コーチングはこのようなコミュニケーション技法で、こうしてこうすることで相手の気づきを促し、自発的に行動できるようにうんぬんかんぬん」と言われたところで、できるようにはなりません。この感覚はスポーツと同じで、「理論を知っている」と「実際にできるようになる」とは天と地の差があって、だからスポーツ選手は練習するのです。

知っているだけで上手になるなら、練習なんて必要ないですからね。僕がアスリート出身だからすぐスポーツの話に絡めて話ちゃうんですけど、ここに関してはコーチをやっている人は理解してもらえると思います。スポーツ選手が練習する目的は『自分の体を使った実験』です。「こんなふうに動きたいけれど、自分の身体を使ってこの技術を再現するにはどうしたらいいだろう」って考えながら身体を動かすことでスポーツ技術は向上します。

コーチングも同じで、自分の身体を動かして、脳みそをフル回転して実践することで、上手になります。何を持って上手になるかと言われるとそれだけで原稿用紙30枚書かなくては行けないのでここでは触れませんが、とにかく「やってみるしか上達の方法はない」ってことです。

この文章が目指すゴールは「実際に僕が上達していく最中に何を考えてどう実践したか」ということを伝えて、あなたにも「コーチング上達してえ、実践してえ」と思ってもらうことです。ですから、この文章を読んであなたのコーチングが上達することはありません。文章を読んで、「いっちょ現場出てみよっかね」と思うことで初めてこの文章の意味があります。大事なことは理論ではなく実践なのです。

人間は自分が実際に体感したことしか身につけることはできません。実技のない自動車教習所がありますか?って話です。理論を学んで、実際に車に乗りながら自分の体に運転という技術を自分に染み込ませていく過程こそ上達です。オーケイ?コーチング技術を向上させたいなら、コーチングを使ってお金儲けをしたいなら、あなたは自分の身体を使って実験をしなくてはいけません。

こんな文章を読んでる暇も本当はないんですよ。でもコーチの実践の場っていうのは自分で作らなければいけませんから、自分のやりたいタイミングで実践できる人はほとんどいないでしょう。だから僕のブログを読むこともよしとします。暇な時間に読んでください。最近は毎日投稿するようにしてますから、1日に何本も投稿するようにしてますから、穴が空くほど読んでください。

実際にスマホに穴が空いた場合は僕に連絡をください。弁償します。そのかわり「読んで穴が空いた場合」に限ります。読んで「なんやこいつは!!!腹立つな!!!」ってスマホをぶん投げて故障させてもそれは保証の対象外です。ご了承ください。

さて、前置きはこのくらいにして。コーチングを身につけるには実践しかないよ、という前提で話を進めていきます。僕はコーチングを生業にする個人事業主です。別に僕は自分のコーチング技術がプロ級にうまいとかそういうことは思っていませんが、実際に僕がコーチングで稼いだ金額は7年間で3000万円近くにまでなっています。

コーチングを通じてそれなりに価値を提供できているから、この仕事が成り立っているとも言っていいと思うんです。そろそろ。だから僕のやり方は万人に共通するかどうかはわからないけれど、少なくとも「コーチングを通じてビジネスをして生きていく一つのケーススタディ」としては捉えていいんじゃないかって思うんですよね。

むしろ僕のコーチング技術は「目の前の人と作り上げてきたもの」なので、余計な知識が入ってないんです。で、個人で食っていくための技術なんて、そんなもんでいいと思うんですよ。僕はコーチングで世界を変えようと思っていないし、コーチングを世に広めて困っている人を救いたいみたいなことも思わないです。

僕は僕が幸せに生きていければそれでいい。僕の生きていく手段がコーチングで、僕のコーチングに触れられる半径5mの世界が幸せであれば、それでいいと思っています。「独学コーチが増えたらコーチングのイメージが悪くなる」とかほんとどうでもいい。好きにやったらいいんです。

いろんなコーチがいて、みんなが各々自分の信じるコーチングをやって、価値が提供できた人のところには人が集まるし飽きてやめちゃう人がいるならそれはそれでいいし。自由にやれないと意味がないんですよね。みんな固すぎる。目の前にいるお客さんが満足してくれるなら、お金を払った人が喜んでくれるなら、それだけでプロとしての責務は十分果たしてると思うんですよ。

だから何が言いたいんだって、好きにやれってことですよ。誰かに技術を認めてもらう必要なんてない。お前が満足させるべきは協会の大先生じゃなくて、お前を信じて金を払った目の前の相手だろうと。目の前の相手を満足させることだけ考えろ。

少々荒っぽ言い方をしましたが、僕のプロとしての基本姿勢はこんな感じなんです。だから、もっとみんな気軽にコーチングをやればいい。自分の信じるコーチングを、信じてくれる人だけに。それだけで食っていけるんですよ。あれ?なんの話でしたっけ?

話戻しましょう。僕がコーチングを真似したときに考えたことでした。いきます。僕はコーチとの対話を通じて得た知見は「自分の言葉で喋るってこんなに見える世界が変わってくるんだ」というものでした。だから人にも自分が見た景色を見てほしい。だから真似を始めました。

当時の僕から見えたコーチの話の聞き方は「とにかく黙って話を聞いてくれる」ということでしたので、僕も人の話を黙って聞くことにしました。でもいきなり黙ってしまっては二人の間に沈黙が流れるだけですから、とりあえず大事な話になるまでは雑談をすることにしました。

雑談をしながら「なんかここについて話したいことがありそうだな」とか「ここについて感じていることを言語化できたらこの人喜びそうだな」みたいなポイントを探して、「そこについてもっと別の表現するとどんな感じすか?」とか、「MAXの喜び度が10だとしたら、その出来事はどのくらいですか?」みたいな質問をしました。これはコーチが僕にしたことをまるまんまパクった質問です。

ファミレスで話しているときは「このコップが〇〇さんだとしたらこっちのお皿は◇◇さん。さて二人の距離ってどんな感じ?」と聞くこともありました。これも完全に職場での人間関係をコーチに相談した時のパクリです。とにかくパクってパクってパクリ続けました。

コーチが僕にやってくれた「この人不思議な話の引き出し方するなあ」と思ったことのなかで、試してみたことがないことってひとつもないんじゃないかな。そのくらい真似しまくってました。そうするとだんだん「自分だったらこういう言い方もできるな」ってことが出てくるんです。オリジナリティってやつです。

コーチを自分の中にトレースして、憑依させたコーチに代わりにしゃべってもらって、その中でたまに僕が出てくるみたいな。自分がコーチングを受けて「おお、すごい」って思った話し方は全部パクりました。コーチングを受けるたびにストックを増やして帰って、また日常生活でやる。

多分コーチングの学問的には色々名前がついているような技術もたくさんあったと思うんですね。でも僕のコーチはそれを自然にサラッとやっていたので、僕はそれを真似していたまでなので、僕は自分がやっているコーチング技術にどんな名前がついているのかを知りません。

専門的な人と話すと「なおとさんのその考え方は〇〇って技術ですね」みたいなことを言われることがとても多いのですが、僕は「へぇ、そんな名前なんですねアレ」って感じなんです。知らないけどやっている技術がたくさんあります。真似から入るってそういうことです。

技術や概念の名前を知っている必要はないんですよ。技術は使えてナンボなので。使えない技術の名前をいくら知っていても意味がありません。そんな感覚です。

コーチングの何がすごいって、「日頃考えているけど言語化できていないこと」を口に出すことで、自分の言葉を自分で聞いて、さらに深いところまで自分を理解することができるところです。

ちなみにこの「自分で喋って自分で腑に落ちてさらに理解が深くなる」ことをオートクラインといいます。僕がこの言葉を知ったのは、コーチングに詳しい人から「なおとさんはめちゃめちゃオートクラインを起こすのウマイっすよね」と言われて、「オートクライン?なんすかそれ?」って聞き返した時です。

はあ、僕がやっていることはオートクラインを起こすって表現があるのか。すごいな。と思ったのですが、僕のやっていることに名前がついたところで僕のやることは変わらないので、知ってても知らなくてもいいなって感じでした。でも実際にこうやって人に自分の技術を教えるときには「オートクラインって現象があってね…」と解説することが必要なので、名前がついてるってのは大事なことなんだと思います。

でも、名前がついている技術に親しみすぎると「名前がついていない技術はやっちゃいけない」って思っちゃう人もいるみたいで、そこは難しいなあと思っています。大事なのは「できる」ことであって、「知っている」は「やってみる」のきっかけでしかないと思うのが、僕の考えです。

いかがだったでしょうか。僕はこんな感じでコーチの真似をして自分の技術を身につけてきました。気づいたことはすぐにやってみる。コーチングを受けはじめてすぐに人にもコーチングをステルスでやるようになって、できなかったことは自分のセッションの時にコーチに聞いて、そんなことを繰り返している間に自分のセッションを胸を張って売れるようになりました。

とにかく、僕はコーチング起業をやりたいと思っている人全てにこう伝えたいんですね。「とにかくやってみなよ」って。あなたの持ってる技術が正しいとか間違ってるとか、未熟だとか、経験があるとかないとか、そんなものは関係ないんだよ。

実践しないと上手くならないし、最初はみんな下手くそなんだから。もっとみんなやったらいいんだよ。

上達する1番の方法は売ること。下手くそでも未熟でもいいから売る。売ってしまえばもうプロだから後に引けなくなります。そのプレッシャーがかかる実践の中でコーチングはうまくなっていくんだよ。

コーチング起業はね、一番上手な人からたくさんお金をもらえるようになっていくわけじゃないの。たくさんお金を稼いだ人が一番上手くなるチャンスをもらえるんだよ。

順番が逆。下手だから売れないんじゃなくて、売らないから下手なままなの。下手だから実践できないんじゃなくて、実践しないから下手なの。厳しいこと言った?でもこれが現実だよ。

最初は誰でも下手くそ。金をもらってもミスはするし、何年やってても期待に応えられないこともある。でもね、最初から万全の状態で戦えてる人なんてプロの世界には一人もいないんだよ。みんな不安の中で「でもいくしかねえ」って一歩踏み出してる。

だから上手になるし、技術も身に付いてくるのよ。だから現場にでろ。下手でいい。人の前に立て。話せ。真似しろ。これ以上言うことないね、というのが7年コーチングで飯を食っている人間の考えです。おわり。こんな文章読んでる暇があったら働け。また書く。キャベツ買いに行ってくる。

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