相棒だったMacBookを人にあげた話
昨日のお昼過ぎに送ったMacBookがもう大阪に着いたらしい。日本の物流はすごいな。今日は少し個人的な話をする。
ツイートを見てくれたらわかると思うけど、お古のMacBookをクライアントさんにプレゼントした。
このパソコンには色々と思い入れがある。これを買ったのは池袋駅前のビックカメラだったか。
起業1年目に「起業と言ったらMacでしょ」という何とも浅い理由で買った一つ前の僕の相棒だ。
当時のモデルは現行のMacBookとキーボードの質感が全然違っていて、押すたびに「パチパチ」と音を立てる。
2017年当時の昼間のルノアールはどこの店舗もこのパチパチ音が響いていたものだ。
A4サイズのノートと変わらない大きさで、どこに行くのも一緒だった。
北九州に帰ってきて新しいMacBookAirを買うまでは、このパソコンで何百記事もブログを書いた。
今はもう公開停止になってしまったけれど、3年ほど売れ続けた『コーチング販売の教科書』もこのMacで書いた。
YouTubeの原稿も、お客さんとのやりとりも、全部。
2020年までの活動は全てこのMacが手伝ってくれた。相棒である。
そんな相棒が新しく活躍する場を手に入れたとなれば喜ばずにはいられない。元気でな。達者でやってくれ。
物にも人にも『役目』というものがあると僕は思っている。
その時、必要な物や人が自分の前にあらわれる。
理不尽な出来事だってそう。
今あなたにとって必要だから現れる。
そして僕たちはそこから何かを学ばなければ、次に進めない。
そこから学び終わったあとは「ありがとう」という気持ちで手放す。
そうするとまた次の『役目』を持ったものが目の前に現れる。
話は少し変わるけど、うちはよく人からものをもらう家庭だ。
子供の服や靴は特に顕著で、肌着以外はほとんど新しいものを買っていない。
みんながいいものをくれるからそれを着せるのに忙しい。
『ジモティー』を使ってもらってきたりもする。
すごい時代になったもんだ。
つい3日前、子供服をくれる人と待ち合わせをしていて、お母さんと子供が一緒に来てくれたことがあった。
僕はしゃがんでその子と目を合わせて、「これ、もらっていいかい?」と聞いた。
そうするとその子は嬉しそうに「おじさんの家には赤ちゃんがいるの?」と聞き返してくれた。
「うん、そうだよ、大事に使わせてもらうね」と伝えると、とても嬉しそうに「僕のだけど、いいよ!」と笑ってくれた。
こんなに小さな少年でも与えることの価値を知っている。
気持ちよく受け取ることで彼を笑顔にすることができたのかもしれない。
自分が必要なものは誰かから貰えばいいし、使い終わってもまだ使えるものは誰かにあげたらいい。
僕はそう思うし、僕のやっているビジネスはまさに『贈与の流れ』そのものであると考えている。
自分が持っている経験や知識を、言語化して必要な人に届ける。
確かにその作業は骨が折れることだけど、自分が持っているだけではこれ以上価値を生まないものが、コンテンツとして表に公開するだけで「この情報が欲しかった」と言ってくれる人に届く。
なんともエコでサステイナブルな話じゃないか。ナウでヤングでトレンディーだ。
今回のMacBookも僕にとっては同じことで、うちの本棚に眠らせていてもどうしようもないものを、たまたま今この瞬間に必要としている人を見つけて使ってもらうようにしただけ。
ただのSDGs。
そしてさっそく今日のお昼にクライアントさん宅に届いたMacBookが、あらたな記事を生産し始めたようだ。
彼女はきっと僕ほど力が強くないから、うちにいるより長生きできるんじゃないか?何年もぶっ壊れる勢いでキーボード押してごめんな。新天地でも頑張ってくれ。
こうやって全部全部、回していけばいいと思う。
悔しかった経験も、涙と一緒に身につけた知識や技術も、言語化して誰かに渡してあげる。
その過程で稼いだお金で欲しいものを買う。
使い終わったらそれを欲しい人にあげる。
そのやりとりだってこんなふうにコンテンツにしたら、誰かがまた喜ぶかもしれないよね。
そうやってぐるぐるぐるぐるしていったらさ、みんな豊かになれるじゃん。
そんなことを思いながら今日も僕はMacBookのキーボードを叩く。
できるだけ、優しく。
次の誰かが使うときに、エンターキーの調子が悪くならないように。
おまけ MacBookを送りつけることになった時系列
クライアントさんとミーティングしたのが3日前のこの話で
の後にこうなって
こうなって
こう。
なんでこんなに事細かく書くのかというと、毎日noteを書くと決めているので「どんなことでも拾って物語にしてやる」という気持ちで毎日生きているから。
そしてこういうエピソードはのちのち商売に効く。
人間性が伝わるコンテンツとはこうやって作る、という参考にでもなれば幸い。
さいごに。
ネタが満載の毎日を生きている人なんていません。
ネタが尽きない人はネタの捻り出し方が上手なだけです。
どんなことできごとでもコンテンツになるからね。
以上です。
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