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僕が『おはなし屋』になったわけ


僕の仕事はおはなし屋です。人と話す事で生計を立てているフリーランスです。


フリーランスと言っても業務委託などの仕事はしておらず、『小さくひとりで起業している人』に入る人種かなと思います。


「人と話す事を仕事にしたい」と思って始めたこの小さな事業も今年で6年目で、現在は無職の妻と生後3ヶ月の赤子を養う程度には、仕事として成り立っている感じです。


僕の提供する『おはなし』は、世間一般で言うと『ライフコーチング』の分類に入ると思います。といっても「そもそもそのライフコーチングがわからん」という人がほとんどでしょうから、まずはそこの説明から始めますね。


ライフコーチングとは…僕の人生で一番買ってよかったサービスです。実はそれ以上の説明ができません。サービスを受けてすぐ僕自身もライフコーチになっちゃったので…



僕が受けて感動したライフコーチングというサービスは

『信頼しているライフコーチと、ファミレスや森林公園で、何を話してもいい時間を毎月1回取ること』

といういたってシンプルなものでした。


コーチはなんでも聞いてくれるし、そこは何を話してもいい空間。とにかく本心で思っている事をさらけ出す。それ以上のことはよくわからないんです。


腹の底からの対話は人生を大きく変える。すごい。僕もやってみたい。その気持ちだけで、2017年に起業しちゃいました。


ですから今日のテーマである『この仕事を選んだわけ』は「サービスを受けて感動した勢いで」という答えになってしまいます。


なんともつかみどころのない話です。


起業をしてみた後に気がついたのですが、世間一般の「ライフコーチで起業をしよう」と考えている人と、僕は少し違うルートを通ってきたようです。


僕はライフコーチングを受けて「こりゃあすげえ」と思って、「僕もやりたーい!」と声をあげ、「僕のお客さんになりませんか?」と言って回っただけでライフコーチになれました。


独立当時からよく「ライフコーチングはどこで習ったんですか?」と聞かれていましたが、その質問の意味がよくわかりません。


僕は僕のコーチからしてもらったことをそのままお客さんに提供しているだけだからです。


時にはコーチに「あの時の僕はどう見えましたか?」「なぜあのタイミングであんな事を聞いたのですか?」と質問して、自分の技術を磨きました。


ライフコーチングに関わらず、対人支援系のスキルは座学で理論を学んだからと言ってできるものじゃないと思っています。習うより慣れろ、ですよね。


ライフコーチングを受けて「自分の考えている事を信頼できる人相手に話すことが、こんなに思考の整理になるんだ」と感じました。


それと同時に「技術云々より関係性をどう作るかの方が大事だな」と思ったので、とにかく「なおとさんと話したいです!」と言われるような関わりづくりを徹底したら、気づいたらライフコーチが仕事になっていた、そんな感じです。


起業して3年目だったかな。「これってライフコーチングなんかな??もうよくわからんな??」と思うようになったので、『おはなし屋』を名乗ることに。


そうして僕は『おはなし屋なおと』になりました。「なおとと話したい」と言ってくれる人と時間を忘れて話し込むような時間を過ごす。これが僕の仕事です。


他のコーチがどうやってるか、どうやったらライフコーチになれるかなど、僕にはわかりません。


僕は僕が受けて感動したサービスを自分なりにアレンジして、「これが僕のライフコーチングです」と言い張って販売して生計を立てています。


おすすめはしませんが、もし万が一僕のような生き方を参考にしたい人がいたら、これだけは頭に入れてもらったらいいと思います。


自分が受けて感動したサービスを自分なりに分析して、それを人に提供してあげたら、お金は稼げます。


それがライフコーチングだろうと、カウンセリングだろうと、タロット占いだろうと、なんでも同じことです。


だからもしあなたがサービスを売りたい人なら、まずは『サービスを受けて感動する体験』をして欲しいなと思います。


感動を仕入れて、自分なりにアレンジして、人に提供してみて下さい。


お客さんができたらまた見える世界が変わってきます。


「こうしたらうまくいった」
「これはうまくいかなかった」
「値段が安すぎた」
「意外と儲かった」


「次はどうしようか」


この繰り返しで、自分にしかできないサービスを磨いていけばいいです。僕はそうやって6年間個人事業をやってきました。


「そんななおとがいい」と言ってくれる人だけをお客さんにしてきたので、クレームを受けたことはほとんどありません。


感動した経験はお金になるんですね。


自分がクライアントとして受けた感動を少しずつ少しずつ大きくして、今日まで活動してきました。


僕がおはなし屋になったわけは


「人と話すことでお金を稼げたらどんなに幸せだろう」と思った僕が、「このサービスはすごい!」と感じた経験を、雪玉を転がすかのように少しずつ大きくしてきた結果、おはなし屋になっていた


です。


あなたもあなたの雪玉を転がして、あなたにしかできないサービスを「あなたがいい!」と言ってくれる人に提供して、幸せな世界を作ったらいいと思います。以上です。



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#この仕事を選んだわけ

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