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絵画のような紅葉の大パノラマ 渋峠・志賀高原ヒルクライム(後編)

長野県・志賀高原から「国道最高地点」のある渋峠までロードバイクで走って紅葉を見てきた話の後編です。前編はこちら。

走行ルート

渋峠・志賀高原ヒルクライム - Ride with GPS

後編は横手山からスタート。群馬県側に入ってゆるいアップダウンの続く稜線部分を走ります。国道最高地点の2172mを通過したら、そのまま草津方面へ一気にダウンヒルです。

1.絶景の「稜線歩き」をしながら県境へ

ヒルクライム直後の栄養補給も済んだので、2307カフェを出発。ここから長野・群馬県境までの間は稜線に近いところを道路が通っているので、ひたすら視界がひらけています。

スノーシェッドから見る山々。トンネルと違って明るいのは自転車的に助かります。

眼下には紅葉広がる大高原ですよ。ここまで登ってきて良かったー、ってなりますよこれは。渋峠というと(このあと出てくる)芳ヶ平の方が有名ですが、この長野県側の景色も好みです。

前編でも言いましたが、本当に「絵画かな?」っていうぐらいキマってる絶景ばかり。これで2000m近く登らされなければ最高なんですけどね!

するする走って渋峠ホテルに到着。建物に書かれた「ぐんま←→ながの」の通り、ここを群馬と長野の県境が走っています。相変わらずサイクリストとライダー(バイク乗り)が多いですね。

個人的にこのあたりはめちゃくちゃ思い出深くて、数年前のゴールデンウィークに吹雪に巻かれて死にかけたことがあるんですよ。

この差よ。天気予報も大外れすることがある、っていうのが身にしみたエピソードでした。山は怖いですね。

渋峠ホテルのカウンターで「日本国道最高地点 到達証明」をゲット。
ちょうど「ろんぐらいだぁす」とコラボした限定版の証明書も売ってたんですが、「そんなにファンじゃない自分が買うより、残しておいて本当のファンの人が買えた方が良いんじゃないか」というオタク魂<<ソウル>>発動によりノーマルバージョンを購入しました。善行を積んでいく。


2.雲海と芳ヶ平湿原の幻想的なコラボ

渋峠ホテルを過ぎたらいざ群馬県側へ。

少し進むと、急にファンタジーゲームのオープニング映像みたいな光景が飛び込んできました。日本とは思えないというか、もはや異世界でしょこれは。

低地から湧き出した雲が、山々の間を流れていきます。

幻想的な光景を見ながら、ついに国道最高地点に到着。

2172m。「国道」とついてるのがミソで、いわゆる道路の日本最高地点は乗鞍エコーラインの2716mになっています。

このあたりから草津・白根山方面を見ると、草木のない荒原が広がっています。活火山で、いたるところから噴煙と温泉を生み出している「草津っぽさ」。

徐々に草津側に向かって下り始めます。どうやら雲が出ているようで、ところどころ山を越えて雲が流れこんできています。雨が降らないといいな。

草津白根レストハウス付近。このあたりから道端に「硫化水素ガスが発生するから、窓を開けずに速やかに通過しなさい!」という、草津おなじみの警告看板が出てきます。
この看板を見るたびにバイクとか自転車はどうなんだろうと思ってしまう。

標高が落ちてきたので、先ほど展望台付近で見てきた光景を間近で見ることができます。クマザサの緑色が広がっていて、そこからぱらぱらと赤や黄に染まった木立が顔を出す、という組み合わせ。秋ですねー。

硫黄の匂いをかぎながら、殺生河原が近づいてきたあたりで完全に雲の中に入ってしまいました。こうなるともう何も見えないので、さっさと下ってしまいます。

草津の温泉街付近を通過。

下って下って、下界に降り立ちました。

余談ですが、看板に出ている国道145号を北軽井沢方面に走っていくと、嬬恋高原や軽井沢エリアに行くことができます。渋峠に行く時は軽井沢駅からでも便利なのでは・・・?(オマケに嬬恋高原が走れてお得なのでは)と思っているんですが、未だに走ったことがありません。いつか走りたい。

ゴール地点である長野原草津口駅に到着。お疲れ様でしたー。長野原草津口駅は上野まで直通する特急草津が発着したりsuicaが使えたりで輪行に便利なんですよね。

もっと走りたいときはこのまま国道406号を走って高崎や安中榛名まで行ってしまうのもアリだと思いますが、景色が良いわけではないのでお好みによりけり。

電車待ち中、冬を感じる寒さだったので椅子に敷かれたクッションがありがたかったです。

紅葉が終わると2000m超エリアはだいたい冬季閉鎖されて翌年5月ぐらいまで長い冬が始まります。逆に言うとシーズン最後の絶景が見れるまたとないチャンスなので、志賀高原・渋峠にぜひアタックしてみてください。
アップダウンのことを考えると気軽にオススメはできませんが、ある程度ヒルクライムも慣れたなーという人はぜひ。常に数千メートル登ってる人外の皆さんは言わずもがな、おすすめです。

おまけ

余談ですが、前回(前編)の記事の写真が信越自然郷アクティビティセンターが主催する「#信越ペダル」キャンペーンで選ばれて、特産品のお米をいただきました。
信越こだわりの新米らしいので、美味しく味わおうと思います。

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