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「初めての200km越え」におすすめ びわ湖一周サイクリング

国内で2番目に広い湖といえば、霞ヶ浦ですが。では、1番広い湖といえばどこでしょう?

というわけで琵琶湖です。そうです、ビワイチです。

びわ湖は一周(南は瀬田唐橋まで)約200km。琵琶湖大橋以北の「北湖(ほっこ)」一周なら約160km。大橋以南の南湖(なんこ)は省略して「ビワイチ達成」とする人もいます。
びわ湖一周サイクリング ー ビワイチ

2019年の初夏、サイクリングのベストシーズンにびわ湖沿岸にある彦根を拠点にしてぐるっと一周するコースを走ってきました。「初めての200km越えにおすすめ」と銘打ったのは、
1. 基本的に道がフラットで大きな登りがない (走りやすい)
2. 路面のガイドなどが細やかで道に迷いづらい (分かりやすい)
3. いたるところに休憩できるスペースやお店がある (休みやすい)
4. 自然あふれるエリアから都市部まで、バラエティに富んでいて飽きない

あたりが理由です。特に4は長距離走るときめっちゃ重要だと思います。こう言うと身も蓋もないですが、200kmを越えてくるともはや飽きとの戦いですし、飽きるとメンタルに響いてパフォーマンスが激落ちするので……。

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ビワイチ - ルートラボ - LatLongLab

実は奥琵琶湖パークウェイ(湖北側)を回避しているのでギリギリ200kmに届いていないルートになっています。きっちり200km以上走りたい人は奥琵琶湖パークウェイを足すか、もしくは同じく北側にあるマキノ高原のメタセコイア並木を加えるとよいと思います。
もしくは彦根城のまわりをぐるぐる回るとかですかね……。


びわ湖到着

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昼過ぎに新幹線で東京を発って、夕方になる前に米原駅に到着。新幹線駅にありがちですが、駅前はめぼしい建物はない感じ。この日は宿のある彦根に移動するだけでしたが少しだけのんびり走りたかったので、駅前から伸びているサイクリングロードに入ってびわ湖側へ。


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ちょうど田植えが終わって田んぼに水が入っている時期でした。反射する夕焼け空がうつくしい。

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次の日に飽きるほど見ることになるびわ湖を眺めながら、本日のお宿である彦根キャッスル リゾート&スパさんへ。部屋から彦根城が見える!ひろびろ大浴場!という最強な感じのホテルでした。
ホテルの前にサイクルラックがあるのはもちろんのこと、ホテル内での自転車の保管やクロスバイクのレンタルまでやっているぐらい自転車に力が入っているというのも最高ですね。

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夜は歩いて10分ほどのところにある彦根駅前の「ちゃんぽん亭総本家」で、地元グルメ・近江ちゃんぽんを食べ、

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ホテル1Fのお土産屋さんで買ったひこにゃんどら焼きをいただきました。

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自転車で旅行すると宿に入ってからの機動性が著しく落ちるので、こんな風に歩いていけるところに美味しいお店が多いのはすごく助かります。


彦根~マキノ(~約60km)

すでに大満足な気分になりつつ翌朝。やや曇り空の中を出発します。

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彦根城からすぐの湖に面した交差点、長曽根町北。右側に向かって出発して、湖を見ながら走り続けて、ここに戻ってきたらゴール。超簡単ですね!

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サイクリングに力を入れているだけあって、ビワイチのルートには一定間隔で必ず青い矢羽が描かれています。
まあ、迷った時も湖が見えるところを走ってれば大丈夫でしょう。

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湖北あたりは交通量も少なめでとにかく走りやすい感じ。

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釣り糸を垂れている人も多し。そういえばびわ湖って釣りでも有名なんですよね。

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しばらく道なりに走っていくと、湖のそばを離れて田園地帯へ。このあたりから、びわ湖唯一と言っても良い登り区間が始まります。

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賤ヶ岳(しずがだけ)を貫くトンネルの手前に入ったところでまさかの通行止め!?と思いきや自転車・歩行者は通行可。

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ちょうど工事が入っていました。お疲れ様でございます。。
これ工事が入ってなかったら照明ゼロなのかな?とか思いつつ、年季が入った長いトンネルを抜けます。

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絵に描いたような静かな湖畔。

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岩熊第二トンネル。やや長めですが、広い歩道が通っているのでまったく怖さは感じませんでした。
このトンネルを抜けた先に奥琵琶湖パークウェイに入れる道があるんですが、冒頭で書いた通り今回は回避。反時計回りでびわ湖を走ると奥琵琶湖パークウェイにスムーズに入れない(一度通り過ぎて引き返す形で走る必要がある)ので、素晴らしいと噂の展望を眺めたい時は時計回りで走るのがいいかもしれません。

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細かいトンネルが連続している海津大崎のあたりを抜けて、道路は南に向かってカーブを描いていきます。

このあたりで内陸側に折れるとマキノ高原・メタセコイア並木という有名な見どころがあるので、余裕があれば追加で走りに行っちゃうといいと思います。(だいたい往復でプラス10kmぐらい。)
今回なぜ回避したかと言うと、奥琵琶湖パークウェイとあわせて湖北をもう一度走りに来たときのために取っておこうと思ったから。できれば紅葉の時期とかに行きたいですね……。

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マキノ~大津(~約130km)

風車街道と呼ばれている道を南下していくと、びわ湖でも屈指の有名スポット・白髭神社に到着しました。

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猿田彦命をまつった神社なんですが、湖に立つ大鳥居があまりにも印象的。

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しっかり拝んだあとは、湖西線を右手に見ながらさらに南下。田園地帯を走りつつ、だんだんと都市部に入っていきます。

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そろそろお腹が空いたし何か食べたいなーと思いつつ走っていると、ちょうど道すがらに「わがし屋さんのあんぱん」なる気になるお店を発見。ご丁寧にサイクルラックも置いてあるので寄り道してみることに。

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結論から言うとこれが大当たりのお店で、どのあんぱんもとても美味しくいただきました。もう、なんというか、家の近くにこういうお店が欲しい。
和邇(わに)駅からほど近く、びわ湖一周ルートの直上にあるお店なので、ビワイチをするサイクリストには激烈にオススメしちゃいます。


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びわ湖の南部をショートカットできるびわ湖大橋が遠くに見えてきました。今回は200km走りたいので、スルーしてそのまま大津方面へ。

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腹の虫が「あんぱんじゃ足りない」と暴れるので、途中で近江牛すじどて煮丼をもぐもぐ。激ウマ。

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大津の市街地を抜けて、びわ湖の南端・瀬田唐橋です。あれだけ遥か彼方にあった湖の両岸がこんなに近くに!というナイスな眺め。わずか200mほどの橋を渡って対岸側へ。

大津~彦根(~約190km)

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そして何かと話題の巨大ショッピングセンター、ピエリ守山を発見。……結構お客さん入ってますね。

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湖沿いの開けた道を風に負けないように北上していくと、津田山のふもと・長命寺に到着。お目当ては門前にあるお土産屋さんの長命餅(よもぎ)とオリジナルジェラートです。

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これは寿命が伸びるお味。そういえば先ほど通ってきた白髭神社も長寿がご利益なんですよね。ビワイチやればやるほど寿命が伸びるのでは……?
ちなみにこちらのお店のメインはお蕎麦らしいので、「補給が足りない!」という時は蕎麦という選択肢もアリですね。


走行距離も170kmを越えて、そろそろ体勢維持がつらくなってくる時間帯。とはいえ、道自体は非常にフラットで路面もきれいで走りやすいのは助かります。

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ラストスパート。

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長曽根町北!朝に見た看板!というわけでびわ湖一周完了です。お疲れさまでした。

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ゴール(彦根で優勝)

時刻は15時ごろ。これだけ陽が高いならちょっと美味しいお店に行ってやろうと思い、宿で汗を流したあと、少し歩いて夢京橋キャッスルロードにある「比内地鶏ほっこりや」さんへ。比内って秋田では?近江名物は?というツッコミはこの際無視します。

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一番って言ってるんだから一番美味しいに決まってるでしょ理論。

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はい優勝。
他にもいろいろ食べた記憶があるんですが、写真撮ってる場合じゃなかったのか何も残ってないです。


というわけで、自然から街まで楽しみ尽くすビワイチでした。冒頭にも書いた通り、とにかく走りやすい、分かりやすい、休みやすいのがびわ湖サイクリングの魅力ですね。

特に北部側については楽しめそうな要素が満載なので、例えばここからさらに北上して敦賀方面や若狭方面に抜けていくのも楽しそうです。北陸新幹線が全通したら、東海道新幹線で米原→びわ湖と若狭を走って→北陸新幹線で帰る、みたいなルートとか試しがいがありそうですね。

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おまけ。ビワイチの翌日は雲ひとつない青空でした。全体的に曇り気味だったのが唯一の残念ポイントだっただけに悔しすぎる。

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