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毎日1曲『三種の神器』20220104-A Lover's Concerto

作詞、作曲、歌唱、演奏、DTMを仕事や趣味にしている人に向けて書いています。毎日1曲、自分の頭の中で鳴った曲を取り上げて、僕の独断で『ヒット曲の三種の神器』と名付けた、世界のヒット曲に共通する不思議な法則を数値化して解説をしているコラムです。興味を惹かれたら『ヒット曲の三種の神器』の詳細についての過去記事もご覧ください。

今日の1曲

日付:2022年1月4日
タイトル:A Lover's Concerto
アーティスト:Sarah Vaughan

『三種の神器』度数

ヨナヌキメロディ度:0
弱起度:9
客観描写度:2
解説:
ヨナヌキ度は0、歌詞は洋楽によくある只々恋の想いを吐露するものでこれも2にしています。ただし弱起についてはとても特徴的で9にしましたが、詳細はあらためてどこかで解説したいと思います。

もともとThe Toysという米国の黒人女性3人グループが1965年に大ヒットさせた曲ですが、その後ジャズシンガーのサラヴォーンがカヴァーして、日本ではおそらくこちらのバージョンが有名だと思います。実はこの曲の原曲はバッハの「メヌエット ト長調」という曲で、こちらも皆さんに馴染みがありますよね。この古典の名曲をThe Toysのためにサンディ・リンザー&デニー・ランドルという作家チームが改作したものだということを知りました。興味のある方はいろいろ検索してみてください。楽曲のDNAがどうやって時代を超えて受け継がれていくか、ということの片鱗を見ることができます。日本でもたくさんの歌手がカヴァーしているんですね。

コメント:
母がサラヴォーンが好きで、僕が子供の頃に家でよくこの曲が入ったレコードを聴いていました。母は家事をしながら、レコードのA面が終わるとよく僕にB面に裏返させました。1曲目だったこの曲は特にイントロのアレンジがすばらしく、今でもときどき思い出します。

各種リンク

この個人の方のブログが詳しくて参考になりました。
竜馬のブログ/【原曲はバッハ?】ラバーズコンチェルト|The Toys|Sarah Vaughan

『ヒット曲の三種の神器』解説記事

大平太一流 作詞作曲の必殺技『ヒット曲の三種の神器』解説記事
①ヨナヌキメロディ/なぜか覚えやすい音階の不思議
②弱起/インパクト大!言葉やメロディが飛び込んでくる
③客観描写/具体的で無感情な描写が人の心に感動を生む

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