有酸素運動が及ぼす体力・精神的影響~長期・短期の効果~

論文のまとめ。

自分の理解度の確認と復習。自分の言葉で説明するので少し雑だったり分かりにくいかもしれないがペースを意識したいため、駆け抜ける。

はじめに

今回読んだ論文では、習慣的な有酸素運動が体力や精神にどのような影響を及ぼすのか、種目によって異なるのか、について調べたものである。
もちろん、これまでに運動が身体的にも精神的にも良い影響を与えてきたことを踏まえている。

方法

被験者は男性2名、女性26名の合計28名(23~69歳)。
2か月間数種の有酸素運動を1回1.5時間程度、週に2回のペースで行った。
運動はエアロビ、ニュースポーツ、水泳、ゴルフ、卓球、創作ダンス、ウォーキング、バドミントン、海洋スポーツ、水中エアロビクスで、回数はまちまち。
心理テストは2か月の最初と最後に行った。
POMSも含まれていたが、たいていはよくわからないものが多かったので測定してはっきりしたことだけ後で書く。

結果

〇長期的な影響

体力的には、無酸素性作業能力が有意に増加。
・有意差は認められなかったが、有酸素性作業能力もわずかに増加していた。

精神的には、抑うつや不安で数値が低下傾向。
・「気が沈んで憂うつだ」「便秘している」「落ち着かずじっとしていられない」「いつもよりいらいらする」「疲れやすい方だ」「泣きたいような気分だ」「起こりそうもないことを気にする」「憂うつな気分だ」「気落ちするとすぐに立ち直れない」及び「さしあたってのことを考えると緊張して落ち着けなくなる」などで有意に低下。
・逆に、「充実した気分だ」では増加。

〇短期的な影響

体力については特に測定なし。

精神的には、状態不安は低下していた。
・運動種目によって特に差はでなかったが、どの種目でも減少傾向。
・愉快さの増大を測るテストでは、増大していた。
・他にも活動性、社会的愛情、活力・積極性などで増加。有意差が出なかった種目もあるが、増加はしていた。
・混乱・物おじは低下。
・ネガティブな気分は減少、ポジティブな気分は増大。

考察

有酸素運動により、不安と抑うつを低減させる可能性が示唆された。
先行研究通り。
特に変化があった項目は、抑うつ感、イライラ感、落ち着きのなさ、不安感などの気分を表すものと、便秘の状態である。
便秘は習慣的な運動により神経・内分泌系の調節に改善が見られたからと思われる。

運動前後の気分の変動から
有酸素運動の実施がネガティブな気分をポジティブに、ポジティブな気分をさらにポジティブにするという精神的効果を持つことが推測された。


まとめ

〇有酸素運動をすると無酸素性の作業能力が有意に増加。有酸素も増加してはいる。
〇短期的にも、長期的にも精神的にポジティブな効果がある。(特に不安や抑うつ)

おしまい。
これが運動処方だぁああああ!


引用

どんどん成長します!