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不思議な話・・・夢。高野山。

空海。
"そこには、空と海だけがあった・・・”
あまりにも有名すぎる人物。

誰か知らないけど、お坊さんが夢で呼んでいる

ある日、嫁が不思議なことを言った。

”黄色の服着たお坊さんと、白い服着たお坊さんが夢に出てきて、来るようにって言ってたんだけど・・・”

私は坊さんじゃわからないなと思ったが、実際私の嫁は、度々こんな感じで夢を見るみたいだ。

”お坊さんね・・・誰だろう・・・”

数日後、嫁が言う。

”この人だ!間違いない。この人が呼んでいた”

私はその写真に驚いた。

”空海・・・マジで?”

しかし空海と言う人物については教科書で習って名前だけは、かろうじて知っているだけで・・・いや正直に言うと、私は真言宗どころか仏教もよくわかっておらず、お釈迦様と釈迦如来とゴーダマシッダールタは別人だと思っていた。

とにかく空海なる人物とはいかなる人物かネットで調べた。同時に仏教についても少し知っておく必要があると思った。が!とにかく行ってみよう。

※不思議なことは、思いがけず起こる・・・

高野山への道のりは私にとっては険しかった。と言うのも高野山付近までは順調だった。が!途中ナビの案内に導かれ進む道は、ほぼ崖!

え?有名な高野山ってみんなこの道行くの?内心穏やかでは無かった。

後でわかったことだが、しっかり安全な道はやはりあった。どこでどう間違えたのか高野山の裏側みたいな場所へとたどり着いた。

正直高野山の印象は私が思っていた寺とは到底かけ離れていた。

町?山の上に町?
とにかくネットで調べて奥の院、御廟へと向かった。

え?何ここ・・・。
高野山の聖地、奥の院は私にとって不思議な世界への入り口のように感じた。

奥の院へ到着し、祈祷受付の僧侶に言った。

”空海に呼ばれて来ました。御廟に入れて欲しい”
(コレは本当に聞きました。)
こいつ等何言ってんの?みたいな顔をする僧侶に事情を説明した。
嫁はこんな感じで…

私の夢に空海ともう一人僧侶が現れて、一人は私の横に座り、もう一人は私の前に座り私にこう言いました。
”夫を連れて私のところへ来なさい”
そういうと光の中に消えていきました。
その後、その人がいる場所が見えました。私はその人が座っている場所がどんな場所でどうやって行くかわかります。
私は呼ばれたからここに来たのですが・・・

嫁の夢

この時点で話を聞いていた僧侶は言うまでもなく、困っていた。
そりゃそうだろうよ・・・。私は僧侶と一緒に頷いた。

”しばらくお待ちください・・・”
そう僧侶は言い、私たちは御廟の前で空海に挨拶をしようと他の参拝の方に並んで手を合わせた。

※不思議なことは、思いがけず起こる・・・

私は祈りを始めた。しばらくすると後ろに気配を感じる。
内心”おいおい、すぐ終わるから少し待ってくれよ・・・”
近い・・・。言うなればすぐ後ろに誰か立って今にも右腕に触れそうな距離感を感じる。
目を閉じているから後ろがどうなっているかわからないが・・・。
私は気にしないように祈りを続けた。

”うううう”

参拝客の足音、ざわついた状況が耳に聞こえる中、明らかに後ろから、うめき声のような声が聞こえる。それも近い。すぐ真後ろ。

ハッとしたように、後ろを振り返る。
誰もいない。。。

明らかにおばあさんの声だった。のしかかる様な重い声だった。

嫁に話すと、あまり興味なさそうな感じで、
”何かいたのかもね”・・・だ。

しばらくすると、1人の僧侶が話しかけてきた。
先ほどの件ですが・・・・。

やはり中には入れないらしい。当然だと思った。
が、これも何かの縁と言うことで、色々親切に話を聞いてもらえた。私も嫁も空海のことは詳しくは知らないが、不思議な夢を見ることや、今一度ここに来た理由を話した。その僧侶も色々な話をしてくれた、空海という人物の事、高野山の事、そして身内の人の話など、色々。

御廟を後にして、嫁と先ほどの僧侶の事を少し話した。

”私たちはきっと、あの僧侶に会うためにここに来たのかもね”

帰りに壇上伽藍を散策し、

そのあと、金剛峯寺にも行ってみた。

※不思議なことは、思いがけず起こる・・・

嫁は不思議なことを言った。

”私はこの廊下の先に何があるがハッキリとわかる。そして、私はここに来た記憶がある・・・”と。




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