「女性らしさ」はもう古い?日本の女性経営者が世界で戦うために必要な、新たな「武器」について考えてみた。
これ結構衝撃的なデータ。
女性起業家の52%が性的ハラスメントを経験 - 日本のスタートアップ・エコシステムの構造的課題と解決の方向性:予備調査
こういう話を「そうなんだー」といって無責任にリポストするのは肯定としても否定としても、周知としても危ない気もする。
そもそもVC側にゴリッとしたおっさんが多い。
女性VCはめちゃレア。
いままで一人だけ会ったことがあるけど
とても人格がある方だなと感じた。
が、そもそも現状のVC側に求められる行動様式が
テストステロン(男性ホルモン)的。
優秀な人ほど
野蛮な欲望とすり替わらないようにがんばってる。
ツイートチェーンで書いても土曜の床屋談義にしかならないので
もうちょっとまとめてみた。
頑張ってる例
ビジネスにはYesもあればNoもある。
これはとあるスタートアップ企業どうしの取引の例。
こちらは男性、向こうは女性。
性的ハラスメントにならないように頑張らねばならない。
女性創業者さん:すみません例の案件どうしても続けられなくて・・・
僕:うぐう
創業者さん:一度、お会いしてお詫びせねばと思います
僕:うーん、いやいいです。リモートでできるだけ早く会議して、解決策を探りませんか?
この流れで、実際にお会いすると、非常に微妙な時間が流れてしまう。
男性経営者(おっさん)として考えていること:
「(僕はこのご飯を奢られるために仕事をしているわけではないし、愚鈍な経営者に付き合う対価がメシだとして、そこで過剰に摂取したカロリーが何かプラスになることはない。それ以上仲良くなっても仕方がない。この人が僕のことを大好きだということは伝わっていますが、それは性的な意味ではない、事業推進能力が好きなのであって、この会社さんが課題として設定していることが無意味とも思わない。単に着眼が早すぎて、実際のサービスを作るのがタイミングに合っていないとか、UX設計や事業設計に本気さが足りないとかそういうことで、仮にこの人とこれ以上親密な時間を過ごしたとしてもお互いにとってなんのプラスになる要素はないので)リモートでできるだけ早く会議して、解決策を探りませんか」
これを「うーん、いやいいです」の時間に考えている。
見かけたダメな例
女性創業者さん:今の時代、本名出ししなくても活動できると思います
VCさん:そんなことないでしょ、本名出さないと企業は信用しないよ?
女性創業者さん:・・・。
名前出すのはリスクなんだから、という話を「どうやって解決しようか?」に向けていってほしいぞ。
「本名出し」の件は、結構根深くて、
そもそも法人として登記する際には
代表取締役の本名なり住所なりを公開する必要がある。
タレントとかAIナントカとかはそれで自宅本名バレするリスクがあり、法人ビジネスをやっている側にもインフルエンサー側にもお互い「そんなこともわからんの」という気持ちが芽生えるポイントですね。
AIインフルエンサー界隈で学生さんとか副業とかで活動されている方が、ある程度のところまでいったら、かならず詰まるポイントだと思います。住所や実名を出して法人として活動するか、そういうタレントの側に寄り添ったビジネスを作り出すチームが作れるか、はたまた個人事業主でソロ活動し続けるか。
学生起業の方でも同じことが言える
女性に限らず、学生起業されている方も同じことが言えます。
「ぼくたち大学生で起業しているんです」
それはカッコイイかもしれないが、本当に君らが優秀なら、さっさと卒業してほしいし、学究的な能力があるなら修士や博士はできるだけ早く、20代のうちに取り終わって欲しいです。「博士ですか〜、いつかは取りたいですね」みたいな事を言っている人をビジネスに置き換えてみて欲しいんだけど、その時に博士取れるだけの研究課題や研究要素、研究環境に加えて、自分の情熱やリソースがそこに投じられるのか?それはビジョンも信念も信用もない人間が言うセリフだと思う。
「起業している」ってのはプロが使う言葉じゃない。本当にビジネスをするなら「起業しようと思った時には『起業しちまった』」という状態になる。「起業準備している」なら許してもいいが、それも長くかかるならやめておきなさい。世間には士業ビジネスとかセミナービジネスが君たちを待ち構えている。
起業なんて、全て「失敗」からスタートする、と思って始めた方がいい。
清水亮さんも言ってる
どんな失敗やどんな痛みが、どんな辛いことがあるのか、
なんて話は僕は今ここで書くつもりはない。
「それでも、楽しいな」と思える人だけが、立ち上がっていける。
とはいえ男子と女子は違う。
「失敗するならヤダ」と思った人はここで読むのを終えているはず。
ボーイズ・ビー・アンビシャスな男子は何も考えずにやれますけど、女子、特に「賢い起業女子」はどうでしょう。
冷静に考えて、ここに美と人徳と行動力と知力が揃っている女子がいたとして、そこから起業するメリットはどれだけあるんだろう?
ここから先、VCやパトロンからお金を出してもらって、自分を切り売りし続けても、デジタルタトゥーが残り続ける。自分自身のタレント生活で世間との界面を作り続けていったところで、それは「自分」なのか。同じタイムラインで「自分の幸せ」を探究している「暇で美しくも賢くもない女子」をやっている方が確実に普通男子にモテるし、小さいけど幸せになれそう。
そもそも「女子」という枠で活動し続けるのにも限界はありますし、親や兄弟、性別を超えてもパートナーとして親身になって支え合えるバンドのメンバー的なポジションの人と真剣に話し合ってみるといいと思います。
まあそれでパパ(実の父)から「お金なら出すよ?なんなら代表取締役もやってあげるよ?」ぐらいのお話をいただけるなら、それはそれで幸せな令和の家族経営が始まると思います。
副業に潜む依存とハラスメント。
もしお勤めの方で副業的にやっている方がいらっしゃいましたら「いつまでも副業ではいられない」という覚悟をもたねばです。副業は法的に合法ではありますが、確定申告なり、日々の業務の守秘義務なり立場なり「業務に影響がない状態」を維持する必要があります。良くも悪くも「業務に影響がある状態」の副業、(たとえば絵が描けるとかタレント活動しているとか、を例えにイメージしてみるとわかるのですが)、副業が成功すれば成功するほど、所属企業との関係にいろんな問題が生まれます。所属企業側には直近の上司や同僚という方々の思いがそれぞれありますので総意として受け止めるケースはそれこそパワハラにしかなりませんが、どちらかというと自分自身の中でいろんなマインドの変化が生まれます。「それも業務なのか」と諦められるような状態になっていればいいですが、多くの場合は搾取/依存関係を勝手に感じるようになり、ストレスに繋がります。
マインド以外に、「副業で毎月〇〇万円稼いだ!!」みたいな宣伝文句に踊らされて副業を拡大させてしまった人が、気がつかないうちに陥りがちなダメな副業スタートアップの依存要素が「福利厚生と税金」です。年金や健康保険、所得税といった給料天引きの要素は仮に100万円の売り上げを出したとしても、ざっくり2割は税金、健康保険と年金で最低でも10万ぐらいは毎月消えていきます。「副業でリーンスタートアップを目指す」とはカッコイイ言い方ですが、大きな会社にお勤めの健保組合(見た目の負担ゼロ)から国民健康保険(毎月10万円ぐらい)に切り替えた瞬間に、事業の利益は吹っ飛んでしまう、という事態になったりもします。他でもない依存している側が、起業者側である例ですね。
大きな企業にお勤めの方は、売り上げがある時もない時も、あなたの調子が良い時も、悪い時も、みんなで助け合って成立させているところも多くあります。そのぶん「無駄だな」と思うことも多いと思いますが、本業で助け合いながら頑張っている同僚は、副業で福利厚生をチュウチュウして「好きな自分で生きていく」を実現している人を快くは思わないのが普通です。「好きな自分で生きていく」ということはとてもとても大変なイバラの道で、多くの人は強いビジョンにマインド、組織や指導者がいなければ「好きな自分」が何であるかとも向き合えずに、気がつけば「自分の好き勝手に生きている」という状態になってしまいます。
とはいえ好き勝手に生きている人が、起業しただけの企業もたくさんあるので、なんともいえません。それはそれでパワハラかもしれませんが。
じゃあ女性起業者や学生はどうすりゃいいのか
話を女性起業者に戻します。
僕は見た目は男性でおっさんですが、それでも
そもそもVC側にゴリッとしたおっさんが多いと感じます。
女性VCはめちゃレアです。
いままでCVCで一人だけ会ったことがあるけど
とても人格がある方だなと感じました。
それ以外のVCにお勤めの女性は、基本的にゴリッとした命令に対して上から目線で品定めするようなタイプ、ゴリッとしたお立場を実行するフロントの方々であって、ビジョンとか知識とか、動かせるお金とか、いわゆる「経営判断としての人格者」とは違うんだろうな、お疲れ様です、という印象です(もちろんそうじゃない人もいるはずなんだけどな)。
ですが、そもそも現状のVC側に求められる行動様式が
テストステロン(男性ホルモン)的なんだと理解しています。
ホルモンで語ると非科学でステレオタイプになりそうなので、テストステロンがなんなのかは各人で知りたいように知ってください。
筋肉をビルドすることをイメージしていただけるとわかりやすいのですが、事業をビルドするには男性も女性もテストステロン的な活動が求められます。
あとはアドレナリンとの向き合いです。
興奮し、集中し、痛みに耐え、大きな事を成し遂げる。
その一方で、依存性も高いのです。
優秀な人ほど、ビルドをしっかりやり、アドレナリンも上手に使いながら、
一方では、
野蛮な欲望とすり替わらないようにがんばっています。
大事なのは「ナメられないこと」「依存しない事」
「女性らしさ」は悪いことではなく、むしろきちんと定義や開発されていく必要があると思います。フェムテック分野はもちろんのこと、日本に女性経営者が少ないのはDirector に対して Directress (女性ディレクター)が定義されていないことが大きな問題だと感じています。私が若い頃を過ごしたフランスには Directress はきちんといました。子育てしているディレクターは16時には帰ります。日本に帰って、おばちゃんディレクターに対してムカつくことは多くありました。日本でも女性の上司はちゃんといますが、ハラスメント的なことも多く受けました。これはおばちゃんの皮を被った男性的ディレクターに多くいるという印象です。逆におじさんの皮を被った女性的なディレクターとは上手に仕事ができました。見た目の性だけではない問題です。
なおスタートアップが女性的な行動様式をとっていると
まず「あいつらは売る気がない」って言われます。
「子育てしているので16時にはお迎えに行かないと」みたいなことは言えませんし、そういう保育ロールは全部女性に押し付けてしまっている男性スタートアップ企業の面々も多くみています。
でもまあそれはそれぞれの家族の問題なので、ここでは深く突っ込みません。
ポイントは言われた側です。
「あいつらは売る気がない」とか言ったセリフはハラスメントの始まりです。
「売り方を知らないから教えてあげよう」なら耳を貸してもいいです。
でも「あえて売るべきではない相手に売らない」という戦略をとっていることだってあります。
ハラスメントだな、と感じたらまずは「ナメられてる」って変換しておきましょう。根っこはセクハラというよりもハラスメントです。相手はあなたが羨ましいか、支配下におきたいのです。
見た目が女性の場合はさらにセクハラがついてきます。
そういう支配欲を持った相手は目的もゴールもビジョンもありません。
仮に身体を許したとしても相手は許してくれませんし、それはビジネスでもなんでもないのです。
まずは護身術を身につけましょう。日本には下請法もあります。
自分からウェーイしている経営者は失敗しやすい
男性も女性も「起業した」というアドレナリン的高揚感からウェーイしがちです。
もちろんスタートアップ起業どうしの仲間とか、人脈といったネットワークづくりはとても大事でしょう。
でも作り上げたネットワークの中に信頼や信用といったクレジットがなく、依存やパワハラ関係だけが作られていくとしたら・・・それはやめておいた方がいいですよね。
やはり創業とか投資とかってのは立場やロール、求められる行動としてテストステロンやアドレナリン過多な状態になります。
「女子」を売りにしている連中についていかない
そもそも「女性らしさ」や「女子」を売りにしている連中についていかない、という行動様式が令和の企業には求められていると思います。
平成では「リケジョ」のような事件が多くありました。
「理系女子」というマイノリティを持ち上げるのは簡単ですが、手のひらを返せば、男性からも理系からも、文系からも、女性からも攻撃されます。
女子はともかく「女性らしさ」の濫用にも気をつけたいところです。
男尊女卑と女尊男卑は本質的に言っていることが同じです。
男性女性の「お互いを認め合う」という姿勢ではなく「敬え/尊敬/卑下」という上下関係をベースにした考え方が根底にあるからです。
なお最近の私の周り、つまりAIクリエイティブ界隈にいるリケジョや起業女子は、「女子」を名乗る事をできるだけ看板にしないようにしています。
「女子だから」「学生だから」「女性だから」というバイアスを自分から高めるのではなく、書き物や発信から「ああ、この方はこんな女性なんだろうな」を「感じてもらう」のが自然であり、生まれ持ったハードウェアの形状で物事をみないでほしい、と考えている人もそこそこにいます。
例えばAIチャットボットを使って
「女性的だな」を感じる文章を作れますか?
男性的、ネカマ的、は簡単に作れます。
「女性ならではの文学」が、ビジネス日本語に足りないのです。
そういった開発のヒントについて、ギャル語に学ぶことが多くあります。
同様にVTuber時代、「バ美肉」というムーブメントが常識を更新しました。
おじさんだって美少女になりたい。
で、なってどうするのか?
心も行動も、そして他者への理解も「美少女」を理解し、
「見た目が美しくても、少女でも、辛いことはたくさんある」
これを学ぶのが人類を前に進めた一歩です。
これに対して「ネカマだ、キモい」を相変わらず持ち続けている人たちもあいかわらずいます。
ネットやゲームのアバターなら、心の中でそう思っているだけで許しましょう。
でも物理的な持って生まれたハードウェアは変えられません。
具体的には胸がでかいとか顔が整ってるとか、股間が気になるとか。
↑これを読んだ時に、どんな姿を意識したかどうかで自省してください
あらゆる物理属性をゼロにすることはできませんが、
女性経営者がそういった目で常に見られていることを配慮したいと思います。経営者の分野は「女性もギラギラしてる人が多い」ですし、それは営業上「目立たねばならない」ということは、理解しましょう。
でも性的な目で見るのは、見る側の誤解なんです。
事故を減らさねばなりません。
メイクひとつで変えられるのかもしれない
経営者の分野は「女性もギラギラしてる人が多い」ですし、それは営業上「目立たねばならない」ということは、理解しましょう。
しかしそれは「勘違い」されがちでもあります。
あなたが女性経営者だとして、あなたが綺麗な化粧をしてその場に臨むのは、なぜでしょうか?
仮に化粧しないで、可愛くしないでその場に臨んだとしたらかっこいい、でもナメられるのであれば、ナメられないようにしたい。
きゃりーぱみゅぱみゅさんのように強くなりたい、ゴスロリやガングロといったギャルのメイクやファッションにはそのようなオーラがあります。
実は最近のアジアのメイクには変化が起きています。
日本でも美容に詳しい人は知っている。
僕はAI画像生成のプロなのでもちろん知っています。
純欲・白湯・スワイ・オンニメイクといいます。
日本では「カワイイ」が正義ではありますが、そのマインド、そのポジションで経営者をやり続けるのはリスクでしかありません。
欧米だと「女性経営者」はだいたいこんな感じ。
これもステレオタイプだとは思います。
あなたはどんなメイクを選びますか?
もしかしたら「日本の女性経営者」というメイクスタイルを開発する必要すらあるのかもしれません。
ジブリアニメに例えると
いままでシリアルアントレプレナーとして成功している女性創業者と何度か話してみましたが、そのマインドセットをジブリアニメに例えると
・ナウシカ:行動力とビジョンとカリスマ。知識はない。
・クシャナ:(女性を完全に捨ててはいないが)政治を考えるタイプ
・ドーラ:強い母+責任能力+経験
このへんをイメージすると事故を防げるんじゃないかな・・・と思いました。
クシャナやナウシカは原作漫画か映画かで評価が分かれるところだけど、僕はどちらも応援したいと思います。「もののけ姫」のエボシ様はスタートアップ企業のリーダーとしては中々に見所がある人物ですが、この映画全体の中でブレが大きいのであえて外しています。
ジブリ映画で学ぶ女性経営者との距離感の掴み方、って面白いですね。
いまのところ「これがビジネススタンダード」ってのがないのが問題かも。
優秀な人ほど高度に制御されている。
さて、いろんな話をしてしまいましたが、まだない「ビジネススタンダード」に頼ってもしょうがないので、まとめます。
僕は女性になったことはないので多分間違っているかもしれませんが、
メイクの話やジブリアニメに例える話で、世間とのインタフェースを変えられることはあると考えます。
あとは「どうやって高度にマインドを制御するか」です。
これは男性女性関係ない話です。
速度感と状態把握とその制御が大事だと思います。
「速度感と状態把握とその制御」とは
コミュニケーションで時間が消えていくだけではなく、
(男性女性関係なく)関係性とマインドの制御。
ハラスメントや依存状態に陥る前に、その状態を分析して「あるべき関係」に修正する能力。
だと思います。
抑止力のある護身術のようなものを身につける必要があります。
核燃料の制御みたいなもんだと思えばいいです。
創業というものは核の熱のようなものです。
過度な加熱が発生するのはあたりまえなので、
制御棒を突っ込んで目標の発熱量に制御する技術が必要なのかなと。
危険な依存状態にあるのにズルズル引き込まれたり、実力不足なのにスケベ心(事業的/性的/関係的)で付き合い続けるのが誤りかなと。
もっと簡単に解決する方法もある。
札束で殴る、という方法も有効ですね!ビジネスなので。
依存にならない札束なら喜んで殴られます!
クリエイティブなAIで、良い世界を作っていくために、
確実な投資、良い案件をいただける事を祈っております。
会社「AICU Inc.」はこちら
ついに1周年になりました。いろんなイベントを用意しています。
今日のこの話にピンと来た人は
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投資家、スタートアップ創業者、学生さん・・・。
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