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【みちしるべ#4】皆川美紀子さん~高みをめざして~(前編)

みなさんこんにちは~みちしるべのお時間です!
第4回のゲストは皆川美紀子さん、よろしくお願いいたします!

プロフィール

皆川美紀子さん
みちの会所属。東京農工大学卒業。2012, 15年度全日本大会グランドスラム(4競技制覇)を達成。世界選手権(WOC)は2005, 06, 09, 11-12, 15年出場、3回のスプリント決勝進出を果たす。社会人、母となってからも高みを目指し競技人生を続けている。

インタビュアープロフィール

 森下遥(左)
千葉大学4年(2020年度入学)
オリエンテーリングの思い出:初めて優勝したロングセレ2021(WA)@日光霧降で、直登中に目の前を大蛇が横切ったこと。

寺町俊輝(右)
千葉大学4年(2020年度入学)
オリエンテーリングの思い出:練習会で目の前に犬が出てきて逃げ回ったこと🐕

道なき道を進む

―皆川さんにとってオリエンテーリングの魅力とはなんでしょうか?

 非日常感を味わえる。何年続けても100%満足っていう体感にならない。もっとうまく、速くできるんじゃないか?って探求心をそそられるんです。単純に走るだけの要素で勝敗は決まらないこともおもしろいです。
 また、普通に暮らしていたら住んでいる関東にしか友達がいないはずなのに、日本全国、海外にも友達ができることに魅力を感じます。
 私がオリエンテーリングと出会ったのは大学の部活動で、新歓では多くの上級生が、ハイキング感を押し出して、ハードな競技性を隠してましたが、私は、「ここの道、切ってっていいですか?」と積極的に聞くような新入生でした。

―オリエンテーリングが嫌いになったことはありますか?

 上手くいかない、ミス率が高い、現在地ロストするようなレースをしたとき。私オリエンテーリング向いてないのかな?やめた方がいいのかな?と思うけど、やっぱり戻ってきちゃいます。最近は年齢による疲労などの壁にぶち当たっているけれど、もう少しトレーニングを工夫したり、ストレッチして体のケアを重視したり、改善の余地があるなと思います。まだやれることがあるんだったら、全部やってからやめても遅くないと思って、続けています。誰しも嫌になることはあるよ!

子供が生まれたら、第一線を退こうと思っていたが…

WOC2012@スイス スプリント決勝フィニッシュレーン

―卒業後も競技を続ける決め手になったのはなんですか?

 ちょうど卒業後の2005年に日本で世界選手権があって、強化委員会も選手も含めてみんなが2005年を目指そう~!という雰囲気でした。そのなかで、私も自然と世界を目指したいという気持ちになっていました。とはいえ、インカレチャンプになることは叶わなかったけれど、学生のころは自分にとって世界選手権よりもインカレが一番大事でした。
 一方で、同期の女子たちはユニバーシアード(世界大学選手権)までは行ったものの、インカレ(日本学生選手権)が終わって燃え尽きたのか、なかなか来なくなってしまい、本当にさみしいです。大好きな大学の部員たちや(他大の)同期に仲間意識を感じていましたから。
 私の場合は、大学時代はインカレ、卒業後もユニバーや世界選手権など挑戦したいと思える目標がぽんぽんでてきたから、やめようとはまったく思わなかったですね。むしろ、オリエンテーリングを続けるため就活では土日休みや残業の少なさを重視していました。

―ライフステージの変化に伴って、オリエンテーリングに対するモチベーション、競技環境などの変化はありましたか?

 結婚については、それを機に何か変わるというよりかは、トレーニングパートナーができた感覚です。実際、普段のトレーニングや土日のトレイルランで、引っ張ってもらいフィジカルが向上しました。旦那もオリエンテーリングをやっており、M35A(男子35歳以上)に出ることが多く、私はWE(女子選手権)が多いので、同じコースになることもあり自宅で一緒に復習できます。子供が生まれてからは、全日本大会などでは優先的に選手権クラスに出させてもらい、子守りをお互いに分担しながら助け合っています。
 もともとは出産したら第一線での競技はやめようと思っていました。いざ子供が生まれて引退だーと考えると、さみしいな、と。ちょうど女子のトップ層が薄くなってきている中で、ほかの女子選手が出てくるまでは頑張ってみようと思い、世界選手権への挑戦が続いた感じです。オリエンテーリングを生活のなかで優先したり、トレーニングを続けたりするのは大変ですが、勝てるのが楽しいという面も大きかったので…。
 トレーニングできていない状態でやるのには過酷すぎるスポーツですが、ライフスタイルにあわせた楽しみ方を見つけていければいなあと思います。

―お子さんが生まれて、オリエンテーリングを通して何か心情の変化はありましたか?

 子供が生まれてそう大きくは変わっていないけど、全日本の表彰台に上るところは見せたいと思っていました。日頃のトレーニングで努力を続けて、目標を達成する、達成できなくてもその過程を見せることで、いい影響を与えられるのではないか、と。

後編は6月2日(金)に公開予定です。

お話の続きはポッドキャストにて先行配信中!

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