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「ゆっくり」でいいんだよ


「ゆっくり」でいいんだよ

第四章

「人は愛なしに生きていけない」

東ヨーロッパのルーマニアでは、国の生産力を上げるために多くの子どもが産まれ、収容所でまとめて育てられた。彼らには衣食住があったけれど、毎年収容されている子どもたちの3分の1ずつが死んでいった。

なぜか

それは「愛がなかったから」

ちょっとしたカゼを引いただけでも死んでしまうし、病気に抵抗して生き抜くための強い力や生命力がなかった。

ドイツ皇帝フリードリヒ二世にもこんな内容がある。

生まれたばかりの赤ん坊を施設に入れてお乳を与えるほかには話したり触れたりすることを禁止して育てた結果、どの子も話ができるようになる前に死んでしまったという。

「愛とは時間を無駄にすること」

愛は、それが何の役に立ち、何の特になるかにはかかわらず、おしげなく相手のために時間を使うこと。

つまり時間がかかる。めんどくさいかもしれない。

でも愛ってそういうことなんだよね。


人間らしくいきるとは、たがいにみとめ合い、分け合い、助け合い、愛し合いながら生きるということ

そのために
人と人との関係にたっぷりとした時間を注ぎ込むことが必要なんだ


人生には、はぶけないし、はぶいてはいけない時間がある。


「ゆっくり」でいいんだよ 辻真一 ちくまプリマ―新書



私も含め、現代人は競争や効率といったものに縛られがちですが

今日は青空が広がっていて素敵な天気なので、

たまにはコーヒーを飲みながら晴天を眺めるのもいいですね







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