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夏の終わりに日本の夏の曲を作った

異常に暑い夏が終わりに差し掛かる今日この頃、去年リリースしたアルバム「Sequence」から約1年、シングルとして考えると2021年の雪月花から約3年ぶりにochi名義で新曲をリリースしました。

「蒼海夏光(そうかいかこう)」というタイトルの夏の曲です。

元々は冬の曲として出した「雪月花」が思いのほか評判がよく、今くらいの時期から春先まで一気に再生数やBGM利用、最近だとTiktok利用が増えるので、

それと対になるような夏の曲を出そう、と前々から思っていて、タイミング的にも今出しておこうと思って6月頃から作りました。

冬曲の雪月花がローファイヒップホップビート+バンドサウンド+和楽器+大和言葉の日本語歌詞だったので、それと近しいコンセプトにしようと思い、

今回の夏曲の蒼海夏光はハウス系のダンスビート+和楽器+アコースティックギター+大和言葉の日本語歌詞、という曲にしてみました。

本当は夏真っ盛りの時期に出したかったんですが、諸般の事情でこの時期になりました。まあ、季節ものは毎年定期的に聴いてもらえるんで、来年の夏に備えてと考えればいいかくらいに思ってます。

歌詞は大和言葉という日本ネイティブな言語を多用していて、パッと見では意味が分からないかもしれないけど、日本人が「日本」とか「和」と聞いて浮かぶ情景というか、いつの時代のどこの場所という具体的な夏よりは「日本人の遺伝子、記憶の中にある夏」というイメージで作っています。

僕はあまり歌詞に(というか音楽そのものに)強い思いとか思想みたいなものを込めない方なので、淡々と情景だけを描写するような、でもその中で曲の主人公の気持ちのようなものがちょっと垣間見えて、聴き手次第で何通りも解釈が成り立つ、そんな塩梅が好みでそういった作風が全開に表れています。

夏、というテーマで曲を作ったのは初めてで、あまり自分の音楽も季節感を感じるものは少ないんですが、サウンド的にも夏感出せてちょっと自分にとっての新境地開いたな〜という感じがします。

作詞作曲編曲とアコギは自分でやって、ボーカルはキャベ椿さんにお願いしました。

和風感を感じる艶っぽい声が曲にピッタリで、ものすごくいい仕上がりになったなあと思います。キャベ椿さん自身、曲も自分で作る方で、曲が作れるボーカリストさんは制作がとても進めやすくて助かります。キャベ椿さん自身の曲も↑ぜひ聴いてみてください。

リリックビデオとアートワークのイラストは、絵柄がとても気に入った慶乃慶与さんにお願いして描いていただきました。雲とか海の蒼さ、着物の柄とか本当に綺麗でとても好きです。

https://skeb.jp/@44nok10

冬の「雪月花」、夏の「蒼海夏光」と四季のうち半分が出来たので、ゆくゆくは春と秋の曲も作って「季節系和風ポップシリーズ」として1枚のEPにまとめて日本の四季を歌にした作品を出したいなあという計画もあります。

それはいつになるか分からないんですが、まずは今回リリースした蒼海夏光、あなたの夏の思い出を振り返りながら楽しんでもらえたら嬉しいです。


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