見出し画像

誰もが誰かのインタビュアー

値段は合って、ナイような話

値段のフシギ

色んなものが目に見えて値上がりする中で、
私が購入するアンダー2000円位の小さな趣味ハピネス(喫茶時間・本/ZINE)も例外ではないもよう。

毎日利用するスーパーの10円20円の値上げにはシビアだが、
正直、趣味ハピネス界隈の価格差に対する感度は低い。

趣味ハピネスには値段が合って、値段がナイようなものというか…。
およそ1000円~2000円の範囲内は想定内の誤差(個体差)である。

本1冊、1000円と言われれば「そうか」と思うし
2000円と言われれば「そうか」とまた思う📖

お茶1杯600円と言われれば「そうか」と思うし
1200円といわれれば「そうか」とまた思う☕

…通じているでしょうか?

体験を買っている

お金を払って何を買っているかというと「体験」なんだと思う。

本1冊、お茶1杯の体験に対してお金を支払う。
最終的には”提供している人に付く”のだと思う。

そうなると、好きな書き手が書いた本ならば10円でも10万円でも買う(かもしれない)。
そのお店であなたが淹れたお茶が飲みたいから、お茶1杯に5000円払う。
…ということは、感覚的にある気がする。

夏目漱石825円
ワタシがアナタのために書いた本10万円

夏目漱石の文庫本が1冊825円。

さて…
全く無名の”ワタシ”に、もし熱狂的なファンがいたとして
「アナタのために本を1冊書きましょう」って言ったら1冊10万円でも買うんじゃないか?!

そういう売り買いの世界って、
案外すぐソコにあるんじゃないかという気がするんだけど、アホだろうか?
それとも私が知らない(聞かない)だけで案外存在しているのだろうか?
どっちだろう?

オトナの「買い物」

さて、もうすっかりオトナになった私が思うのは
「買い物=店主に会いに行くこと」が自然と増えたことだ。
顔の分かる相手から買う(顔見知り位の意味も含めて)ことが増えたなぁ、と。
そのお店や人の背景を多少知っていたりするもの…なんだ。

ストーリーを売る、買う

10年以上前「小商い」がもてはやされて、
商品・店の背景・ストーリーが語られることが増えた。

大きな会社も”いい感じ”に背景を広告するようになった。
自治体がつくる”いい感じ”の広報誌も作り手や店の背景を取材するものが増えた。

みんないい話。
知ったらきっと共感する…

だけど、遠くの知らない誰かの「想い」を一つ一つ知るのに疲れた。

隣の人を取材しよう
隣の人のファンになろう

だから…自分の琴線に触れてご縁のあったもの…
心が動いたものには積極的に自分でかかわって知って行こうという提案。
そうすると、買い物が「体験」になる。

誰もが誰かのインタビュアー

ここ最近、作り手の方の実直なお話を立ち話で聞くことが多かった。
自分で企画して(=思いつきで店頭で聞いただけだが)直接、現場で聞く話ほど、心が動かされることってなかった。
だからみんな、もっと気軽にインタビュー?(聞き込み)したらいいのになと思う。

「不特定多数じゃなくて特定少数」って言ってる人がいたけどその「特定少数」自分で取材に行こう。

自分の歩ける範囲で小さくファンになったりしてったらいろいろ”成り立つ”のではないだろうか?
まぁ1冊10万円の本の例は極端ですけど…。

自分で取材するのはD.I.Y.のひとつ。
それも「生活」の一場面なんだと思う。
インタビューが「趣味」としてメジャーになりますように!

※扉の写真は、話をうかがいながらいただいた「焼き芋バスクチーズケーキ」(インスタグラムから借用しました)。


いいなと思ったら応援しよう!

奥光子∣ガシガシ編集部
表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。

この記事が参加している募集