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明暦の大火ストーリー

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明暦の大火にまつわるお話をまとめました。
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2022年1月の記事一覧

花のお江戸は世界一の○○な都市

花のお江戸は世界一の○○な都市

〔前説〕
この記事の話題は江戸時代の火事についてです。
火事の話題をセンシティブに捉える方もいらっしゃるかもしれません。記事の内容は江戸時代の歴史、風俗のことですので、どうかご了承いただけると幸甚です。

明暦の大火かつて旧暦1月18日~20日に何があったかともうしますと、歴史上の大事件(大災害)「明暦の大火」があった日です。

時は4代将軍徳川家綱の治世。明暦の大火は1957年(明暦3年)1月1

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花のお江戸は世界一の○○な都市(2)マッチポンプはあったのか。

花のお江戸は世界一の○○な都市(2)マッチポンプはあったのか。

前回、明暦の大火についてふれ、江戸は世界一の「火災都市」であったことを記事にいたしました。その続きです。

マッチポンプはあったのか?~幕府編「マッチポンプ」とは自分で火をつけて自分で消火すること。火事のお話ではなく、いわゆる「自作自演」です(´-ω-`)

明暦の大火に関するマッチポンプとしてよく言われているのが、江戸幕府によるスクラップ&ビルド説です。前回も述べましたが、当時の江戸は開発途上に

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伝馬町牢屋敷と走れメロス~明暦の大火サイドストーリー~

伝馬町牢屋敷と走れメロス~明暦の大火サイドストーリー~

緒言:走れメロス処刑されるために王の元へ戻る主人公メロスと、メロスを信じてあえて捕らわれの身となった莫逆の友セリヌンティウス。

真の知己を語った太宰治の代表的短編小説「走れメロス」はあまりにも有名です。

この一文はメロスが戻る途中に川の氾濫や山賊に襲われるイベントに遭遇し、一度はあきらめかけますが、思い直して再起する部分の件で、タイトルにもなった物語の重要部分です。

戦後ながらく国語の教科書

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